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Dragon's Jazz Corner

「ライブ・レポート・2005」


■赤松敏弘&岸ミツアキ・トリオ 赤松敏弘(vib)、岸ミツアキ(p)、中村新太郎(b)、力武誠(ds) 2005/11/23
■三輪洋子・トリオ 三輪洋子(p)、グレッグ・ラフマン(b)、スコット・グールディング(ds) 2005/10/06
■宮野裕司・カルテット 宮野裕司(as)、中牟礼貞則(g)、吉野弘志(b)、池長一美(ds) 2005/09/30
■カーステン・ダール・トリオ カーステン・ダール(p)、レナート・ギルマン(b)、トーマス・ブラックマン(ds) 2005/09/09
■池長一美・トリオ バート・シーガー(p)、吉野弘志(b)、池長一美(ds) 2005/08/30
■リー・リトナー&ジェントル・ソウツ リー・リトナー(g)、アーニー・ワッツ(sax)、パトリース・ラッシェン(p),
エイブラハム・ラボリエル(b)、アレックス・アクーニャ(ds)
2005/06/20
■渡辺裕之・クインテット 渡辺裕之(ds)、横山達治(per)、田中裕士(p)、
鳥越啓介(b)、里見紀子(vln)
2005/06/13
■イヴァン・パドゥア・トリオ イヴァン・パデゥア(p)、フィリップ・アーツ(b)、フランク・アグロン(ds) 2005/06/10
■ロニー・ヨハンソン・トリオ ロニー・ヨハンソン(p)、森泰人(b)、レイモンド・カールソン(ds) 2005/05/26
■池田篤・クインテット 池田篤(as)、ペリコ・サンビエト(as)、
野本晴美(p)、井上陽介(b)、広瀬潤次(ds)
2005/05/17
■秋山一将・カルテット 秋山一将(g)、佐藤丈青(p)、秋田紀彰(b)、古澤良治郎(ds) 2005/04/18
■ケティ・K&野口久和・カルテット ケティ・K(vo)、野口久和(p)、
横山裕(b)、トミー・キャンベル(ds)、大森明(sax)
2005/04/11
■上野尊子&鈴木良雄・トリオ 上野尊子(vo)、鈴木良雄(b)、海野雅威(p)、セシル・モンロー(ds)
ゲスト・akiko(vo)
2005/02/28
■細野よしひこ・クインテット 細野よしひこ(g)、小池修(ts)、
進藤陽悟(p)、成重幸紀(b)、井上尚彦(ds)
2005/02/22
■宮野裕司・カルテット 宮野裕司(as)、中牟礼貞則(g)、吉野弘志(b)、池長一美(ds) 2005/02/18
■植松孝夫&海野雅威・トリオ 植松孝夫(ts)、海野雅威(p)、吉田豊(b)、海野俊輔(ds) 2005/02/14
■寺井尚子・クインテット 寺井尚子(vln)、北島直樹(p)、
細野よしひこ(g)、成重幸紀(b)、中沢剛(ds)
2005/02/07
■ベニー・ゴルソン・カルテット ベニー・ゴルソン(ts)、
マイク・ルドン(p)、バスター・ウイリアムス(b)、カール・アレン(ds)
2005/01/19
■マイク・スターン・カルテット マイク・スターン(g)、
リチャード・ボナ(b)、デニス・チェンバース(ds)、ボブ・フランセスチーニ(ts)
2005/01/10

[ライブ・レポート]
2005年 2006年 2007年 2008年 2009年



25-25プレゼンツ「赤松敏弘 meets 岸ミツアキ・トリオ」を聴いてきました。

メンバーは赤松敏弘(vib)、岸ミツアキ(p)、中村新太郎(b)、力武誠(ds)です。

スイング感溢れる岸ミツアキ・トリオに赤松敏弘さんのヴァイブが舞った。
この日のライブも素晴らしかったですね。
この二人に共通しているのは抜群のスイング感とテクニックを持っていることです。
岸さんの左手の動きは驚異的、赤松さんのスピードは信じられないほどの名手です。
これがあるからこそあらゆる変化に対応でき、いくつもの表現方法を駆使することが出来ます。
加えて中村新太郎さんの安定感のある強靭なベース・プレイも見事だったです。
かのスラム・スチュアートの愛用のベースだったとは驚きました。
180年の時を越えて素晴らしい音を聴かせてくれました。
力武誠さんはトコさんこと故日野元彦さんの秘蔵っ子で注目すべき若手ドラマーの一人です。
このメンバーの組み合わせが悪かろうはずがありません。

