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Dragon's Jazz Corner

「ライブ・レポート・2006」


■林栄一&竹内直 林栄一(as)、竹内直(ts,cl) 2006/12/15
■大野えり&大口純一郎・トリオ 大野えり(vo)、大口純一郎(p)、米木康志(b)、原大力(ds) 2006/12/04
■松風鉱一・カルテット 松風鉱一(sax,fl)、加藤崇之(g)、水谷浩章(b)、外山明(ds) 2006/12/01
■ルイス・ナッシュ・オール・スターズ ルイス・ナッシュ(ds)、マルブリュー・ミラー(p)、ピーター・ワシントン(b)、
ジェシー・デイビス(as)、テレル・スタッフォード(tp)、フランク・ウエス(ts,fl)
2006/10/26
■ファイブ・プレイ シェリー・マクリル(ds)、アナ・コーエン(ts,fl)、
ナジェ・ノールデュイス(tp)、大野智子(p)、上田典子(b)
2006/09/22
■ファラオ・サンダース・カルテット ファラオ・サンダース(ts)、
ウイリアム・ヘンダーソン(p)、ナット・リーブス(b)、グレグ・バンディ(ds)
2006/08/21
■西藤大信・クインテット 西藤大信(g)、ドミニク・ファリナッチ(tp)、
ミルトン・フレッチャー(p)、中村恭士(b)、ディーオン・へアーストン(ds)
ゲスト:青木カレン(vo)
2006/07/31
■大石学&清水秀子 大石学(p)、米木康志(b)、清水秀子(vo) 2006/07/24
■ジョージ・コリガン・トリオ+2 ジョージ・コリガン(p)、ヴィセント・アーチャー(b)、E.J.ストリックランド(ds)
マーク・ターナー(ts)、トニー・ラカトス(ts)
ゲスト:ハービー・メイソン(ds)
2006/07/21
■渡辺文男・トリオ&鈴木道子 渡辺文男(ds)、吉田桂一(p)、佐々木悌二(b)、鈴木道子(vo) 2006/07/17
■江藤良人・トリオ 江藤良人(ds)、和泉聡志(elg)、小泉P克人(elb) 2006/07/14
■土岐英史・カルテット 土岐英史(as)、森下滋(p)、荒巻茂生(b)、セシル・モンロー(ds) 2006/06/26
■ハービー・メイソン・トリオ ハービー・メイソン(ds)、ゴンザロ・ルバルカバ(p)、デイブ・カーペンター(b) 2006/03/13
■ジョナサン・クライスバーグ・トリオ ジョナサン・クライスバーグ(g)、マット・ペンマン(b)、マーク・ファーバー(ds) 2006/02/18
■竹内直・カルテット 竹内直(ts)、清水絵理子(p)、工藤精(b)、江藤良人(ds) 2006/01/30
■ユキ アリマサ・トリオ ユキ アリマサ(p)、佐藤」”ハチ”恭彦(b)、原大力(ds) 2006/01/23
■水谷浩章・トリオ 水谷浩章(b)、中牟礼貞則(g)、太田朱美(vln) 2006/01/20

[ライブ・レポート]
2005年 2006年 2007年 2008年 2009年



■林栄一(as)&竹内直(ts,cl)を聴いてきました。

サックス2本だけのライブは初めてなので、どんなものかと興味津々で出かけました。
結果は”フリー・インプロゼーションの嵐”・・・強烈な印象が残りました。
ほとんどフリーですが、持っているものは全て出し切っての表現力は物凄いです。
超絶技巧の二人ならではのサックスの可能性と魅力が十分に体現されています。
竹内さんがパワフルにグイグイと押してきて、まるで格闘技そのままの迫力と演奏です。
フラジオの連発にはいささか参りそうになりましたが、彼のクラリネットも熱い。
それに対して変幻自在にアルト・サックスを手繰る林さんの熟練の技も驚異的です。
さすがに山下洋輔さんが絶賛する実力の持ち主です。
この二人のインタープレイ、対決と融合は聴き応えがありました。
曲目で確実に分かったのは”オーバー・ザ・レインボー”だけです。
多分”アイ・リメンバー・ユー”もやったと思うけれど、
聴いたことのあるメロディーやフレーズも出てきたのですが思い出せませんでした。
こういうのを聴いてしまうと当たり前のジャズでは刺激がなくなるのは事実ですね。
どっぷりと浸かりたくなってしまいます。
「危ない、危ない、君子危うきに近寄らず」かも知れません。
休憩時間にはワーン・マーシュ・カルテットがかかっていて、息抜きにちょうど良かったです。
私はリー・コニッツと間違えてしまいましたが・・・。

