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Dragon's Jazz Corner

Thelonious Monk (p)


* THELONIOUS MONK QUINTET / BRILLIANT CORNERS
ernie henry(as), sonny rollins(ts),.
thelonious monk(p), oscar pettiford(b), max roach(ds),
clark terry(tp)(B-3), paul chembers(b)(B-3)
1957/Riverside/

Side A
1 Brillant Corners
2 Ba-lue Bolivar Ba-lues-are
Side B
1 Pannonica
2 I Surrender, Dear
3 Bemsha Swing


今作は私が最初に買ったセロニアス・モンク(p)のレコードになります。
モンクは1917年生まれ、ノースカロライナ州出身で1982年64歳で亡くなりました。
ピアノは本質的に独学と言われています。
ジャズ界で強烈な個性を放っていると言えばこのモンクに他なりません。
当時の常識としての不協和音やテンポを持っていた。
聴いていると美しくない順当でない不穏な音遣いがモンクの世界そのものなんです。
モンクはまるでジャズの大きなブラック・ホールのような気がしています。
誰もがモンクの世界に引き込まれそうになる・・・共演者も同じだったと思います。
その世界に引き込まれないようにするにはどうしても身構えて対決姿勢になります。
マイルスもコルトレーンもここのソニー・ロリンズもこの異端児に辟易したではないか。
マイルスにおいては「オレのソロの時はピアノを弾くな」と言ったくらい、
そのあまりの個性の強さに共演者が嫌がったというエピソードは有名です。
それゆえモンクの場合はソロ・ピアノが一番良いという意見も多いですね。
1人なら誰にも邪魔されずに自分の世界に没頭出来るというわけです。

それでもモンクス・ミュージックは中々魅力的で、一度好きになるとのめり込みますから要注意なのですよ。
モンクの曲は今でも演奏されることが多いのでよく耳にしますが今回モンク自身を聴いたのは久し振りです。
モンクの曲は現代のジャズメンにとっても大いに魅力的なのでスタンダード化している名曲も数多いです。
思いつくままに上げてみても 先日マイルスのレコードでも上げた「'Round About Midnight」を先頭に
「Rudy, My Dear」、「Straight No Chaser」、「Blue Monk」、「Brilliant Corners」、「Bemsha Swing」、
「Reflections」、「Pannonica」、「Monk's Dream」、「Trinkle Tinkle」など枚挙にいとまはありません。

ブリリアント・カットはダイヤモンドの研磨法の一種ですがまさしくこの作品は光り輝いています。
ちなみに私のHPの「ジャズ・コーナー」の「コーナー」はこのアルバムを参考にしたものです。

(まじめ系)




*THELONIOUS MONK TRIO / PLAYS DUKE ELLINGTON
thelonious monk(p), oscar pettiford(b), kenny clarke(ds)
1955/Riverside/

セロニアス・モンクのリバーサイド第一弾は異色盤です。
オリジナルなしのエリントン作品集。
まず普通では考えられませんね。
モンクがいかにエリントンを尊敬したかが分かります。

「It Don't Mean A Thing」、「Sophisticated Lady」、「It Got It Bad And That Ain't Good」、
「Mood Indigo」、「Solitude」、「Caravan」.etc