★ヴァイブ・ソロの「マイ・フーリッシュ・ハート」

何も言うことはない感動的なバラード、メロディ・メーカーとしての赤松さんの感性が素晴らしい。
★ピアノとヴァイブのデュオの「枯葉」
岸さんは低音部を駆使して透明感のあるヴァイブに対抗、対照的な音楽空間を創り出しました。
これぞジャズの醍醐味、聴き応えは十分で今回のライブの成功を物語る演奏になりました。
★ピアノ・トリオの「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」
導入部のバースからぐっと引き込まれてしまいました、ロマンチックなメロディ・ラインは岸さんの真骨頂です。
男も参る、もちろん女性ファンならイチコロでしょうね、まったく羨ましい限りです。
★ヴァイブ・トリオの「オン・グリーン・ドルフィン・ストリート」
中村さんと力武さんの強力なリズム・セクションにサポートされて4本のマレットが軽快に鍵盤上を舞います。
★カルテットの「不思議な国のアリス」
赤松さんのアレンジではモンクの「ルビー・マイ・ディア」と、この「不思議な国のアリス」が演奏されましたが
スタンダードをストレートに演奏するだけでなく新しい息吹を吹き込む、変化に富んでいてこれも面白かったです。
アンコールでは★ヴァイブの名曲「朝日のようにさわやかに」も演ってくれました。
その他、「ひまわり」、「I love Paris」、「Dear Old Stockholm」、「I Love You」、
「Gee Baby,Ain't I Goot To You」などが演奏され、随所にベース・ソロやドラム・ソロがフューチャーされました。
プレイヤーの皆さんが初共演を楽しんでいるような姿も印象に残りました。
このように1回で5つの組み合わせを楽しめるライブなんてありませんよ。
演奏といい、MCの楽しさといい、アットホームな雰囲気も最高でした。
この手作りの味は25−25さんプロデュースならではのものだと思います。

25−25さん(ジャズの話題はBBS)は私のジャズ友達の一人です。
赤松さんを中心にして独自の感性でライブを企画、開催しています。
原則的には1年に1回ですが、機会があれば是非みなさんにも参加してほしいものです。
アットホームな雰囲気で手作りのライブを楽しむことが出来ます。
ミュージシャンとの垣根はなし、親しくお話し出来るのも嬉しいですね。

At The "KAMOME" Yokohama On 2005/11/23



三輪洋子(p)、グレッグ・ラフマン(b)、スコット・グールディング(ds)を聴いてきました。

三輪洋子さんは兵庫県神戸市の出身、バークリー音楽大学卒です。
今まで3枚のアルバムを出していますが、私が注目しているピアニストの一人です。
今回の帰国公演の情報を得て早速出かけてみました。
やはり、ライブは聴いてみないと分かりませんね。
今まで持っていた印象とは一味違うアグレッシブな演奏を聴かせてくれました。
本場のアメリカでもまれているので良い意味でしたたかさがあると思いました。
彼女はメロディ・メーカーで作曲に秀でていることもあり、単純にスタンダードはやりません。
最新作の「Canopy Of Stars」↓からの選曲が多かったです。
ワルツ、タンゴ、ブルース、変拍子、フリー・トーンを含めて色々な表情を見せてくれました。
しかし、その真髄はバラード演奏にあると思っています。
叙情的、上品で洗練されたサウンドで一音一音が心に響いてきます。
女性ピアニストが持つ繊細でしなやかなタッチを持っています。
でも、ただそれだけではつまりませんね。
もっとも良いところはそんな中にもパッショネートな感覚を秘めていることです。
これが彼女の最大の魅力だと感じました。
美形ピアニストですが、関西出身のくだけたところもあり親しみが持てます。
知名度が高まれば、これからの人気急上昇は間違いありません。


At The "SOMETIME" Kichijoji On 2005/10/06



宮野祐司(as)、中牟礼貞則(g)、吉野弘志(b)、池長一美(ds)を聴いてきました。

このカルテットが醸し出す雰囲気と演奏は素晴らしいです。
これほど抑制の効いた緊張感溢れる上質なクール・ジャズは中々聴けません。
バランスの良いリズムセクションはスイング感も十分、それに乗るクールなアルトがまた良いのです。
この日のメンバーは絶好調、音楽性もテンションも高かったです。
前回はドラムとベースのコンビネーションが鳥肌ものだったですが、今回はギターとベースが絶品でした。
ライブは一期一会、なんとか記録に残せないものかと思いましたよ。
聴けばその良さがすぐに分かる宮野祐司カルテット、すでに中高年のジャズ・ファンがばっちりと付いています。