At The "No Trunks" Kunitachi On 2006/12/15



大野えり(vo)、大口純一郎(p)、米木康志(b)、原大力(ds)を聴いてきました。

大野えりさんが今年出したニュー・アルバムが21年振りとは本当に驚いてしまいました。
不思議、不思議の大不思議、なんでこんなに間が開いてしまったのでしょうか?
ライブを聴いたらこの疑問は二重にも三重にもなってしまいました。
自在な展開を可能にする歌唱力は凄い、それほどにこの人は本当に上手いです。
若い時からその実力の程は知られていましたが、いやー、参りましたよ。
その音楽性は幅広く、抜群のソウルやジャズ・フィーリングも持ち合わせています。
日本語の歌詞にも説得力があります。アルバム収録曲の「BA RA」(勇気と希望)なんてもう最高。
彼女がどうしても歌いたかったというビル・ウィザース作詞の「hello, Like Before」も良かったです。
声質、声域、コントロール、ノリ、アドリブ等々、年輪を重ねると共に進化してきています。
”恐れ入谷の鬼子母神”・・・この表現力は相当の努力なくしてとても出せません。
その上、この年齢にしてこれだけのプロポーションをキープしているのは大したものです。
本格的にヨガか太極拳をやっているのか?と思わせるしなやかな動きと体形でした。
この日は絶好調と彼女自身も語っていたほどです。

大野えりさんの新譜はライブ・ハウスで購入しました。
ついでにサインもしてもらいましたよ。
オリジナルが中心なので好みがあるでしょうが上々の出来です。
ライブではこのアルバムからが主な選曲で、スタンダードは3、4曲だけでした。
”COME RAIN OR COME SHINE”、”BYE BYE BLACKBIRD”、”ON GREEN DOLPHIN STREET”、
ジャズ・フィーリングが強いので、ここいら辺が一般受けするかどうか。
シャープのエアコンのCMに使われている美空ひばりの”真赤な太陽”は彼女のカバーだそうです。
ニュー・アルバムには「りんご追分」が入っていました。

At The ”SOMETIME” Kichijoji On 2006/12/04




松風鉱一カルテットを聴いてきました。

メンバーは松風鉱一(sax,fl)、加藤崇之(g)、水谷浩章(b)、外山明(ds)です。
現在、CD発売記念ライブを実行中とのことです。

聞き終わってからの第一印象は「面白かった〜!」です。
実に個性的なこのカルテットは魅力がありました。
オリジナルが中心ですが、ジャズの醍醐味である即興演奏にその真髄があります。
ライブでこそ、彼らのインタープレイの魅力と実力が十分に味わえると思います。
松風鉱一さんはマルチ・リード奏者、この日はアルトサックス、テナーサックス、フルートを聴かせてくれました。
演っていることは相当に過激でも音色はやわらかく涼しげ、まさに松風のようです。(笑)
特に誰に似ているわけでもなく独自の世界を持っています。
こういうジャズ・プレイヤーは日本でも珍しいのではないでしょうか。
年季の入ったバラードもいいし、私は一発でノックアウトされてファンになってしまいました。
加藤崇之さんも意外性のある音を演出する多彩なギタリストで楽しめました。
エフェクターを駆使したフリーなスタイルの持ち主です。
水谷浩章さんはあちこちで目にする売れっ子ベーシストです。
この日はエレクトリック・ベースを聴かせてくれました。
ベースが安定していないとこのグループはどっかに飛んでいってしまうような気がします。
外山明さんも独自の感性とリズム感を持っていて人気があります。
周りにあるものは何でも活用してしまうので常識では語れないドラマーの一人です。
この4人が醸し出す音楽空間の広がりは実に魅力的です。
リーダーの松風さんの飄々とした雰囲気がそのままこのカルテットの個性になっていると思いました。

At The "No Trunks" Kunitachi On 2006/12/01



「ルイス・ナッシュ&ジャズ・オールスターズを聴いてきました」

メンバーはルイス・ナッシュ(ds)、マルグリュー・ミラー(p)、ピーター・ワシントン(b)、
ジェシー・デイビス(as)、テレル・スタッフォード(tp)、フランク・ウエス(ts、fl)です。

このライブは掛け値なしに素晴らしかったです。
何より演奏者がみんな熱かった・・・私も体がカッと熱くなって知らずのうちに汗をかいていましたよ。
ジェシー・デイビスのアルトとテレル・スタッフォードのトランペットが会場に響き渡りました。
エネルギッシュでパワフル、音圧も凄い、ただ無心に全力で吹きまくる姿に感激しました。
目一杯の迫力満点のプレイ、これがジャズ・ライブの原点かもしれませんね。
これをルイス・ナッシュとピーター・ワシントンが強烈なドライブ感で煽りまくります。
マルグリュー・ミラーは案外クールだったですが、これがまたちょうどいい案配になりました。
84歳になるフランク・ウエスは杖をついてテナーとフルートを持って登場、もちろん拍手は一番多かったです。
痩せて衰えは目立つけれど、演奏となればその実力の片鱗は十分に感じることが出来ました。
私はウエスのフルートを聴くのが念願だったわけですが、ようやく今回その願いが叶いました。
透明感のある美しいフルートの音色は彼独自のものです。
テナー奏法にしても、84歳にしてこれですから、大変な名手だと思いました。

