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Toni Sola (ts)


*TONI SOLA QUARTET / ANTISTRESS
toni sola(ts),
gerard nieto(p), ignasi gonzalez(b), esteve pi(ds)
susana sheiman(vo)(6)
2010/Fresh Sound/

トニ・ソラ(ts)のリーダー作を買うのは3枚目です。
未だに「これは〜!」という作品には出会っていません。
無骨でゴツゴツとしたテナー・プレイと深く響く低音の魅力が持ち味です。
ちょっと重たいけどソウルな味わいもあります。
彼の場合、選曲やテンポによって評価が左右されるのではと思っています。
ゆったりとしたスロー・バラードが第一でミディアム〜アップ・テンポ、ボサノバはいまひとつかな。
聴きたかったバート・バカラックの(5)「ALFIE」はメロディーに忠実な展開でした。
(6)「ROCK IN MY BED」はブルージーな女性ボーカル入りで新味を出しています。
ムード溢れる(7)「DON'T LOVE ME」がベストでシダー・ウォルトンの(10)「HOLY LAND」も聴きどころ。
共演者ではジェラルド・ニエト(p)が光ります。

(中間系)




*TONI SOLA QUARTET / NIGHT SOUNDS
toni sola(ts),
ignasi terraza(p), oriol bordas(b), manuel alvarez(ds)
2007/SWIT RECORDS/

秋の夜長のテナーサックスのもう一枚はトニー・ソラのアルバムです。
共演のイグナシ・テレーザ・トリオにも興味を引かれました。
トニー・ソラはスペインのオーソドックスなスイング・テナー奏者です。
ただ、安定感はあってもこれといった特徴がないので、いまひとつインパクトには欠けると思います。
面白かったのはソプラノ・サックスで演奏される(5)「BEAUTIFUL LOVE」です。
なんというかクネクネとこね回す演奏スタイルでベニー・ゴルソン(ts)のソプラノ版みたいで個性があります。
もう1曲は最も影響されたと思われるスタンリー・タレンタイン(ts)の(8)「CIAO,CIAO」が聴きどころになります。
その他の選曲もジャズ・スタンダードばかりなので安心して聴くことができます。
題名どおり、秋の夜長にはピッタリのアルバムです。

(中間系)




*TONI SOLA QUARTET / NATURAL SOUNDS
toni sola(ts,ss)
xavier monge(p), ignasi gonxalez(b), pau bombardo(ds)
2004/SWING ALLEY/

スペインのオーソドックスなスイング・テナー奏者、トニー・ソラの作品です。
SWING ALLEYレーベルは、かのFRESH SOUND RECORDSの別レーベルのようです。
野太いテナー・サックス本来の音色、たまにはこういうのもいいですね。私はリラックスしてしまいました。
ジミー・ホレストやジーン・アモンズ、ローランド・カークの曲を取り上げ、
スタンリー・タレンタインへ捧げる曲なんかも演奏しています。
そんなことからも彼のルーツ、スタイルが分かると思います。

(中間系)