ところで「茶色いズボン」て何の曲だと思いますか。
中牟礼さんが言ったそうですが、サド・ジョーンズの名曲「A Child Is Born」で「チャイルド・イズ・ボーン 」、
・・・・・「あー、なるほどなー」と感心致しました。
その中牟礼さんとお話していて、「ジャズ・メンは常に変化している、過去は振り返らない」という言葉が印象に残りました。
さすがに第一線で活躍しているベテランならではの含蓄のある言葉ですね。


At The "No Trunks" Kunitachi On 2005/09/30



カーステン・ダール(p)、レナート・ギルマン(b)、トーマス・ブラックマン(ds)を聴いてきました。

エンタテイメント溢れるギンギンのハード・バップ・トリオで多いに楽しめました。
ピアノ&ベース、ピアノ&ドラムスのインタープレイも聴きどころのひとつでした。
ベースのギルマンはポール・チェンバースばりの素晴らしいプレイを聴かせてくれました。
ドラムスのブラックマンはちょっと硬いかなと思いましたがグイグイと押してくるタイプです。
カーステン・ダールは超絶技巧の持ち主で抜群に上手いです。
「Autumn Leaves」、「You And The Night And The Music〜Caravan」、「On Green Dolphin Street」、
「Night And Day」などはアップテンポで演奏されました。
しかし、弾き過ぎてしまうところがこの手の名手が陥りやすい落とし穴になりますね。
本人にしてはあれが自然で意識しているわけではないので、しょうがないとは思います。
反面、それだけに音数が少ないバラードには素晴らしいものがありました。
「Body And Soul」や「All Blues」にそれが言えます。
まさにヨーロッパ・ピアノの真髄、絶品という言葉がピッタリです。
アンコールの「A Nightingale Sang In Berkley Square」も素晴らしかったです。
カーステン・ダールは30代の発展途上、まだまだ伸びるスケールの大きさを感じさせました。


At The "Swinghall" Musashinoshi On 2005/09/09



バート・シーガー(p)、池長一美(ds)、吉野弘志(b)を聴いてきました。

主にバート・シーガーのオリジナルが中心で美しいメロディ・ラインを持つ曲目が揃っていました。
スタンダードでは「'S WONDERFUL」、「IT'S ALL RIGHT WITH ME」、「I MEAN YOU」、「GOING HOME」などです。
このライブも素晴らしかったですね。
このトリオはいいです、3者3様の絡み合いは鳥肌が立つほど素晴らしいものでした。
好バランスでトリオの音楽性も高かったです。
特にバートと池長さんは10年以上の長いお付き合いがあるようで密度の濃いインター・プレイが聴けました。
バートは独特のタイム感覚とノリをもっていて、リズム感も抜群です。
オリジナルにはヒーリング効果もあって、私は心地良くスーッと引き込まれてしまいました。
これほどの名手がほとんど知られていないのは惜しいですね。
池長一美さんは本当に魅力があります。
アイデアが豊富、表現力が多彩、変幻自在に変化して飽きさせません。
リズム楽器をメロディ楽器のように駆使して、ドラムの可能性を感じさせました。
語るドラムは背筋がゾクゾクっとして、彼には天賦の才能があるのではと思いましたよ。
ドラムを聴いているだけで楽しいなんて、そうそうあることではありません。
吉野弘志さんも幅広い音楽性を持つ実力者で二人にはドンピシャの人選だと思います。
歌心満点、安定感のあるベースを弾き、アルコ奏法も上手いです。
3人がリラックスして楽しそうに演奏していたのが印象に残っています。


