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Dragon's Jazz Corner

最近の愛聴盤

くつろぎ系 初心者の人や、疲れ気味の人におすすめです。
まじめ系 ジャズをしっかりと聴きたい人におすすめです。
中間系 そのどちらでもない人とそのどちらかの人向きです。


注: ここで言う愛聴盤とは私が寝る前によく聴くアルバムです。

10枚限定です。


(10) DONALD EDWARDS QUINTET / THE COLOR OF US SUITE


donald edwards(ds), anthony wonsey(p), ben wolfe(b),
david gilmore(g), abraham burton(ts),
sophia edwards(vo)(1), frank lacy(vo)(2,8)
2021/Criss Cross/



 1  Little Hope
 2  Red
 3  White
 4  Blue
 5  Intro To Black
 6  Black
 7  Brown
 8  Tan
 9  Finding Beauty
 10  Hurricane Sophia


ドナルド・エドワーズ(ds)の名前は時々見たけどリーダー作を買うのは初めてです。
ドラマーやベーシストのアルバムは面白いので手が伸びることも多い。
ここで注目したのはピアノのアンソニー・ウォンジーとギターのデヴィッド・ギルモアです。
ウォンジーは大の親日家でしばらく日本に滞在して活躍していましたがアメリカに戻ったようですね。
M-Base派の流れを汲むギルモアは2017年の「ベスト3」に選んだ作品がありました。

全10曲は全てエドワーズ自身のオリジナルで占められていてテーマは「色」です。
3曲のボーカル入りは語りでソフィアはエドワーズの愛娘です。
実に引き締まった演奏内容で緊張感もあり先端のジャズへの気概も感じました。
エドワーズは作曲能力に優れコンポーザーとしての才能にも溢れています。
メンバーは粒揃いで音もクリア、エドワーズ自身の主張が感じられて意外なほど良かったです。
やっぱりギルモアのギターがひと味違って素晴らしいと思いました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



(9) XENYA (ROBERTO GIAQUINTO QUINTET) / XENYA


cosimo boni(tp), daniele germani(as),
alessandro lanzoni(p), francesco ponticelli(b), roberto giaquinto(ds)
2021/GleAM Records/



 1  The World Watched And Waited (D.Germani)
 2  U Do U (C.Boni)
 3  The Good Place (R.Giaquinto)
 4  Unlike Anything Else Ahead (D.Germani)
 5  Little Green (F.Ponticelli)
 6  Feeling Nervous (A.Lanzoni)
 7  Walk A Little Quicker ((boni/Germani)
 8  Chess Game (F.Ponticelli)
 9  Xenya (A.Lanzoni)
 10  Trabucco (D.Germani)


XENYA(grp)は初見、実質的なリーダーはドラマーのロベルト・ジアクイントのようです。
イタリア盤です。
トランペットにアルト・サックスのフロント2管、オーソドックスな王道クインテットなので手が伸びました。
全10曲は全てメンバーのオリジナルで占められていてスタンダードはありません。
私はこのところ先進のジャズを全然聴いてないので今作がどの位置にあるのか分からなかったです。
ただサウンドに浮揚感があって、アレンジはバラバラのようでバラバラでない現代風だとは思います。
ソロのフレーズは繊細で頼りなく、細かく区切り、飛び跳ねる感じが特徴的です。
逆に今はこういうサウンドが流行っているんだと気付かされました。
ジャズは常に現在進行形なので色々と聴いてみないといけません。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



(8) ALEX WESTERN-KING QUARTET / SIDESLIP


alex western-king(ts),
sam leak(p), johnny wickham(b), jay davis(ds),
james copus(tp)(5)
2021/Ubuntu Music/



 1  Make Way
 2  Disorder Reordered
 3  Dark Space
 4  Inner Eyes
 5  Sideslip
 6  Toe The Line
 7  The Long Road


アレックス・ウエスターン‐キングは初見、イギリスのテナー・サックス奏者です。
これも掘り出し物の一枚でテナー・サックス・ワン・ホーンの王道と言える作品になっています。
グループとしてのまとまりも良くてカチッと締まったサウンドを聴かせてくれました。

全7曲は全て自身のオリジナルで占められています。
今作がデビュー作ということを考えるとスタンダードなしの構成は珍しいと思います。
それだけに気合は十分で、満を持した一枚ということは聴いていてすぐに分かりました。
共演者も実力者揃いのようで、特にサム・リークのピアノとジェイ・デイヴィス(ds)に注目しました。
表題曲の「Sideslip」ではトランペットを入れたクインテット編成で変化を持たせています。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



(7) PETER DICARLO / ONWARD


peter dicarlo(as),
jim ridl(p), tom dicarlo(b), chris parker(ds),
scott wendholt(tp)(1,2,6,8), rich perry(ts)(1,4,5,8), clatre daly(bs)(1,8),
keisel jimenez leyva(per)(2,4,5,7), jerson trinidad(vo)(8)
2021/Shifting Paradigm Records/