まずはクリフォード・ブラウン(tp)の「ブルース・ウォーク」からスタート、
続いて「枯葉」、ここでウエスのフルートが聴けたわけですが、このグルーブ感は最高、伊達に年輪を重ねてはいません、
スタッフォードのミュートも心に沁みました。この曲がこのライブの白眉の1曲だったと思います。
続いてケニー・ドーハム(tp)の「ロータス・ブロッサム」、ボビー・ティモンズ(p)の「モーニン」が演奏されました。
第二部はトリオからスタート、曲名は思い出せませんでした。
続いてはホーン奏者が1人づつ現れてのカルテット演奏が3曲。
ジェシーの「アラバマに星落ちて」、スタッフォードの「セプテンバー・イン・ザ・レイン」、ウエスの「ラッシュ・ライフ」と続きました。
そのあとはウエスのオリジナルのバップ曲で白熱のソロ合戦が展開されました。
会場は興奮の渦というか、アンコールはなんとスタンディング・オベーションでした。
私もつい夢中になって立ち上がって拍手してしまいました。
アンコールはソニー・クラーク(p)の「クール・ストラッティン」です。
私は観客のみんながこれほど熱く沸いたのは初めての経験です。
演奏された曲目を見てもジャズ・ファンならたまらない名曲揃い。大ノリのライブだったことが分かると思います。
やっぱり、ビバップはいいなあー、大満足のライブでした。

At The "Swinghall" Musashinoshi On 2006/10/26



「ファイブ・プレイ」を聴いてきました。

シェリー・マリクル(ds)をリーダーとする女性5人のグループです。
メンバーはマクリルの他、アナ・コーエン(ts、cl)、ナジェ・ノールデュイス(tp)、大野智子(p)、植田典子(b)です。
大野智子さんは「ドラ盤演奏者リスト」にも2枚登場していて以前から注目していました。
大野さん以外は全て初見です。
まあー、最初は単純に”女性だけのジャズ・コンボ”ってどんなんだろうと興味を持ったのも事実です。
ビジュアル的にも面白いのではないかとも思いました。
ところが想像していたのとは大違いで、それは見事な実力勝負の女性コンボでした。
まず驚かされたのは植田典子さんのベース・プレイです。
スイング感、テクニック、切れ、音色も申し分なく物凄い女性ベーシストが現れたものだと思いました。
文句なしに日本一、世界的にも稀有な女性ベーシストです。
続いてはイスラエル出身のアナ・コーエンのテナー・サックスとクラリネットです。
こちらもデクスター・ゴードンの曲やベニー・グッドマンの曲を聴かせてくれましたが力強く繊細で素晴らしかった。
大野智子さんは期待通りの熱いプレイ、今回の日本公演で一気に知名度、人気共にアップするでしょうね。
秋吉敏子さんに大きな影響を受けたというマクリルはリーダーとしての存在感を発揮していました。
惜しむらくはトランペットが少し弱かった・・・共演してまだ間がないのかもしれません。
1ステージ目の締めはパーカーの「Confirmation」、2ステージ目はガレスピーの「Night In Tunisia」でした。
サウンドトラックの美しい「Pure Imagination」やバラードの「Never Let Me Go」も良かったです。
この選曲から見ても大満足のノリノリのライブだったことが分かってもらえると思います。

At The "Swinghall" Musashinoshi On 2006/09/22




Pharoah Sanders(ts)、William Henderson(p)、Nat Reeves(b)、Greg Bandy(ds)を聴いてきました。

ファラオは20代でジョン・コルトレーンに抜擢されて以来、直接コルトレーンの薫陶を受けた貴重なプレイヤーです。
その彼も早60の半ばを過ぎているので、「どんなもんだろうか」と思って見に行きました。
やはり、「だいぶ年を取ったなあー」というのが第一印象です。
が、しかし、演奏が始まると強烈な音色と多彩な表現力には目を見張るものがありました。
やはり、コルトレーンの伝統を継いでいるのは彼だったという思いを強くしました。
スピリチュアルでパワフルなプレイの片鱗は見せてくれましたが、エネルギッシュという点では正直物足りなかったです。
もっともそこまで期待するほうが無理と言えるのかもしれませんね。
すごく太ってしまって、身体が大きく重そうなのでかなりきつい感じがしました。
出番が終わるとピアノの後ろに腰掛けて休んでいました。
”The Creator Has A Master Plan”、”Tina”、”I Want To Talk About You”。
私の記憶に間違いがなければ上記の3曲が演奏されました。
ピアノやベースの出番も多かったです。
30分〜30分〜15分、これにメンバーを紹介しながらのテーマで1時間半です。
アンコールもなし、でちょっと物足りないと感じたのは私だけではないと思います。
バックのメンバーでは、グレッグ・バンディ(ds)が多彩な表現力を持つテクニシャンで見所がありました。
演奏者の方もいつも調子がいいとは限らないのでこういう日があっても仕方がないと思います。
期待していただけに残念だったけれど「お休みの日」に当たってしまったと思ってあきらめるしかありません。
久し振りに「ファラオ・サンダースを見た」ということで満足することにしましょう。