At The "J J Tachikawa" On 2005/08/30



リー・リトナー・ウィズ・ジェントル・ソウツ& フレンズ・リユニオンを聴いてきました。

メンバーはリー・リトナー(g)、アーニー・ワッツ(sax)、パトリース・ラッシェン(p)、
エイブラハム・ラボリエル(b)、アレックス・アクーニャ(ds)です。
ジェントル・ソウツの初代メンバーのワッツ、パトリースを含むこのグループは「最高、物凄かった」です。
その強烈なサウンドは圧倒的な迫力で身体にギンギンと響いてきて、私は痺れてしまいました。
ビシビシと決める実力者達によるフュージョン・バンドは凄いと改めて感じさせられました。
まずはパワフルなアレックスのドラムスには度肝を抜かれました。
精力的に休む間もなく突っ走る、まるで機関車、格闘技のようです。
エイブ・ラボリエルのコロッとした身体を前後左右に揺らしながらのファンキーなベースもカッコ良かった。
あのスイング感とグルーブ感は特筆ものです、彼はまた中々のエンターテイナーでしたよ。
この二人の強力なリズムに乗って、リトナー、ワッツ、パトリースがご機嫌なソロを繰り広げます。
リトナーの明るく爽やかな音色は健在、杏里さんとの婚約を発表して気分も爽快、ノリにノッていました。
ワッツはテクニシャンで身体が大きくテナー・サックスがぴったりの雰囲気です。
パトリースはピアノとキーボードの2つを使いましたが、やっぱりキーボードの方がしっくりきました。
中心はあくまでリトナーのギターで、リトナーとそれぞれのメンバーとの掛け合い、インタープレイが楽しめました。
リトナーとワッツのユニゾンもぴったりと息が合っていて聴き応えがありました。
繰り返しますが、最高にカッコいいバンドです。
ヒット曲の「キャプテン・フィンガーズ」〜「キャプテン・カリブ」で会場は一気に盛り上がりました。
ただ一つの心残りはワッツのバラードが聴けなかったことですが欲を言えばきりがないですね。
演目は”LIL' BUMPIN'”、”BOSS CITY”、”P.A.L.S”、”WES BOUND”、”ETUDE”、
”CAPTAIN FINGERS”、”CAPTAIN CARIBE”、”RIO FUNK”です。
私としては、「このライブは絶対にいいはず」の予感が当たって大満足です。

At The "Blue Note Tokyo" On 2005/06/20




渡辺裕之(ds)、横山達治(per)、田中裕士(p)、鳥越啓介(b)、里見紀子(vln)を聴いてきました。

非常に華やかなライブで盛り上がり、楽しかったですよ。
映画関係者や音楽関係者がいっぱい来ていてライブハウスは超満員。
奥さんの原日出子さんも見ることが出来ました。
渡辺さんのドラムは想像していたよりもずーと上手いです。
ダイナミックで華のあるドラムです。
色浅黒くスポーツマンタイプのナイスガイは得ですね。
女房なんかイチコロに参って、握手してもらっていましたよ。(苦笑)
紹介によるとどうやら日野元彦さん(ds)の弟子だったようです。
ジャズ・ドラマーを目指していたのが、先に俳優として世に出てしまったという感じでしょうか。
しばらくは映画と音楽に集中すると言っていました。
俳優としての知名度は高いし、”二足のわらじ”は大変だと思いますが頑張って欲しいです。
今回のもう一つの目的だった田中裕士さんのピアノは評判通りに素晴らしかったです。
メロディアスなタッチは特筆もの、メロウなサウンドにも魅力がありました。
リズム感もいいので渡辺さんとのコンビネーションもばっちりです。
鳥越啓介さんのベースはしなやかで締まりのあるベースで人気がありました。
里見紀子さんは芸大出身の才媛、フューチャーされた「G線上のアリア」は良かったです。
横山達治さんは口八丁手八丁でMCがかなり受けていました。
ジャズは暗いというイメージもあるので、彼のようなエンターテイナーも必要だと思います。
田中美保さん(vo)、平山恵勇さん(ds)のゲスト出演もあって盛りだくさん、充実したライブを楽しむことができました。

At The "JZ Brat" Shibuya On 2005/06/13



イヴァン・パドゥア(p)、フィリップ・アーツ(b)、フランク・アグロン(ds)を聴いてきました。

イヴァン・パデゥアはギリシャ出身のピアニストで、私は「TRIO LIVE」(2001)で注目しました。
さかのぼって何枚か聴いてみましたが、1990年頃からコンスタントにリリースしています。
最近は日本制作盤「BLUE LANDSCAPES」(2004)も出て知名度もぐっとアップしたところです。
メロディ・ラインも美しく、キース・ジャレット系の典型的なヨーロッパ・ピアノ・トリオを聴くことが出来ました。
演奏スタイルにはややぎこちなさを感じるものの聴くほどに引き込まれてしまいます。
独特のリズム感とタイム感覚を持っていると思いました。
スタンダードよりロマンチックな曲想のオリジナルに魅力があるタイプのピアニストです。
フィリップ・アーツ(b)は重厚で堅実、フランク・アグロン(ds)はフランス出身、
竹で作ったようなスティック(マルチ-ロッド)に特徴がありました。