 1  Onward (P.Dicarlo)
 2  Feast In The Fuar (P.Dicarlo)
 3  Stepping Off (P.Dicarlo)
 4  The Imposter (P.Dicarlo)
 5  Arrival (C.Parker)
 6  Hint Of Mint (P.Dicarlo)
 7  There Will Never Be Another You (H.Warren)
 8  Feel Like Makin' Love (E.McDaniels)


アルト・サックスのピーター・ディカルロは初見、アメリカ盤です。
今作は意外なほど良かったです。
実にかっちりとした骨太の仕上がりで満足しました。
ディカルロを中心としたカルテットのまとまりとバランスが素晴らしくて各々に実力を感じました。
ゲスト陣もリッチ・ペリー(ts)にスコット・ウェンドホルト(tp)と地味ながら実力者を配しています。
こういうのを見つけるのはジャズファンとしてはたまりませんね。
CDショップ巡りをしないとこういう幸運には巡り合えません。

全8曲は自身のオリジナル5曲とメンバーが1曲、スタンダードが2曲の構成です。
カルテット、クインテット、セクステット、パーカッション入りなど飽きさせません。
ベストはバラードの(5)「Arrival」になるかな。
(8)「Feel Like Makin' Love」はヴォーカル入りと構成も良く考えられています。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



(6) PATRICK BIANCO QUINTET / REMEMBERING GEORGE ROBERT


patrick bianco(as), jim rotondi(tp),
dado moroni(p), stephan kurmann(b), bernd reiter(ds)
2021/Fresh Sound/



 1  Chapeau M.Dubois (G.Robert)
 2  Cape Verde (G.Robert)
 3  Cancun (G.Robert)
 4  Joan (G.Robert)
 5  Softly (G.Robert)
 6  Cannonization (G.Robert)
 7  First Smile / My Romance (D.Moroni/R.Rodgers)
 8  Samba De Colores (P.Bianco)


アルト・サックスのパトリック・ビアンコは初見、スイス出身、今作はスペイン盤です。
手が伸びたのはジャケットにジョージ・ロバート(as)の名前が見えたからです。
ジョージ・ロバートはスイス生まれでフランス語読みではジョルジュ・ロベールになるそうです
ジョージ・ロバートはフィル・ウッズ(as)と師弟関係にある主流派のアルト奏者でした。
1990年代にはジャズ仲間とよく話題になっていたのを思い出しました。
そのロバートが2016年に55歳の若さで亡くなっていたとは知りませんでした。
ビアンコは若い頃スイスのジャズ・スクールに通っていてロバートに薫陶を受けたそうです。

全8曲は師匠のロバートが6曲と自身のオリジナル1曲とその他メドレーが1曲の構成です。
チャーリー・パーカー~キャノンボール・アダレイ、フィル・ウッズ~ジョージ・ロバート~パトリック・ビアンコの流れになります。
トランペットのジム・ロトンディを迎えてのフロント2管、王道のクインテット編成です。
イタリアの名ピアニストのダド・モロニは師匠のジョージ・ロバートとの共演も多かったです。
ベテラン勢に囲まれてオーソドックスながら実に切れのあるアルト・サックスが聴けました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



(5) Jill McCARRON TRIO WITH WILL ANDERSON / JAZZ MOTIF


jill mccarron(p), paul gill(b), andy watson(ds),
will anderson(as,fl)
2021/Jill McCarron/



 1  All God's Chillun Got Rhythm (W.Jurmann/G.Cahn/B.Carper)
 2  Concorde (J.Lewis)
 3  My Ideal (L.Robin/R.Whiting/N.Chace)
 4  One For Amos (S.Jones)
 5  Short Story (K.Dorham)
 6  Looking Out For Number 7 (T.Scott)
 7  Ontem A Noite (C.Fischer)
 8  Lined With A Groove (R.Brown)
 9  Chovendo Na Roseira (A.Jobim)
 10  Cool Eyes (H.Silver)
 11  Jump For Joy (D.Riley)
 12  Glass Enclosure / Tempus Fugit (B.Powell)


ピアノのジル・マッキャノンは初見、自主制作盤のようです。
アンダーソン兄弟でお馴染みのウィル・アンダーソン(as)が参加しているので安心感がありました。
「Jazz Motif」の題名にもあるように自身のジャズの動機づけになった楽曲を取り上げています。
こういうのを探るのも面白いと思っています。
ピアニストだとジョン・ルイス、クレア・フィッシャー、ホレス・シルバー、ダグ・ライリー、バド・パウエルが選ばれています。
ベーシストのサド・ジョーンズ、レイ・ブラウンは興味深いです。
ホーン奏者ではケニー・ドーハム(tp)とトム・スコット(ts)がシブい、ボサノバのジョビンは外せないかな。
あとスタンダードが2曲の選択です。
オールド・ファッション・スタイルの演奏が聴けました。
懐かしかったのはMJQでお馴染みの「Concord」だったです。
アンダーソンのフルートが聴きどころになりました。

(中間系)



(4) MARCELLO TONOLO & PIETRO TONOLO QUARTET / OUR FAMILY AFFAIR


pietro tonolo(ts,ss,fl),
marcello tonolo(p), nicolo masetto(b), massimo chiarella(ds)
2021/Caligola Records/



