[トップページ]



Dragon's Jazz Corner

Tommy Smith (ts)


*TOMMY SMITH QUARTET / SPARTACUS

tommy smith(ts),
kenny barron(p), james genus(b), clarence penn(ds),
2000/Spartacus/

1 THE PEACOCKS(Rowles)
2 I WANT TO BE HAPPY(Youmas)
3 EMILY(Mandel)
4 BYE BYE BLACKBIRD(Dixon)
5 IT NEVER ENTERED MY MIND(Rodgers/Hart)
6 THE LADY IS A TRAMP(Rodgers/Hart)
7 WHEN I'M ALL ALONE(Smith)
8 I LOVE YOU PORGY(I&G Gershwin)


トミー・スミス(ts)の珍しい名前を見つけたので購入しました。
今作もまた2000年の発売時にチェックしながらそのまま忘れてしまった一枚です。
トミー・スミスは繊細でクール、ユニークな音色を持つテナー・サックス奏者です。
1980年代後半にブルーノートにも作品を残しています。
ジョン・スコフィールド(g)、エディ・ゴメス(b)、ジャック・デジョネット(ds)等との共演。
プロデュースはゲイリー・バートン(vib)でした。

全8曲はスタンダード7曲と自身のオリジナル1曲の構成です。
バックがケニー・バロン(p)・トリオ。
スタンダード作品集なんですがスミスの感性と相まってひと味違う仕上がりになっています。
繊細でか細く、テナー・サックスらしくない奏法が聴きどころの一つです。
そんな特徴がピッタリとハマったのが美しいメロディを持つ(5)「It Never Enterd My Mind」、
自作の(7)「When I'm All Alone」も良かった。
アップテンポの(6)「The Lady Is A Tramp」が一番ジャズ度が高いと思います。

端正で落ち着いた作品は深夜にBGMで流すのが一番いいような気がします。
もちろん、フューチュアーされるケニー・バロンも素晴らしい。
どんな状況にも合わせられるバロンのフレキシブルな感性には脱帽です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)