At The "Blue Note Tokyo" On 2006/08/21



西藤大信(g)、ドミニク・ファリナッチ(tp)、ミルトン・フレッチャー(p)、
中村恭士(b)、ディーオン・ヘアーストン(ds)を聴いてきました。

西藤大信さんはスペインの”fresh sound new talent”レーベルから2枚のアルバムを出している期待のギタリストです。
ドミニク・ファリナッチを加えた若いメンバーがどんな演奏をするのか、興味がありました。
ほとんどが西藤さんの新作からのオリジナルで、スタンダードは”Body And Soul”と”What A Wonderful World”の2曲だけでした。
オリジナルも凝った作りが多いので、CDよりもライブの方が何倍も楽しめると思いました。
すでに5枚をリリースしている天才肌のファリナッチのトランペットはやっぱり良かった。
上述した”Body And Soul”をベースだけのバックで演奏しましたが、これがまた素晴らしかったです。
特筆したいのは中村恭士さんのベースです。
ぶっとい音色の上に切れもある、なによりも若さに任せて突っ走る勢いを感じます。
強烈なスイング感の持ち主で、これには驚かされましたよ。
私は一瞬、若い頃のチャーネット・モフェット(b)を思い浮かべました。
大きな身体のミルトン、ディーオンが繰り出す強力なタッチやリズムにも全然負けていません。
この3人のトリオ演奏も聴きどころがありました。
”要注目株は中村恭士”・・・必ず頭角を現すベーシストなのでこの名前は忘れないでいてほしいです。

アンコールでは青木カレンさん(vo)のゲスト出演がありましたが、これは明らかに構成ミスだと思いました。
これでグループとしての余韻が薄れてしまいました。
ゲストを入れるなら中間にすべきでしたね。

At The ”PIT INN” Shinjuku On 2006/07/31



大石学(p)、米木康志(b)、清水秀子(vo)を聴いてきました。

2ステージを見ましたが、しっとりとした叙情感溢れる雰囲気に浸ってきました。
まずは大石さんと米木さんのデュオからスタート、大石さんの限りなく美しいピアノに米木さんの絡みが心地良いです。
特筆すべきは両者の音色の美しさでしょうね。
ピアノとベースが持つ本来の音が前面に出てきます。
大石さんのオリジナルが中心ですが、この二人の緊張感溢れるデュオは素晴らしかったです。
強弱の変化が絶妙、グイグイと引き込まれてしまうのは大石さんのピアノの持ち味でしょうね。
メロディ・ラインにタッチがぴたりとはまって、ピ〜ンと一本張り詰めた雰囲気がライブ・ハウス全体に漂っていました。
米木さんを見たのは十数年ぶりになります。
大西順子トリオでしたが、ぐっとパワーアップした良くスイングするベースを聴かせてくれたのが嬉しかったです。
大西さんが最近カムバックしてきたので米木さんはまた一緒に演奏しています。
それぞれ3曲のデュオのあとに秀子さんが登場する構成でした。
まずはルイス・ボンファの名曲「Gentle Rain」からスタート、「If You Could See Me Now」、
「I Remenber You」、「Girl Talk」、「Star Eyes」、「I Must Have That Man」、「Melody Maker」、
「Time For Love」、「You Do Something To Me」などをじっくりと聴かせてくれました。
落ち着いていて安定感があるし、もっと知られてもいいヴォーカリストだと思っています。

At The ”SOMETIME” Kichijoji On 2006/07/24



”George Colligan Trio + 2”を聴いてきました。
George Colligan(p), Vincente Archer(b), E.J.Strickland(ds)
featuring Mark Turner(ts), Tony Lakatos(ts,ss)です。

