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Walt Weiskopf (ts)


*WALT WEISKOPH SEXTET / OVERDRIVE
walt weiskoph(ts), behn gillece(vib), yotam silberstein(g),
peter zak(p), david wong(b), donald edwards(ds)
2014/Positone/

好漢ウォルト・ワイスコフ(ts)の新譜です。
ストレートなハード・バッパーのワイスコフを聴くのも久し振りです。
師匠格はルー・タバキン(ts)と秋吉敏子(p)さん。
若い頃にトシコ&タバキン・ビック・バンドで腕を磨いた逸材です。

リーダー作を買ったのはほぼ10年ぶりです。
ここはメンバー構成が面白いと思いました。
3コード楽器・・・ヴァイブ+ギター+ピアノの組み合わせは珍しいですね。
どんな風にまとめているのか?に興味がありました。
聴いてみるとやはり3つが絡むというのはなかったです。
曲によりバックが変化します。
全10曲はミシェル・ルグランの1曲を除いては全て自身のオリジナルです。

表題の「Over Drive」通りにドライブ感溢れる演奏が聴けました。
突っ走る演奏を聴いていると実に気持が良く、もちろんコンテンポラリーな雰囲気も持っています。
全体的にリズムがはっきりとしてメリハリの効いた演奏です。
アンサンブルやハーモニーにも興味があるようなのでいずれ大編成にも挑戦するかもしれませんね。
私的ベスト・トラックは(7)「Four Horsemen」で4ビートの疾走感が素晴らしいです。
オリジナルが続くのでルグランの(9)でホッとしました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*WALT WEISKOPF SEXTET / SIGHT TO SOUND
walt weiskopf(ts), john mosca(tb), andy fusco(as)
joel weiskopf(p), doug weiss(b), billy drummond(ds)
2003/CRISS CROSS/

たまには分厚いハーモニーでもいうわけでウォルト・ワイスコフ(ts)の三管編成を選んでみました。
ワイスコフの2001年のワン・ホーン・アルバムの「MAN OF MANY COLORS」はかなり好評でした。
ここでの目玉はウォルトとジョエル・ワイスコフ(p)の兄弟とビリー・ドラモンド(ds)です。
特にウォルトとジョエルのプレイが聴きどころ、あとの3人は若手でしょうか、あまり目立っていません。
1曲を除いて全て彼のオリジナル、ダリやピカソ、ゴッホなどの画家の影響を受けた組曲だそうです。
こういった発想は彼が在団した秋吉敏子さんの影響を強く受けているのかもしれませんね。
私は絵のことはよく分からないのでイメージがわかずに残念でしたが分かる人には分かるかも。

(まじめ系)




*WALT WEISKOPF QUARTET / MAN OF MANY COLORS

walt weiskopf(ts)
brad mehldau(p), john patitucci(b), clarence penn(ds)
2002/CRISS CROSS/

ウォルト・ワイスコフ(ts)、こちらも買ったのは初めてのプレイヤーです。
全8曲中6曲が自身のオリジナルです。
なんと言ってもバックのリズム・セクションに魅力がありました。
今や人気急上昇中のピアニスト、ブラッド・メルドーの参加が貴重ですね。
オールラウンド・プレイヤーの売れっ子ベーシスト、ジョン・パティトゥッチと
小曽根真トリオでお馴染みのクラレンス・ペン(ds)というメンバーです。
全8曲中、オリジナルが6曲と気合も十分、中々に強力なテナー・トーンを聴かせてくれました。
聴き込み型のジャズ・ファンには最適な王道を行くワン・ホーンの作品です。

(まじめ系)