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Dragon's Jazz Corner

Wolfgang Muthspiel (g)


*WOLFGANG MUTHSPIEL TRIO / DRUMFREE
wolfgang muthspiel(g), andy scherrer(sax), larry grenadier(b)
2010/Material Records/

1 Ibrahim
2 Tribal Games
3 Sunspot
4 Double Blues
5 This Over That
6 Ralphone
7 The Palace
8 Looking For Elba
9 Raumzeit


オーストリアのウォルフガング・マスピール(g)の新譜です。
ドラムレスですが表題が「DRUMFREE」の意味するところを聴きたかった。
スイスのアンディ・シェラー(ts)にラリー・グレナディア(b)の組み合わせ。
全曲、ウォルフガングのオリジナルです。

ウォルフガングはカート・ローゼンウィンケルに代表される新感覚ギタリストの一人です。
共にゲイリー・バートン(vib)に見出されました・・・バートンの若手を見る力も大したもの。
アンディはコルトレーン派の熱いプレイヤーと思っていたのでこの落ち着いたプレイは見事で驚きました。
ラリーについては今さら語ることはありません・・・現在最も先進で実力のある売れっ子ベーシストです。

内容は超クールな感覚でECMサウンドをイメージしてもらえば分かり易いかな。
ウォルフガング&アンディ&ラリーの3人のインタープレイと醸し出す雰囲気が素晴らしい。
プレイヤー同士の息遣いを感じるし根っこにはスイング感もある。
じっくりと聴いていると「あ〜、ジャズっていいなぁ〜」と思いますよ。
私的ベストは(4)「DOUBLE BLUES」でしたがその他にも聴きどころは満載です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)