 1  Il Sottoscala (P.Tonolo)
 2  Quiet City (M.Tonolo)
 3  Acqualta (P.Tonolo)
 4  The Gift (M.Tonolo)
 5  Arnold Sings The Blues (P.Tonolo)
 6  Eucalypso (M.Tonolo)
 7  La Talpa (M.Tonolo)
 8  Ace (M.Tonolo)
 9  Remembering Steve (M.Tonolo)


イタリアのピエトロ・トノロ(ts)を買ったのは2枚目になります。
最初は20年程前の「EGEA」・レーベルだったけどここは独特のサウンドがありました。
クラシカルな室内音楽的なサウンドです。
端正で格調高くヨーロッパの穏やかな風景を感じさせてくれました。
全体的にとても綺麗なので基本的にその音楽性は変わっていません。
全9曲はピエトロが3曲とマルセロが6曲の構成で全てオリジナルで占められています。
(6)のカリプソは面白かったけど正直私としてはもう少し刺激が欲しいと思いました。

(中間系)



(3) MARTIN AUER QUINTET / HOT 5


martin auer(tp,flh), florian trubsbach(as,ss),
jan eschke(p), andreas kurz(b), bastian jutte(ds)
2021/Laika/



 1  Irish Black Bottom (P.Venable)
 2  Wild Man Blues (J.Roll Moton)
 3  Cornet Chop Suey (Louis.Armstrong)
 4  Muskrat Ramble (E.Kid Ory)
 5  West End Blues (J.King.Oliver)
 6  King Of The Zulus (L.Hardin Armstrong)
 7  Hotter Than That (L.Armstrong)
 8  You Made Me Love You (L.Armstrong)
 9  Yes I'm In The Barrell (L.Armstrong)
 10  Struttin' With Some Barbecue (L.Armstrong)
 11  Royal Garden Blues (L.Armstrong)


マーティン・アウアー(tp)は初見、ドイツ盤です。
題名通りホット・ファイヴやホット・セブンを率いたルイ・アームストロング(tp)に焦点を当てたものです。
こういう先祖帰りというか古典的な楽曲に戻る作品は結構多いと思います。
ウィントン・マルサリス(tp)は伝統的なジャズに回帰する新伝承派ジャスの旗手でもありました。
かくいう私もコロナ禍では「古き良い曲巡り」に出掛けていました。

全11曲はサッチモ6曲とその他5曲の構成です。
サッチモの他にはジェリー・ロール・モートン(p)、キッド・オリー(tb)、キング・オリバー(tp)など。
古い曲に新しい息吹を吹き込むと何となくロマンティックな感じになるのは面白かったです。
どこか懐かしくジャズの原点がここにあります。

(中間系)



(2) GAEL HORELLOU QUINTET / ORGAN POWER !


gael horellou(as), pierre drevet(tp), simon girard(tb),
fred nardin(org), antoine paganotti(ds)
2021/Fresh Sound/



 1  Le Hajeton
 2  Nathanael
 3  Twistin'
 4  Interlude In Blue
 5  Rouse
 6  Minority (G.Gryce)
 7  GK
 8  Funky Ruffel
 9  Palace Special


ガエル・ホレロウは初見、フランス出身のアルト・サックス奏者らしいです。
ここは「Organ Power !」の題名に惹かれました。
分厚いフロント3管にオルガンの組み合わせは案外珍しいのではと思いました。

全9曲は1曲を除いて自身のオリジナルで占められています。
その1曲がジジ・グライス(as)ということでホレロウの音楽性が推測できると思います。
オーソドックスなハード・バップ・サウンドですがやはりバックが今ひとつ物足りないかな。
ここはオルガン、ギター、ドラムスの定番オルガン・トリオ編成ならもっと良かった。

(中間系)



(1) EGOR TOKAREV & ALL COLORS OF JAZZ / VEXILLOLOGY


egor tokarev(as,ts), ivan vasilyev(tp)(3,5),
nikolay sizov(p), mikhail fominykh(b)(1,5,7,8,10),
billy novik(b)(2,3,9), ivan lyubimov(b)(4,6), marat beatkulov(ds)
2021/GJP Records/



 1  Conversation
 2  Cento
 3  Artist Girl
 4  Northwest Sunset
 5  Memories Essay
 6  Black River Blues
 7  Hotel Cecil
 8  Vexillology
 9  Gentle Man
 10  Uneven Bars


ロシア出身のイゴール・トカレフは初見、オーソドックスなサックス奏者です。
私はソニー・ロリンズ(ts)をイメージしました。
その野太く張りがあるクリアな音色は聴いていて気持が良いです。

全10曲は全て自身のオリジナルで占められています。
うち8曲がワン・ホーン・カルテットで2曲はトランペットが入った王道クインテットです。
3人のベーシストを起用しているのでグループのベーシストがまだ定まっていないようです。
スイング感溢れる演奏で安心感、安定感は十分です。
今時これだけストレートでけれん味のないジャズ作品も珍しいんじゃないかな。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)