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Dragon's Jazz Corner
Wallace Roney (tp)
* WALLACE RONEY QUINTET / BLUE DAWN-BLUE NIGHTS
wallace roney(tp), emilio modeste(ts,ss),
oscar williams 2(p), paul cuffari(b), kojo odu roney(ds)(1,4,6,7,8),
lenny white(ds)(1,2,3,5), quintin zoto(g)(1,3,5)
2019/HighNote/
1 Bookendz (W.Linsey)
2 Why Should There Be Stars (K.L.Durham/B.Rhode)
3 Wolfbane (L.White)
4 New Breed (D.Liebman)
5 Don't Stop Me Now (S.Lukather/D.Paich)
6 In A Dark Room (O.Williams 2)
7 Venus Rising (E.Modeste)
8 Elliptical (E.Modeste)
ブルーなジャケット、久々にウォレス・ルーニー(tp)の作品が目に入りました。
1960年生まれの現在59歳、ペンシルベニア州フィラデルフィア出身でバークリーにも通っています。
マイルス・デイビスに最も近いですが元々はクラーク・テリー派のトランぺッターです。
トニー・ウィリアムス・クインテットへの入団で知られるようになりました。
ウォレスは実力がありながらマイルス・デイビスにあまりに近いので損をした時期がありました。
でも今ではそんなことを気にする人はいないと思います。
ウォレスのミュート・トランペットの素晴らしさは群を抜いているからです。
3年前の前作はテナーのベン・ソロモンを除いては有名どころとの共演でした。
* WALLACE RONEY QUINTET & SEXTET / A PLACE IN TIME
wallace roney(tp), ben solomon(ts), gary bartz(as)(3,5,6,7)
patrice rushen(p), buster Williams(b), lenny white(ds)
2016/HighNote/
今回はよく知られたレニー・ホワイト(ds)以外は次世代を担う若手を起用しているようです。
いつの時代もベテランは新人を育てる義務がありますね。
全8曲に自身のオリジナルはないけどその代わりメンバーのオリジナルを4曲取り上げています。
新世代を目指すストレートなジャズ・サウンドは緊張感溢れるスリリングな展開で楽しめました。
ベスト・トラックにはデイヴ・リーブマン(ts)の(4)「New Breed」を上げておきます。
ウォレスの素晴らしいミュート・トランペットはここでも輝きを放っています。
続くサックスのエミリオ・モデステとピアノのオスカー・ウィリアムスUにも注目しました。
レニー・ホワイトの(3)「Wolfbane」はいかにもドラマーらしいリズムが面白いトラックで秀逸です。
「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(中間系)
* WALLACE RONEY QUINTET & SEXTET / A PLACE IN TIME
wallace roney(tp), ben solomon(ts), gary bartz(as)(3,5,6,7)
patrice rushen(p), buster Williams(b), lenny white(ds)
2016/HighNote/
1 Around And Through (P.Rushen)
2 Elegy (T.Williams)
3 Air Dancing (B.Williams)
4 Observance (W.Roney)
5 Ardeche (B.Solomon)
6 L's Bop (L.White)
7 Clair De Lune (C.Debussy)
8 My Ship (K.Weill)
久々にウォレス・ルーニー(tp)を買いました。
1960年生まれの現在57歳、フィラデルフィア出身でバークリーにも通っています。
マイルス・デイビスに最も近いですが元々はクラーク・テリー派のトランぺッターです。
トニー・ウィリアムス・クインテットへの入団で知られるようになったのでトニーが恩人かな。
ここでもちゃんとトニーの曲を取り上げていますね。
メンバーのオリジナルを1曲づつ採用しているのもいかにもルーニーは真面目で律儀な感じがします。
