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Dragon's Jazz Corner
Yoshio Suzuki 鈴木良雄(b)
* BASS TALK / BEYOND THE FOREST
鈴木良雄(b)
野力奏一(p,key), 井上信平(fl,a.fl,b.fl,piccolo)、岡部洋一(per)
ゲスト:石川滋(b)
2019/Friends Music/
1 The Kite
2 Ikadashu(筏衆)
3 Monet
4 Mountain Spirits
5 Brezza Di Cremona
6 Autumn Embrace
7 Canoe
8 Beyond The Forest
9 Cheers
鈴木良雄(b)さんが率いる「BASS TALK」の新譜を入手しました。
先日、鈴木良雄さんと山本剛(p)さんのデュオ・ライブを見に行きました。
日本のジャズ・ファンはホントに目ざといですね。
「これは聴きたい」と思うのは誰でも同じようでライブ・ハウスは満員の盛況でした。
スタンダードが中心ですがなんというか二人の「阿吽の呼吸」がさすがだと思いました。
やっぱりキャリアなのかな・・・長い付き合いがあり二人はいわば盟友関係にあります。
二人のデュオに突然の飛び入り、ここに嬉しいゲストが登場しました。
タップ・ダンサーの宇川彩子さん・・・宇川さんを見るのは2回目になります。
ドラムレスにタップが入るとリズム感に溢れ、ダンスは華やかで楽しかったです。
タップは楽器・・・フレッド・アステアのタップ・ダンスは美しく芸術的な装いだった。
さて今作ですが結成18年を迎える「BASS TALK」の6年振りの4thアルバムだそうです。
全9曲は全て自身のオリジナルでアレンジは鬼才野力奏一(p)さんです。
私は野力さんのピアノは素晴らしいと思っている。
鈴木さんを中心に野力さん、井上信平(fl)さん、岡部洋一(per)さんの実力者揃いのメンバーです。
「BASS TALK」はやわらかなアコースティック・サウンドが特徴です。
テーマは「森と水」かな。
自然の優しさを感じさせる、流れるような美しいメロディを持っている曲が多いです。
これには井上さんの日本の篠笛のようなフルートの音色が欠かせません。
また自然には色んな音が混ざり合い絡み合っている。
だからこそ岡部さんのパーカッションが重要な要素を占めています。
鈴木さんの目指すサウンドがこれほどハッキリしているのは凄いことだと思います。
だからこそこのメンバーは一人も欠かすことが出来ないのではないか。
「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(中間系)
*YOSHIO SUZUKI BASS TALK / DANCING LUNA
鈴木良雄(b), 野力奏一(p,key), 井上信平(fl), 岡部洋一(per)
2012/55 Records/
1 Saint-Emilion
2 New York Blue
3 Dancing Luna
4 Ceu Azul (Blue Sky)
5 Fairy's Talk
6 Winter's Tale
7 Happy Anniversary
8 Tokyo Bay
9 Cecil
10 Touch Of Spring
鈴木良雄(b)さんが率いる「ベース・トーク」の新作です。
ラテンのリズムに乗って美しいメロディとやさしい調べが伝わってきます。
聴きやすく、癒し系アルバムに最適です。
鈴木チンさんは日本を代表するベーシストで日本ジャズ界の重鎮でもあります。
「鈴木良雄・トリオ」、「ジェネレーション・ギャップ」と、この「ベース・トーク」が主な活躍場。
フルートの名手、井上信平さんをフロントにしたカルテットでもう11年も続いているそうです。
このグループは野力奏一(p)さんと岡部洋一(per)さんのコンビネーションが聴きどころになります。
ライブでもこの二人の掛け合いはスリリングで魅力に溢れています。
演目は全て鈴木さんのオリジナルでアレンジは野力さんが担当しました。
ライブを聴きに行っていつも思うのですが野力さんの才能が凄いです。
幅広い音楽性を持ち、アイデア豊富、表現力も多彩です。
フリー・トーンを含めて予想外の音やフレーズが出てくるので新鮮です。