第一の目的はドラ流でも注目のマーク・ターナー(ts)の動向とE.J.ストリックランド(ds)のプレイでした。
それに対照的なマークとトニー・ラカトシュ(ts)の組み合わせにも興味がありました。
幕開けはエリントンの”It Don't Mean A Thing"〜日本の”赤とんぼ”〜コリガンのオリジナルと続きました。
マーク・ターナーは前回、カート・ローゼンウィンケル(g)と見た時は体調不良で5分の出来、
今回は7〜8分の出来と見ました。
私はまだ、その真髄は聴くことが出来ないでいます。
来日初演ということもあり、まだこなれていないのかもしれませんね。
性格的にやや気難しいか、かなりデリケートなところがあると感じました。
それでも随所に時代の最先端のテナー・プレイを聴かせてくれました。
クールで浮揚感のあるノリとフレーズを短く切る奏法は彼独自のものです。
加えて伸びたり縮んだりする独特の奏法スタイルも個性的で、この縦乗り奏法?も面白かったです。
対するラカトシュは前後に揺れながらのオーソドックスで力強く、ホットなプレイで大受けしていました。
体形も細身と太目、事実、この二人はまったく対照的なテナー奏者でした
さて、リーダーのコリガンはもっと小難しいかと思っていましたが、思ったより良くスイングするピアニストでした。
もっともオリジナルの1曲は変拍子の凝った作りで凄く難しかったです。
このリズムをいとも軽々と叩き出すストリックランドの技量にも驚かされました。
ジョージ・コリガンはプレイはもちろんのこと、コンポーザーとしての実力も相当なものです。
こちらも時代の先端を行くピアニストとして注目していかなければなりません。
ヴィンセント・アーチャーは地味な感じですが、安定感のあるベーシストでサム・ジョーンズ・タイプか。
ストリックランドはグイグイと押し出すドラミングでソロイストを強烈にプッシュ・アップするタイプです。
私はふとラルフ・ピーターソン(ds)を思い浮かべてしまいました。
ちなみに現在売出し中のMarcus Strickland(sax)とは双子の兄弟だそうですね。
若さ溢れる熱演ぶりで私は大満足でした。
この二人の繰り出す強力なリズムに乗って熱いソロが展開されるのですからたまりませんよ。
気分はそのままニューヨークです。

セカンド・ステージではまずコリガンのソロ・ピアノに注目しました。
”Cinema Paradiso”〜”Body And Soul”でしたが、これがまた素晴らしかったです。
美しく流れるようなタッチのソロ・ピアノ、バラードはこの2曲だけだったですが、
叙情感、強弱感、スイング感は申し分ありません。
ライブ・ハウスが「BODY AND SOUL」なのでお決まりの選曲、当然、お客さんも大喜びでした。
さすがにこれだけのメンバーが揃うと満員のライブ・ハウスは興奮の渦です。
途中で大野えりさん(vo)とハービー・メイソン(ds)が紹介されました。
なんと、見に来ていたんですね。
私はハプニングを期待していましたが、やはりハービー・メイソンの登場ということになりました。
曲目はジャコ・パストリアス(b)の演奏で有名な”Chicken”です。
さすがに余裕、貫禄のドラミングでこれには感動してしまいましたよ。
私はこの3月にハービー・メイソン・トリオを見に行ったばかりだったからです。
その時のメンバーはハービー・メイソン(ds)、ゴンザロ・ルバルカバ(p)、デイブ・カーペンター(b)です。

今が旬のジャズを聴いたと実感した充実の一夜でした。

At The ”BODY AND SOUL” Minamiaoyama On 2006/07/21



吉田 桂一(p) 佐々木 悌二(b) 渡辺 文男(ds) 鈴木 道子(vo)を聴いてきました。

2ステージを見ましたが、最初にトリオで2曲、その後に道子さんが登場するという構成でした。
全体的にゆったりと落ち着いた雰囲気のライブを楽しむことが出来ました。
道子さんはディープ&ビターな声質ながらしつこくないので私の好みのヴォーカリストです。
まろやかでふくよかなバラードが最高、ゆったりとした大きなスイング感が心地良いです。
根っこはビリー・ホリディだと思いますが、この味わいはとても一朝一夕では出ません。
「East Of The Sun」、「All Or Nothing At All」、「What A Wonderful World」、「Embraceable You」、
「Crazy He Calls Me」、「Candy」、「Blue Skies」などをじっくりと聴かせてくれました。
吉田桂一さんは「ドラ流目立たないけどいいアルバム」にも2枚入っているほどの実力者で、
ストレートでオーソドックスなハード・バップ・ピアノが持ち味です。
バド・パウエル、ソニー・クラーク、ウィントン・ケリーの名前が出てくるのはさもありなんと思いました。
佐々木悌二さんは堅実で安定感のあるベーシストでヴォーカリストの信頼度も高いでしょうね。
ベテランの渡辺文男さんを見るのは久し振りでした。
相変わらずのスイング感とユーモアたっぷりの仕草で客席を沸かせて盛り上げていました。
私はちょうど2、3日前に「Barry Harris Live At "DUG"」を聴いていたので偶然といえば偶然でした。
このアルバムのバックは稲葉国光さん(b)と渡辺文男さん(ds)です。
それでそのことを渡辺さんに言ってみたところ、「あの時は相手がバリー・ハリスなので
すっかり舞い上がってしまった」と笑って話してくれました。
この吉田桂一トリオはヴォーカルのバッキングが抜群に上手いです。
本来、ヴォーカルをあまり聴かない私でも十分に楽しむことが出来ました。
休日の雨の日にも関わらす、お客さんの入りも大盛況だったのはこのメンバーの魅力を物語るものですね。

