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Dragon's Jazz Corner

Thomas Clausen (p)


*THOMAS CLAUSEN TRIO / FOR BILL
thomas clausen(p), chuck israels(b), kresten osgood(ds)
2003Rec/Music Mecca/

1 Let's Face The Music And Dance
2 Some Other Time
3 Minor Tributary
4 I Fall In Love Too Easily
5 People Will Say We're In Love
6 Summertime
7 Solar
8 Social Call
9 For Bill


今作もまた昨年のベスト3に選ばれた一枚です。
デンマーク出身のピアニスト、トーマス・クラウセンのトリオ作品。
クラウセンは独自の感性を持っていて独特の音使いとタイミングが聴きどころになります。
ここでもその個性をいかんなく発揮していてどの曲も面白い展開になっています。
変な表現ですが・・・「いかにもジャズ・ピアノだなぁ〜と」いう感じがしますよ。
私の持っている感覚とちょっとづつ外れてくるんです。
”半音ずれる”
これがなんともいえず心地良くて”いかにもジャズを聴いている感じ”になります。
みなさんも聴いてもらえばすぐに納得できるんじゃないかな。
実に良い感じ・・・こういうジャズ・ピアニストって居そうで居ないような気がします。
ただ1曲の自身のオリジナル、(9)「FOR BILL」がいいです。

題名が「For Bill」でベーシストにそのビル・エバンス・トリオのチャック・イスラエルが参加しています。
ビル・エバンスの最大の功績は三位一体のピアノ・トリオの形を完成させたことにあります。
エバンス〜スコット・ラファロ〜ポール・モチアンのトリオにはそれほどにインパクトがありました。
ラファロ亡き後、ベーシストの地位を継いだのがこのチャック・イスラエルでしたね。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*THOMAS CLAUSEN TRIO / MY FAVORITE THINGS

thomas clausen(p), jesper lundgaard(b), peter danemo(ds)
2001/STUNT/

デンマークのベテラン・ピアニスト、トーマス・クラウセンのトリオ盤です。
12曲中、スタンダードとオリジナルが半々の構成です。
この人もユニークな音使いをするプレイヤーで意外性もあり面白いと思いました。
最初はやや取っ付きにくいですが聴いているうちに段々良くなるタイプです。
普通のピアノ・トリオでは物足りなく感じる方には最適なアルバムでしょう。
一般的なヨーロッパ・ピアノとは一線を画します。

(中間系)

「Stella By Starlight」、「Over The Rainbow」、「My Favorite Things」