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Dragon's Jazz Corner

最近の愛聴盤

くつろぎ系 初心者の人や、疲れ気味の人におすすめです。
まじめ系 ジャズをしっかりと聴きたい人におすすめです。
中間系 そのどちらでもない人とそのどちらかの人向きです。


注: ここで言う愛聴盤とは私が寝る前によく聴くアルバムです。

10枚限定です。


(10) EERO KOIVISTOINEN QUARTET / DIVERSITY


eero koivistoinen(ts),
alexi tuomarila(p), jori huhtala(b), jussi lehtonen(ds)
2022/Svart Jazz/


 1  Diversity
 2  Hokum
 3  Stemmer
 4  Played Twice (T.Monk)
 5  Hear Hear
 6  Body Language
 7  Kelo
 8  Casa De Ferro


イーロ・コイヴィストイネン(ts)は初見、フィンランド盤です。
今作は予想よりずっと良かったです。
というのもジョン・コルトレーン・カルテットをそのまま踏襲しているからです。
1960年代のジャズが好きならもう堪らないと思いますよ。
気分爽快、気持が良いです。

全8曲は1曲(モンク作)を除いて全て自身のオリジナルです。
1曲目「Diversity」はコルトレーンそのものと見違えるような演奏をしています。
名曲「至上の愛」的風味がしました。
8曲目の「Casa De Ferro」はスピード感満点、超高速の演奏で実にカッコ良かった。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



(9) T.S. MONK SEXTET / TWO CONTINENTS ONE GROOVE


t.s.monk(ds),
helen sung(p), willie williams(ts), patience higgins(as),
jose evans(tp), kenny davis(b), dave stryker(g)(1)
2022/ Storyville/


 1  Sierre (T.S.Monk)
 2  Brother Thelonious (H.Sung)
 3  Chessment's Delight (R.Weston)
 4  Seven Steps To Heaven (Davis/Feldman)
 5  Earnie Washinton (J.Evans)
 6  Nommo (J.Merrit)
 7  Little Niles (R.Weston)


T.S.Monk(ds)はかのセロニアス・モンク(p)の息子です。
父親があまりに偉大だと息子としてはどうなんでしょうか。
アート・ブレイキーがドラムを与えマックス・ローチがレッスンをしたって凄いです。

今作は2014年と2016年のライブ音源をまとめたものです。
フロント3管とピアノ・トリオでリーダーがドラマーならジャズ・メッセンジャーズのラインですね。
そのまんまのノリノリでグルービーなハード・バップ・ジャズが聴けました。
ランディ・ウェストン(p)の2曲なんて嬉しいじゃありませんか。
共演者ではヘレン・サング(p)に注目しました

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



(8) NOAH PREMINGER TRIO / SKY CONTINUOUS


noah preminger(ts), kim cass(b), bill stewart(ds)
2022/ Criss Cross/


 1  Etgop
 2  High Or Booze
 3  The Late 90's
 4  Iris
 5  You'll Never Win
 6  Armor
 7  Sky Continuous
 8  Jamz
 9  Little Melonae


今作は910さんが去年のベスト3に上げていました。
現代のサックス奏者のコード楽器レスのトリオはどんなもんか?
聴いてみたくなりました。

全9曲は自身のオリジナル8曲とその他1曲の構成です。
その他の1曲はジャッキー・マクリーン(as)の名曲(9)「Little Melonae」です。
その1曲を入れただけで挑戦的だ思いました。
マクリーンは超名盤「レット・フリーダム・リング」で過去からの決別を決めました。
ノア・プレミンガー(ts)にとっても試金石になる1作になるかもしれませんね。
プレミンガーは多弁で言いたいことは全て吐き出す感じがしました。
でも決してむずかしいわけではなくてストレートに伝えようとしています。
好対象になった先週の山口真文(ts)・トリオとの対比も面白かったです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



(7) 山口真文 TRIO / TRINITY !


