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Yutaka Shiina 椎名豊(p)


*YUTAKA SHIINA QUARTET / WALKIN' IN THE CLOUDS
椎名豊(p),
rodney whitaker(b), 広瀬潤次(ds), tim armacost(ts),
本川悠平(b)(4)
2008/Scene-a Music/

椎名豊さんはゆったりとして雄大なピアノ・プレイが最大の魅力です。
ルーツはやはりマッコイ・タイナー(p)だと思います。
今作は自身のレーベルの第一作になるものです。
その思い入れも気合も十二分にそそぎ込んだ意欲的なアルバムに仕上がりました。
椎名さんにとってこれが8年ぶりの新作なんてちょっと信じられない思いです。
アメリカに乗り込んでの録音、ロドニー・ウィテカー(b)とティム・アマコスト(ts)を起用しています。
広瀬潤次(ds)さんも元気一杯でその張り切りぶりが伝わってきました。
収録曲の8曲は少ないので1曲、1曲が長く、その分思い切ったソロ・スペースが取れました。
全体を通してブンブンと黒くてまとわりつくような感覚のロドニーの存在感が光ります。
表題曲の(3)「WALKIN' IN THE CLOUDS」は親しみやすい印象的なテーマを持っています。
(4)「BITTER SWEET」での二人のベーシストの競演も面白かったです。
カルテットで演奏された(6)「TUCK-A-WAY」はアルバム中もっともスリリングな展開になりました。
イマジネーション溢れるプレイは今作のベスト・トラックか。
ボーナス・トラックとして付け加えられた(8)「UBS」も聴き応えがありました。
打楽器風なピアノ・タッチが強烈でこちらをベストに選ぶ人も多いでしょうね。

[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]

(中間系)




*YUTAKA SHIINA / UNITED
yutaka shiina(p), christian mcbride(b), clarence penn(ds)
1998/bmg/

椎名豊さんの4枚目のリーダーアルバムです。
重厚なピアノですが、いたるところでマッコイ・タイナーの影が見えます。
バックのクリスチャン・マクブライドとクラレンス・ペンは秀逸です。

(中間系)