余談ですが私が今聴き直しているピアニストはデューク・ジョーダン、ケニー・ドリュー、
ジュニア・マンス、そしてバリー・ハリスなんです。

At The ”SOMETIME” Kichijoji On 2006/07/17




江藤良人(ds)、和泉聡志(elg)、小泉P克人(elb)を聴いてきました。

江藤さんが率いるエレキ・ギターとエレキ・ベースのトリオはどんなんだろうかと興味を引きました。
結果は想像以上に刺激的なサウンドで新鮮な感覚を味わうことが出来て存分に楽しむことが出来ました。
江藤さんのエネルギッシュでパワフル、機関車の如く突っ走るドラミングは迫力があります。
まあー、しかし和泉聡志さんの物凄いギター・プレイには驚かされましたよ。
ロックでは当たり前かも知れないけれど、超絶テクとドドド迫力の演奏スタイルには度肝を抜かれました。
ドラムとギターの掛け合いが最大の聴きもの、エレキ・ギターを使用したサウンドには魅力があります。
とてもジャズの範疇ではくくれない独自のサウンドを持っています。
若い3人が自分達の音楽を目指して邁進する姿を見て、私は感動してしまいました。
このエレキ・ギターを使ったジャズには可能性が大きく、まだまだ奥がありますね。
和泉さんのルーツは寺内たけしさん、ロックンロールだと思いましたがジャズでも要注意プレイヤーです。
江藤さんのドラムもしかり、CDで聴くよりライブがお勧め、是非一度皆さんにも見てもらいたいです。
以前紹介したピアノの佐藤丈青さんと、今回のこの和泉聡志さんはしっかりと記憶に残しました。
本来のジャズ畑ではないところからクロスオーバーしてくるミュージシャンには強烈な人も多いです。
エレキ・ギターで聴く”Misty”も新鮮だったし、アンコールの”My Favorite Things”も面白かったです。
帰り際、マスターに「良かったよ」と声を掛けましたが、私が興味あるとは思わなかったそうです。(^_^;)
私の年齢なら「ベンチャーズ」の”Walk Don't Run”以来エレキ・サウンドには馴染みがあります。
素晴らしいプロデュースに拍手を送りたいです。


At The "No Trunks" Kunitachi On 2006/07/14



土岐英史(as)、森下滋(p)、荒巻茂生(b)、セシル・モンロー(ds)を聴いてきました。

久し振りに六本木界隈の散策、もちろん、話題の六本木ヒルズにも行ってきましたよ。
土岐英史さんはこの1年、行こう行こうと思いながら延び延びになっていましたが、ようやく実現しました。
私は土岐さんのファンの一人、土岐さんを見たのは実に20年以上も前になるでしょうか。
バップをベースにした演奏は音色、コントロール共に十分で聴き応えがありました。
年齢を加えて円熟味を増しているので、特にバラード・プレイにその真髄が聴けます。
加えて今回は将来を嘱望されている若手ピアニストの一人、森下滋さんとの共演です。
荒巻さんは実力、人気共に日本を代表するベーシストですね。
先日紹介した「最近の愛聴盤」のボブ・ロックウェル(ts)のライブ盤にも大坂昌彦さん(ds)と参加していました。
セシル・モンローは東京近辺のライブ・ハウスを中心に毎日のように出演している売れっ子ドラマーです。
この日はみんなの調子も良くて満足のいくライブを聴くことが出来ました。
荒巻さんに絡むモンローさんのドラミングなんて最高に面白かったです。
今度は、大石学トリオをバックにした演奏も聴いてみたいと思っています。

「最近は新譜を出していない」と申し訳なさそうに言っていましたが、「もっと上手くなったら出す」とは恐れ入りました
やっぱりジャズメンは”飽くなき探求”で前しか見ていません、過去を振り返ってはいけないのですね。
以前、中牟礼貞則さん(g)も同じようなことを言っていたので、ここでもプロ根性をみました。


At The "Alfie" Roppongi On 2006/06/26




閑話休題

先日、テレビを見ていたら”濃い味”が流行っているとのニュースがありました。
最初は激辛ブームから始まったようですが、今では色々と裾野が広がっているようです。
最近の大ヒットはチョコレートだそうです。
カカオ成分が70%、80%、90%、なんと99%まで出ていました。
そこで私も上記のチョコレートを早速試してみました。
90%になるとまったく甘さを感じなくなってむしろ苦味を感じます。
やはり70%くらいがちょうどいいかもしれません。
ほとんど甘さを感じず、口の中に残らないのであっさりとしています。
チョコは甘いものと決まっていたので、そこが物足りないといえば物足りないです。