山口真文(ts,ss)、小牧良平(b)、本田珠也(ds)
2022/Days Of Delight/


 1  Stella By Starlight (V.Young)
 2  Round Midnight (T.Monk)
 3  Summertime (G.Gershwin)
 4  Someday By Prince Will Come (F.Churchill)
 5  Solar (M.Davis)
 6  Everything Happens To Me (M.Dennis)
 7  The Night Has A Thousand Eyes (J.Brainin)
 8  Yearnin' (O.Nelson/F.Stanton/J.Stanton)


この山口真文(ts)さんのトリオ盤は去年のベスト3に2人の方が上げていました。
それでどうしても聴きたくなって購入しました。
内容は期待通りというか、期待以上でしたね。
真文さんのテナー・サックスの音色はどこまでも野太く硬質でゴリゴリ感に溢れています。
単純に「ジャズだなぁ~」と思いましたよ。

全8曲のスタンダード作品集で構成も素晴しいです。
コード楽器レスのトリオですがある時はベース、ある時はドラムスとのデュオに聴こえる時があります。
一番のお気に入りの(7)「夜千」はソニー・ロリンズ(ts)張りのカリプソのリズムで演奏されていました。
マット・デニス(vo)の(6)「Everything Happens To Me」も大好きな曲です。
トリオが繰り出す一音一音に密度が濃い「たましいの塊」のようなジャズが聴けます。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



(6) SCOTT HAMILTON QUARTET / POINCIANA


scott hamilton(ts),
paolo birro(p), aldo zunino(b), alfred kramer(ds)
2022/ Fone Jazz/


 1  Birk's Works (D.Gillespie)
 2  By Myself (A.Schwartz/H.Diez)
 3  You Taught My Heart To Sing (M.Tyner)
 4  Chloe (Daniels/Cahn)
 5  Confirmation (C.Parker)
 6  I Remember Clifford (B.Golson)
 7  Poinciana (N.Simon)
 8  Put On A Happy Face (C.Strouse)
 9  Eu E A Briza (J.Alf)


お正月にはゆったりのんびりと過ごしたいということで選んだ第二弾です。
スコット・ハミルトン(ts)なら間違いありませんね。
ところが今作は予想が外れて思ったよりずっと良かったです。
ハミルトンはちょっと下卑た感じというか、リラックスした古典的なスイング奏法が持ち味ですね。
ところがここでは実にしっかりとキチンと吹いているんですよ。
選曲も凝っていてゴルソンはともかくガレスピー、マッコイ、バードは珍しいんじゃないかと思いました。
私が知らないだけかもしれませんがハミルトンの異色作になると思います。
ちなみに表題曲の「ポインシアナ」は大好きな曲です。
最近ライブでも聴くことが多くなったのでこの曲の良さが見直されてきていると思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



(5) TRIOS CHARLES LLOYD / OCEAN


charles lloyd(ts,fl), gerald clayton(p), anthony wilson(g)
2022/ Blue Note/


 1  The Lonely One
 2  Hagar Of The Inuits
 3  Jaramillo Blues
 4  Kuan Yin


今年最後の1枚にチャールス・ロイド(ts)のトリオを選んでみました。
ロイドも息の長いプレイヤーです。
1960年代から活躍していて今年で84歳なんてとても信じられませんよ。
それでこの演奏と内容だからね。
創造力の衰えをまったく感じさせないのはまさに怪物です。

全4曲は全て自身のオリジナルで平均10分程度の演奏になっています。
トリオといってもサックスとフルートにピアノとギターの組み合わせです。
これってありそうでない珍しい組み合わせではないかな。
しっとりはしているけど澱むような演奏スタイルを持っています。
好き嫌いはあると思うけどこの澱みが最大の魅力じゃないかと思います。
聴いているうちに段々と心地良くなってくるんです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)



(4) MARTHIEU SOUCY QUARTET / RECOLLECTING


mathieu soucy(g),
gentiane mg(p), mike de masi(b), jacob wutzke(ds),
caity gyorgy(vo)(2,5)
2022/ Inner-Bop/


 1  Lennie's Changes
 2  Where Or When (Rodgers/Hart)
 3  Turner Days
 4  Blues For Barry
 5  Thinker And A Fool
 6  Mike's Mudra
 7  5th Avenue
 8  Reflections (Monk)
 9  Recollecting


マシー・ソウシィ(g)は初見、カナダ盤です。
今作がデビュー作になるようです。

全9曲は自身のオリジナル7曲とその他2曲の構成です。
方向性を探れるギタリストの曲は入りませんでした。
モンクの名曲が1曲とスタンダードでロジャース&ハートが1曲は作曲者としてのこだわりかも。
2曲にヴォーカルを入れたのは変化を持たせる意味でも良かったと思います。
ギター奏法は滑らかで爽やかなサウンドで上手いです。
ただオーソドックスなスタイルなので特徴はそれほど感じません、