その上、根っこにはソウルが秘められているんですからたまりませんや。
岡部さんのパーカッションには根強いファンがいます。
その呪術的なリズムには心の底を揺さぶられる感じがします。
このグループの真髄はライブにあると思っています。
是非、ライブ・ハウスに足を運んで聴いてみて下さい。
「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(くつろぎ系)
*YOSHIO SUZUKI / MY DEAR PIANISTS
鈴木良雄(b)、
ケイ・赤城(p)、秋吉敏子(p)、小曽根真(p)、
イサオササキ(p)、野力奏一(p)、山本剛(p
2009/55Records/
日本を代表するベーシスト、鈴木良雄さんの音楽活動40周年の記念盤だそうです。
鈴木さんが長年温めてきたアイデアが実現されました。
6人の素晴らしいピアニストとの共演でこれまた贅沢なアルバムに仕上がっています。
鈴木さんのライブにも時々出かけますが若手との共演が楽しみです。
ここでは8曲、ライブでもオリジナルが中心で作曲家としての才能にも溢れています。
そのオリジナルは人柄を表していてやさしくて温かくて美しい曲が多いです。
ここでも6人のピアニストがそれぞれに美しいプレイを聴かせてくれました。
メンバーは語る必要がない実力者揃いです。
ただ勉強不足でイサオササキさんは初めて聴きました。
ベスト・トラックは一番若い野力さんとの表題曲にもなった(4)「MY DEAR FRIENDS」かな。
美しいメロディと寄り添うような鈴木さんのベースとそれぞれのピアニストの思いを聴いてみて下さい。
気持が落ち着き、穏やかにやさしくなれます。
「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(くつろぎ系)
*YOSHIO SUZUKI TRIO / FOR YOU
yoshio"chin"suzuki(b), tadataka unno(p), cecil monroe(ds)
2007/ONE JASRAC/
1 What Kind Of Fool Am I
2 Soon
3 Falling In love With Love
4 For You
5 Roulette
6 Witchcraft
7 Summer Night
8 Triste
9 I Should Care
10 Dar That Dream
先日、鈴木良雄トリオを見に行った時に購入してきたアルバムです。
ライブでの演奏もほとんどこの中からの選曲だったので今でも記憶に残っています。
鈴木さんは何度も海野さんを紹介していたので、いかに期待して可愛がっているかが分かりました。
やはり、ここでの聴きどころも海野雅威(p)さんになるでしょうね。
鈴木さんとセシル・モンロー(ds)のベテラン二人がサポートしてご機嫌なアルバムに仕上がりました。
表題曲のオリジナル・バラードの「FOR YOU」はピアノとベースのデュオでじっくりと聴かせます。
海野さんの絶妙なタッチとしなやかで美しい音色、スイング感溢れる演奏を楽しむことができます。
これからの日本のジャズ・ピアノ界を担う若手の1人なのでこれからも注目していきたいと思っています。
ただピアニストにアタックの力強さや鋭さを求める人には少々物足りなく感じるかもしれませんね。
「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(くつろぎ系)
*YOSHIO SUZUKI / WINGS
yoshio suzuki(b), dave liebman(ts,ss), andy laverne(p),
chack loeb(g), danny gottlieb(ds),t om harrell(tp), bob berg(ts), etc
1999(1981Rec)/Absord/
1973年、音楽活動の拠点をニューヨークに置きニューヨークでも
五つの指に入るベーシストとして注目された鈴木良雄のファースト・アルバム。
(帯中よりの抜粋)
まぁ〜、共演のメンバーのなんと凄いこと。
デイブ・リーブマン(ts)、アンディ・ラバーン(p)、チャック・ローブ(g)、
トム・ハレル(tp)、ボブ・バーグ(ts)などが名を連ねています。