なぜこんなことを書いたかというと、これがジャズ聴きに似ているからです。
最初は甘いもの、聴き易いものから入りますが、段々に濃い味付けに変化していきます。
そして行き着くとまた元に戻って、その時の気分でちょうどいい案配のものを聴いたりするのです。

ちなみに、濃いチョコはポリフェノールはバッチリで血液サラサラになるそうです。
たしかに食べた後2時間くらいで血圧が下がりました。
これは私自身で実験済みなので証明されています。

それに、濃い味はストレス解消に一役買っているそうです。
脳に刺激を与えて活性化するとか、解説の先生が言っていました。
・・・ジャズもそうかも。
たまにガーンとした濃い目のジャズを聴くと気分がさっぱりすっきりします。
あとは、少しでも食べた気がするのでダイエットに向いているそうです。

2006/06/18



ハービー・メイソン(ds)、ゴンザロ・ルバルカバ(p)、デイブ・カーペンター(b)を聴いてきました。

特にゴンザロ・ルバルカバに興味がありました。
以前に見たのはもう10年以上も前のことになります。
近年のゴンザロはアルバムになると凝った作りでむずかしいですが、このライブは楽しめると思いました。
メイソンが相手ではそんなにむずかしいことはしないだろうというのがその理由です。
さて、このライブですが、ひと言で言えば「聴かせるピアノ・トリオ」でした。
食事や飲み物の手を休めてつい聴き入ってしまうという感じですね。
私はもう少し乗れるピアノ・トリオを期待していたので、そういう意味では当てが外れました。
ゴンザロとメイソンの掛け合い、カーペンターの絡みに聴き応えありです。
ハービー・メイソン・トリオではあるけれど、主役は明らかにゴンザロ・ルバルカバでしょうね。
ゴンザロに自由に演奏させて、メイソンとカーペンターがサポートする関係です。
格調高いメイソンの変幻自在のドラミングは見事、4ビートのスイング感もたまりません。
スムーズ・ジャズ・シーンでも活躍するカーペンターは思ったよりオーソドックスで強靭なベーシストだったです。
ゴンザロはバラードの表現力に長足の進歩が認められました。
天性のリズム感が根底にあるのでゆったりとスイング感がとても心地良いです。
特にボサノバの名曲の「DINDI」には完全にノックアウトされました。
これは素晴らしかったですよ、アンコールがまた絶妙なバラードで想定外の選曲。
余韻が残る終わり方で良かったです。
ゴンザロはテクニックをひけらかすことなく音をそぎ落としている感じがしました。
ただ、タッチや音色はやや軽め、ズシンと響くものがないのでイマイチ凄みには欠けるかなあ〜と思いました。
その点ではまだまだ伸びる可能性を秘めています。
演奏曲目は「BERNIES TUNE」、「SWEET AND LOVELY」、「ALL OF YOU」、「DINDI」他です。

At The "Blue Note Tokyo" On 2006/03/13



ジョナサン・クライスバーグ(g)、マット・ペンマン(b)、マーク・ファーバー(ds)を聴いてきました。

ジョナサン・クライスバーグは最近話題になっているギタリストでマット・ペンマンの近年の活躍も目立ちます。
最初は正直なところ、ギター・トリオでは少々物足りないかなと思っていたのです。
半信半疑で出かけたところ、想像するのと実際に聴くのでは大違いでした。
3人共に30歳代前半の現役バリバリ、3人の超絶テクニックが凄いので3者3様の多彩なプレイが楽しめました。
クライスバーグはパット・メセニー級のテクニシャンでなめらかなギター、超高速フレーズには目を見張るばかりです。
ペンマンはすごく大きな手をしていて、まるでメロディー楽器のように軽々とベースを駆使し、
今までこのようなタイプのベーシストは見たことがありませんでした。
マーク・ファーバーは硬質で決してスマートとは言えませんが繰り出すユニークなリズムには聴き応えがありました。
一見、学者風に見えてとてもミュージシャンとは思えませんでしたが客席の受けは一番だったかもしれません。
師匠はビリー・ヒギンスとジョー・ラバーベラだそうで、これからが楽しみなパーカッシブなドラマーだと思います。
この3人はグループとしてのまとまりを重んずるというより個人のプレイを重視するやり方です。
各人がソロを取っている間は二人がそれを軽くフォローするというような感じですね。
ギターが中心ではあるけれど、3者が同等の立場です。
スタンダードは「スターダスト」と「アイル・ビー・シーング・ユー」とあと2曲の4曲でした。
しかし、彼らの真髄、本領発揮は飛び跳ねるような疾走感のあるオリジナルにありました。
独特の雰囲気があって、現在のニューヨークの最先端のジャズ・シーンを垣間見ることができた気がします。
見て、聴いて、楽しめるライブだったので時間がとても短く感じました。
それぞれの演奏にに見所があったので時間が経つのが早かったわけです。
このメンバーによる作品はまだ出ていないようですが、是非発売してほしいものです。
もっとも、彼らはアルバムよりもライブの方がずっと楽しめるのではとも思いました。