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



(3) CONRAD HERWIG BAND / THE LATIN SIDE OF MINGUS


conrad herwig(tb),
randy brecker(tp), alex sipiagin(tp)(6), craig handy(ts,fl,bcl),
bill o'connell(p,rhodes), luques curtis(b), robby ameen(ds),
camilomolina(cong), ruben blades(narration)(3)
2022/Savant/



 1  Gunslinging Bird
 2  Boogie Stop Shuffle
 3  No De Jes Que Pase Aqui
 4  Goodbye Pork Pie Hat
 5  Hora Decubitus
 6  Duke Ellington's Sound Of Love
 7  All The Things You Could Be By Now
If Sigmund Freud's Wife Was Your Mother
 8  Better Get Hit Your Soul


トロンボーン奏者のコンラッド・ハーウィグの作品です。
今作はチャールス・ミンガス(b)の楽曲にラテン・サウンドを当てはめました。
ミンガスもラテンが好きだったようで「Tijuana Mood」(1957)をリリースしています。

全8曲は全てミンガスの作品になります。
流石にミンガスかな、全体的に重厚な雰囲気になっています。
(4)「Goodbye Pork Pie Hat」が軽快で一番良かったです。
アレンジが楽しめればもっといいのかも知れません。

ハーウィグはこの企画が気に入っているようです。
今までにジョン・コルトレーン(ts)、ウエイン・ショーター(ts)、ハービー・ハンコック(p)、
ジョー・ヘンダーソン(ts)、ホレス・シルバー(p)が出ているので今作が6枚目になります。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



(2) CHARLIE MOON SEXTET / PATCHWORK


charlie moon(vo,g),
johnny taylor(p), barry donohue(b), dominic mullan(ds),
denis scully(ts), bill blackmore(tp), peter dobai(ts)(9)
2022/Dot Time/



 1  Tune(Introduction) (C.Moon)
 2  In The Sentimental Mood (D.Ellington)
 3  Retrograde (J.Blake)
 4  You Go To My Head (F.Coots)
 5  All Of You (C.Poter)
 6  Atoms For Peace (T.Yorke)
 7  Round Midnight (T.Monk)
 8  Little Flower (C.Moon)
 9  Something Blue (C.Moon)
 10  Until Then (C.Moon)
 11  Winter Waltz (C.Moon)


チャーリー・ムーンは初見、アイルランド出身のヴォーカリスト&ギタリストです。
今作がムーンの初リーダー・アルバムになります。

全11曲は自身のオリジナル5曲とスタンダード6曲の構成です。
エリントン、ポーター、モンクの定番にブレイクやヨークの現代風味が加わっています。
古さと新しさが混在した面白い選曲だと思いました。
「温故知新」とはよく言われることだけどジャズの世界でもそれは変わりません。
やわらかでやさしい歌声と現代的なサウンドの組み合わせに魅力があります。
聴いていると「中々に味わい深い作品になっている」と思いました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



(1) LINUS EPPINGER QUARTET / LEANING IN


linus eppinger(g),
nicolai daneck(p), doug weiss(b), jorge rossy(ds)
2022/Fresh Sound/



 1  Chippin' With Bill (L.Eppinger)
 2  Deedy Dede (L.Eppinger)
 3  You'll Never Know (L.Eppinger)
 4  On The Street Where You Live (F.Loewe)
 5  King Samuel 2 (L.Eppinger)
 6  Quiet - Lee (L.Eppinger)
 7  I Wish You Love (L.Chauliac)
 8  Sitting On The Top Of The World (W.Vinson)


ギタリストのリナス・エッピンガーは初見です。
アメリカのロサンジェルス出身の27歳、今作が初リーダー・アルバムになります。
やっぱりウエスト・コースト出身ということで音色は明るくてクリアです。
ピアノのニコライ・ダネックはドイツ出身の若手です。
ベテランのダグ・ウェイス(b)とジョージ・ロッシィ(ds)の名手2人が脇を固める。
つまり申し分のない組み合わせと言えますね。
ちなみにCDジャケットが豪華なのは何か理由があるのかな?。
コーティングがされていて高品質の仕上がりになっています。

全8曲は自身のオリジナル5曲とその他3曲の構成でバランスはいいです。
技量的にはまったく問題ありません、メチャ上手いと思います。
オーソドックスなスタイルでスイング感に溢れ切れ味があり音がとても綺麗です。
刺激はないけど抜群の安定感があります。
ウェス・モンゴメリー(g)とバーニー・ケッセル(g)の混合型になるかな。
また期待のギタリストが現れたという感じですね。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)