[トップページ]



Dragon's Jazz Corner

Toshio Osumi 大隅寿男(ds)


*TOSHIO OSUMI TRIO / CARRY ON
大隈寿男(ds)、
1/2:大野雄二(p)、金子健(b)、3/4:山本剛(p)、横山裕(b)
5/6:青木弘武(p)、横山裕(b)、7/8:石井彰(p)、佐瀬正(b)
9:吉岡秀晃(p)、金子健(b)、10:ハクエイ・キム(p)、金子健(b)
11/12:関根敏行(p)、佐瀬正(b)
2014/M&I/


ベテラン・ドラマー、大隈寿男さんは今年”古希”を迎えるそうです。
今作は大隈さんの活動45周年記念アルバムです。
7人のピアニストと3人のベーシストとの共演盤。
こんな企画は嬉しい・・・色んなピアニストを一度に聴けるのは楽しみが多い。
大野雄二さんとはなんと40年振りの共演だそうです。
選曲も変化に富んでいて、さてどれを聴こうかと目移りしてしまいます。
奇数番はテンポのある曲、偶数番はバラードという構成も分かりやすいです。
ビートルズの(5)「A Hard Day's Night」のジャズ化は珍しいかも。

大隈さんの慌てず騒がずのとても趣味の良いドラミングが聴けました。
近年はドラマーが前面に出てくる場面が多いのでなおさらそう感じます。
きっちりと支えてテンポをキープするのはドラマーの王道です。
それぞれに聴きどころが多いですが大野さんの(2)「Left Alone」が心に沁みた。
山本剛さんの(3)「The Girl From Ipanema」のボサノバは素晴らしい。
ただ一人の若手、ハクエイ・キムさんの才能を感じさせるプレイも光ります。

[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]

(中間系)




*TOSHIO OSUMI TRIO&QUARTET&QUINTET / NEW DEAL
大隈寿男(ds), 納谷嘉彦(p), 井上陽介(b),
秋田慎治(p), 安ヵ川大樹(b), 太田剣(as), 近藤和彦(as)
2007/M&I JAZZ/


ベテラン・ドラマーの大隈寿男さんのアルバムです。
ドラムを楽しませてくれる親分肌のアート・ブレイキー的なドラマーも少なくなってきました。
ここはメンバーの組み合わせと幅広い選曲が最大の魅力です。
オスカー・ぺティフォードからジョン・レノンまでトリオ、カルテット、クインテットで楽しませてくれました。
注目の納谷嘉彦さんと秋田慎治さんの2組のピアノ・トリオの競演、
現在最も脂がのっている井上陽介さんと安ヵ川大樹さんの二人のベーシストも聴けます。
(1)、(5)はアルト・サックスの太田剣さん、近藤和彦さんのバトルが聴きものです。
聴きどころ満載の作品でお勧め。

[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]

(中間系)