At The "JZ Brat" Shibuya On 2005/06/10



ロニー・ヨハンソン(p)、森泰人(b)、レイモンド・カールソン(ds)を聴いてきました。

演奏するにつれグングン良くなってきて、この日のヨハンソン・トリオは乗っていたと思います。
私はバラードよりもミディアム〜アップ・テンポの曲に魅力を感じました。
バラードだとどうしても典型的なヨーロッパ・ピアノ・トリオの特徴が出てしまうからです。
演目は主に同トリオによる「ジュビリー」(2002年)と「テンダリー」(2004年)からの抜粋でした。
ヨハンソンは孤高の人ですね、抜群に上手いです。
19歳の時に、かのエリック・ドルフィー(as)と共演したというのも伊達ではありません。
独自の音使いは学究肌、天才肌を感じさせました。
バース(前奏)の部分では思わず引き込まれてしまい、私としては珍しくソロ・ピアノを聴きたいと思いましたよ。
森さんはミシェル・ペトルチアーニ(p)に近いと言っていましたが、私はむしろスティーヴ・キューン(p)を思い浮かべました。
このトリオの特徴はレイモンド・カールソンのドラムスにあると思います。
フュージョン・ドラマー出身だそうで、多彩で手数も多くパーカッション的な印象を持ちました。
でも決して前に出張るようなことはせずクールなドラミングです。
連続して細かいリズムを叩き出す奏法は最近よく聴くようになったのは一種の流行でしょうか。
ベースやピアノとのコンビネーションはなかなか面白かったです。
森さんはいわゆるしっかりとした堅実なベースを弾きます。
活躍の場を北欧に移し、現地のミュージシャンの信頼も厚いのではと思います。
北欧と日本のジャズの架け橋として重要な役割も担っていますね。


At The "Swinghall" Musashinoshi On 2005/05/26



池田 篤 (as)、Perico Sambeat (as)、野本晴美 (p)、井上陽介 (b)、広瀬潤次 (ds)を聴いてきました。

スペインの鬼才、ペリコ・サンビートは初来日、注目しているプレイヤーなのでどうしても見たかったです。
紹介ではペリコ・サンビエトと発音していました。長髪でちょんまげスタイルは日本の影響でしょうか。
池田篤さんとの関係は15年位前に遡り、井上陽介さんらと共にニューヨークでお互いに切磋琢磨した仲だそうです。
曲目はメンバーのオリジナルが中心でペリコの曲も3曲、最新作の「FRIENDSHIP」からは”BIOY”を演奏しました。
ちなみにこの「FRIENDSHIP」は去年の私の”ベスト3”の一枚でした、
いずれもリズムや曲想に特徴があるので共演者は苦労したと思います。
スタンダードのバラード”OLD FOLKS”も素晴らしかったです。
さすがにヨーロッパの第一線級のアルト奏者はひと味違います。
アイデア、音色、テクニック共に卓越していて独特のノリにも感心しました。
もっともブラッド・メルドー(p)やカート・ローゼンウィンケル(g)、ジェフ・バラード(ds)といった
時代の最先端を行くジャズ・プレイヤーと共演、互角に渡り合っているので当然と言えば当然ですね。
東京初演のせいか最初は適度な緊張感もあり、徐々にほぐれてくる感じも興味深かったです。
共演陣では特に野本晴美さんが良かったです。


At The "B flat" Akasaka On 2005/05/17



秋山一将(g)、佐藤丈青(p)、秋田紀彰(b)、古澤良治郎(ds)を聴いてきました。

久し振りに濃厚なジャズ・フィーリングを味わうことが出来ました。
秋山、古澤の両ベテランに丈青、秋田の若手がぶつかり合うスリルは、まさにジャズの醍醐味です。
グルービーで独特なムードを醸し出すギター、エキサイティングで強烈なピアノ、
グイグイと押し出すダイナミックなドラム、野太い堅実なベースの迫力満点の強力なカルテットです。
私はグイグイと引き込まれて痺れてしまいました。
特に丈青さんには魅力がありますね、この日も物凄いピアノを聴きました。
私が横浜ジャズプロムナードで見た鈴木勲さんの”オマ・サウンド”で注目していたプレイヤーです。
もう一人の若手ピアニストの海野雅威さんとは持ち味を異にしますが、共にその将来性は十分です。
このメンバーはお薦めなので、機会があったら是非見に行って下さい。