自己のアルバムでは自身のクールで静に対してホットで動なサックス奏者を選ぶことが多いです。
印象に残っているのは80〜90年代のゲイリー・トーマス(ts)との共演盤です。
さて今作でもその傾向は踏襲されていて動のベン・ソロモン(ts)やゲイリー・バーツ(as)が起用されています。
でも私が惹かれたのはバックのピアノ・トリオです。
パトリース・ラッシェン(p)、バスター・ウィリアムス(b)、レニー・ホワイト(ds)とくればフュージョン・サウンドを予想します。
でも中身は違っていて至極オーソドックスなハード・バップ・サウンドが詰まっていました。
一番の聴きどころは(6)「L's Bop」でパトリースの瑞々しいピアノ・ソロとレニーの多彩なドラミングです。
(8)「My Ship」をはじめルーニーのミュート・トランペットの素晴らしさは群を抜いていると思います。
「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(中間系)
*WALLACE RONEY QUINTET / IF ONLY FOR ONE NIGHT
wallace roney(tp), antoine roney(ts,ss,bcl),
aruan ortiz(key), rashaan carter(b), kush abadey(ds)
2010/HIGHNOTE/
ウォレス・ルーニー(tp)の新譜です。
ウォレスは実力がありながらマイルス・デイビスにあまりに近いので損をしています。
周りはそうとしか見ないですからね。・・・ウォレスの心の中は分からないけれど。
しょうがないと割り切るまではそれなりの葛藤があったのではないかな。
今作は弟のサックス奏者のアントワン・ルーニーとのフロント2管です。
キーボードを採用してのサウンドは60年代に先祖帰りをしています。
最近またエレクトリックな楽器を使用するジャズ・メンが多くなってきたように思います。
あれから50年近く経ったので新鮮に聞えるのかもしれませんね。
二番煎じはまぬがれないけれど新しい息吹を吹き込むことができるかどうかにかかっています。
(3)、(4)は師匠格のトニー・ウイリアムス(ds)とハービー・ハンコック(p)の曲を取り上げています。
(5)「METROPOLIS」がベストか・・・ウォレスはいつでもストレートでオーソドックスが持ち味です。
トランペット特有の突き抜ける音色の良さとスピード感には捨てがたい魅力があります。
ライブ音源でありながらライブということをあんまり感じさせない不思議なアルバムでした。
(中間系)
*WALLACE RONEY / NO ROOM FOR ARGUMENT
wallace roney(tp)
steve hall(ts,ss,bcl), antoine roney(ts,ss,bcl), geri allen(o,elp,synt)
adam holzmane(elp,org,moog,synt), buster williams(b), lenny white(ds)
2000/STRETCH/UCCJ-3006
ウォレス・ルーニーの新作は正直言って非常に評価が難しい作品でした。
その理由は演奏内容の素晴らしさは認めつつもサウンド自体が好きでないからです。
聴く人のジャズ経歴や年齢などによってもその評価が大きく変化すると思いました。
その点ではみなさんに聴いてもらって自分で判断してほしいアルバムですね。
個人的にはよりオーソドックスな(4)、(10)、(11)の3曲が気に入りました。
研ぎ澄まされた鋭角なトランペットの音色に魅力があります。
[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]
(まじめ系)
*WALLACE RONEY QUINTET / THE WALLACE RONEY QUINTET
wallace roney(tp), antoine roney(ts),
carlos mckinney(p), clarence seay(b), eric allen(ds)
1996/Warner Bros/
スリリングに、ダイナミックに繰り広げられるサウンド・バトル。
レギュラー・グループとしての結束が生み出したパワー溢れるニュー・サウンド。
(帯中よりの抜粋)
*WALLACE RONEY QUINTET / VERSES
wallace roney(tp), gary thomas(ts),
malgrew miller(p), charnet moffett(b), tony williams(ds)
1987/MUSE/
マイルス・デイビス直系のトランペット奏者、ウォレス・ルーニーのアルバム。
これはそのままトニー・ウィリアムス・クインテットといえます。
ゲイリー・トーマス(ts)の存在感が光ります。