At The ”Swinghall” Musashinoshi On 2006/02/18




竹内直(ts)、清水絵理子(p)、工藤精(b)、江藤良人(ds)を聴いてきました。

竹内直さんの評判は聞いていたので是非一度聴いてみたいと思っていました。
この度、ようやくその願いが叶ったわけです。
まずは江藤さんのパワフルでエネルギッシュなドラムに目を奪われてしまいました。
目指すはエルビン・ジョーンズか、熱狂的なファンが多いのもうなずけます。
竹内さんはスティーブ・グロスマンに師事したということで、コルトレーンとロリンズのミックス・タイプ。
表現力も多彩で個性的、とても一筋縄ではいきません、こちらの迫力も相当なものでした。
この二人の掛け合いが最大の聴きもので”凄い”というより表現方法がありません。
まさにジャズは格闘技なのか、圧倒的な迫力で迫ってきて、私は身体が熱くなりましたよ。
これぞライブの醍醐味、面白かったです。
この二人が相手では清水さんと工藤さんは大変だと思いました。
そんなわけでカルテットとしてのバランスは抑え目で大人しい曲想のものが合います。
剛柔合わせ持つ二人がバラードではまた一転して繊細な演奏を聴かせてくれるのが素晴らしかったです。


At The "SOMETIME" Kichijoji On 2006/01/30



ユキ アリマサ(p)、佐藤"ハチ"恭彦(b)、原 大力(ds)を聴いてきました。

アリマサさんはあちこちで名前を聞く売れっ子ピアニストで私も何度か見たことがあります。
テクニック、リズム感共に申し分なく、この人も強力なピアニストですね。
それで自己のトリオはどうだろうかと興味を持ちました。
原大力さんは大西順子トリオで、佐藤"ハチ"恭彦さんはTOKUさんのグループで知られています。
やや長めのバースから入ってテーマへ、それにドラムとベースが絡んでいくというパターンです。
特別の決めはなく、その時の気分によって自由に展開していくやり方に魅力があります。
ドラムの原大力さんとの掛け合いが最大の聴きどころで、変幻自在のアドリブも最高でした。
ジャズの醍醐味が即興演奏にあるとしたら、このトリオはそれを十分に堪能させてくれます。
スタンダードも一ひねり、意外性のある音が飛び出してきてゾクゾクしました。
まさにライブが真骨頂のトリオだと思います。
高度な技術に裏打ちされているだけに音数を抑えたバラードがまた素晴らしいです。
まったく鍵盤を見ないで演奏するスタイルにも驚かされました。
私はふとアリマサさんはソロ・ピアノでも相当に面白いのではと思いました。
ソロでも面白いと感じさせるピアニストはそうはいません。
2月にこのメンバーの新譜が発売されるそうです。


At The "SOMETIME" Kichijoji On 2006/01/23




谷浩章(b)、中牟礼貞則(g)、太田朱美(fl)を聴いてきました。

中心の水谷さんは幅広い音楽活動をしている売れっ子ベース奏者です。
最近では注目の若手ピアニストの松永貴志トリオでも活躍中です。
中牟礼さんは言わずと知れたジャズギター界の大御所。
この二人のサポートに今回の目的の太田さんのフルートがどう絡むのか、興味を持ちました。
近年、魅力的な若い女性ジャズプレイヤーが目立ちますが、太田さんもその中の一人です。
太田さんは広島大学出身だそうで、ユニークなキャラクターを持つ坂田明(as)さんの後輩ですね。
広島出身者には佐藤丈青(p)さんという物凄いピアニストもいるし、広島はジャズのメッカなのかな。
その太田さんは小柄ながらエネルギッシュでパワフルな演奏を聴かせてくれました。
技量は文句なし、楽器が見事にコントロールされていました。
バス・フルートも素晴らしかったです。
ただ、ちょっと気になったのはスロー・バラードにおける息継ぎですね。
風邪気味だったのかもしれませんが、これが解消された時には凄いフルート奏者になると思います。
水谷さんはよくスイングする強靭なベース奏者で、ビートのきいたリズム感も申し分ありません。
グイグイと押し出すウォーキング・ベースが特徴でソロプレイヤーを強力にプッシュアップします。
渋い中牟礼さんも若い女性に触発されて張り切っていました。
このトリオには魅力があります、また機会があれば見に行きたいと思っています。
曲目の構成はジャズ・スタンダードとオリジナルの組み合わせ。
じっくりと聴かせたジョー・ザビヌルの「イン・ア・サイレント・ウェイ」は圧巻でした。


At The "No Trunks" Kunitachi On 2006/01/20



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