At The "SOMETIME" Kichijoji On 2005/04/18



Ketty-K(vo)、野口久和(p)、横山裕(b)、トミー・キャンベル(ds)、大森明(Sax)を見てきました。

Ketty-Kさんは知らなかったのでバックのメンバーに惹かれて行ったのはやむを得ません。
Ketty-KさんのCD発売記念ライブだったようです。
ホンワカとしたムード、ソフトでふくよかな声質で独自の個性を持っていると思いました。
歌詞を丁寧に歌っているのも好感が持てます。
スタンダード中心の選曲でジャズ・ファンならずとも楽しめたと思います。
ミスティ、マイ・ファニー・バレンタイン、ニアネス・オブ・ユー、バイバイ・ブラック・バードが良かったです。
バックのメンバーも期待通りの演奏を聴かせてくれました。
さすがにトミー・キャンベルは上手いですね、スイング感は抜群、見せるエンタテイナーでもありました。
野口久和ザ・オーケストラを率いる野口さんもノリノリでロマンチックなピアノが良かったです。
横山裕さんは初見でしたが、なかなか太い音を出します。
大森明さんのバラードは今回の目的のひとつでしたが、ヴォーカルのバッキングにも安定感がありますね。
1st、2nd共に1曲づつカルテットの演奏も聴かせてくれました。
特に自作のバラードは素晴らしかったです。
もちろんKetty-KさんのCDも購入してきましたが、お相手は大物ピアニストのレイ・ブライアントでした。
この中では「Autumn Leaves」が凝った作りでお気に入り、ブライアントのソロは素晴らしかったです。

At The "JZ Brat" Shibuya On 2005/04/11



上野尊子(vo)、鈴木良雄(b)、海野雅威(p)、セシルモンロ−(ds)を聴きました。

尊子さんと鈴木良雄トリオの組み合わせです。

この日の尊子さんは生憎と風邪気味だったようで調子は今ひとつだったようです。
ベストは”ゴット・ブレス・ザ・チャイルド ”でこれは聴き応えがありました。
お得意の”アイム・オールド・ファッションド”や”カム・フライ・ウィズ・ミー”も外せませんね。
先日も紹介した若手の注目株の海野雅威さんは本当に素晴らしいです。
オールラウンド・プレイヤーで末恐ろしいほどの才能を感じさせます。
もうひとつ、注目の若手ヴォーカリストのakikoさんの飛び入りもありました。
”カム・レイン・オア・カム・シャイン”を聴かせてくれました。
海野さんとのコラボレーションはまた聴きたいですね。

At The "Body And Soul" Minami Aoyama On 2005/02/28



細野よしひこ(g)、小池修(ts)、進藤陽悟(p)、成重幸紀(b)、井上尚彦(ds)を聴いてきました。

細野さんは寺井尚子さんのグループで活躍中なのでこのようなライブは貴重だと思います。
ムーディ・細野と呼ばれていますが、私にはグルービー・細野の方がピッタリという感じですね。
まさに超絶テクニックのインクレディブル・ジャズ・ギターです。
サンタナ(g)の”哀愁のヨーロッパ”なんて最高でしたよ。
さらに”デイ・バイ・デイ”では渋いノドも披露してくれました。
小池さんの真摯な姿勢も好きだし、成重さんは安定感十分、井上さんの切れも良かったです。
進藤さんは初見でしたが、力のあるピアノを弾きます。
一口に言って、聴いて良し、見て良しのカッコいいグループです。
アット・ホームでフレンドリーな雰囲気もとても良かったですね。
見て聴いて楽しめるのでエンタテイメント性も十分、ずいぶんと魅力的なメンバーでした。


At The "JZ Brat" Shibuya On 2005/02/22



宮野祐司(as)、中牟礼貞則(g)、吉野弘志(b)、池長一美(ds)を聴いてきました。

派手さはないけれど実力派のオーソドックスでいながら、レベルの高いライブでした。
このメンバーの組み合わせは初めてだそうですが、
抑制の効いた緊張感溢れる上質なクール・ジャズを聴くことが出来ました。
デュオ、トリオ、カルテットといくつもの組み合わせが楽しめるメンバーだったです。
宮野さんは落ち着いたクールなアルト、中牟礼さんは言わずと知れた日本ジャズ・ギター界の重鎮、
吉野さんと池長さんは共に多彩な音楽性を持つ表情豊かなプレイヤーです。
私が驚いたのはバックのこの2人のコンビネーションでドンピシャという感じです。
ベースとドラムスのインタープレイでこれほどメロディアスなコラボレーションを聴いたことがありませんでした。
これには思わず鳥肌が立ちましたよ。
やっぱりジャズは色々なスタイルと聴きかた見かたがあって面白いですね。


At The "No Trunks" Kunitachi On 2005/02/18



植松孝夫+海野雅威トリオを聴いてきました。
メンバーは植松孝夫(ts)、海野雅威(pf)、吉田豊(b)、海野俊輔(ds)です。
この若手の海野雅威トリオが噂にたがわず素晴らしかったです。
特に注目のピアニストの海野雅威さんの瑞々しいピアノに参りました。
ベテランの植松さんも若いトリオに触発されてハッスル、味のあるテナーを聴かせてくれました。
白眉の一曲は「黒いオルフェ」で正に感動ものでしたよ。


At The "Body And Soul" Minami Aoyama On 2005/02/14




ニューアルバムを出したばかりの寺井尚子クインテットを聴いてきました。

メンバーは寺井尚子(vln)、北島直樹(p)、細野よしひこ(g)、成重幸紀(b)、中沢 剛(ds)です。
相変わらずのエネルギッシュな演奏ですね、あれならジャズ・ファンでなくても十分に楽しめます。
内容はフレンチ・テイストが溢れるもので、よりポピュラー、新境地を開きつつあります。
私はステファン・グラッペリ(vln)を含むジャンゴ・ラインハルト(g)・クインテットを思い浮かべました。
演目は「パリの空の下」、「ムード・インディゴ」、「テネシー・ワルツ」、「リベル・タンゴ」、
「星に願いを」など、ニューアルバムからの4曲を含む全8曲でした。
圧巻はドン・プーレン(p)の名曲、「ソング・フロム・ジ・オールド・カントリー」でこれが素晴らしかった。
テーマが印象的で私も好きな曲ですが、寺井さんが演奏したのは意外でもあり、嬉しかったです。


At The "JZ Brat" Shibuya On 2005/02/07




B・N東京にベニー・ゴルソン(ts)を見に行きました。
ベニー・ゴルソン(ts)、マイク・ルドン(p)、バスター・ウィリアムズ (b)、カール・アレン(ds)です。
「WHISPER NOT」の心地良い4ビートに酔い、テナーで聴く「I REMEMBER CLIFFORD」に泣けた。
ゴルソンは今年で76歳、メインストリーム・オブ・ジャズの生き字引に会えたような気がします。

At The "Blue Note Tokyo" On 2005/01/29




BN東京にマイク・スターン(g)・バンドを見に行きました。
マイク・スターン、リチャード・ボナ(b)、デニス・チェンバース(ds)、ボブ・フランセスチーニ(ts)です。
特にカメルーン出身のボナは一見の価値があります。
マイクとのデュオで掛け合いや独特のヴォイスなど、大きくフューチャーされていました。
抜群のリズム感と音楽感性は天性のものだと思います。
私はデヴィッド・サンボーンの時に続いて2回目です。
あの6弦ベースを自在に操る姿は、ベースをたしなむ者にとっては驚異的でしょうね。
マイクは貫禄、余裕のプレイぶりでエフェクターで切り替えて二通りの音を使っていました。
デニス・チェンバースはパワー、切れ、テクニックと凄いものがあります。
ただちょっとタイム感覚に不満が残りました。
ボブ・フランセスチーニ(ts)はパワフルでゴリゴリ・テナー、中々に一筋縄でいかないプレイヤーです。
コンテンポラリーなサウンドなので、30代、40代の若い人達?が多くて大盛り上がりでした。
今年は個人的にライブ活動に力を入れようかと思っています。


At The "Blue Note Tokyo" On 2005/01/10




[ライブ・レポート]
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