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Dragon's Jazz Corner

Teddy Edwards (ts)


*TEDDY EDWARDS QUARTET / SMOOTH SAILING
teddy edwards(ts)  
richard wyands(p), ray drummond(b), chip white(ds)
2003/HIGH NOTE/

「今週のジャケット」にテディ・エドワーズ(ts)を取り上げようと思っていたら、
ちょうど良いタイミングで彼の新作が届いてきました。
未だに現役だったんですね。年輪を重ねても元気な演奏を聴かせてくれています。
しかし、ここで素晴らしいのはバックのピアノ・トリオです。
ともすれば甘さに流され易いのをビシッと締めています。
このメンバーのリチャード・ワイアンズ・トリオも聴きたくなってなってしまいました。

(中間系)

「Indian Summer」、[Polka Dots And Moonbeams」




* TEDDY EDWARDS QUARTET & QUINTET / LADIES MAN
teddy edwards(ts), eddie allen(tp)(1,5,7,8),
ronnie mathews(p), chip jackson(b), chip white(ds)
2001/HighNote/

1 Jeannine (D.Pearson)
2 Rosetta (E.Hines)
3 Ruby (M.Parish)
4 Candy (M.David)
5 Saskia (T.Edwards)
6 Diane (L.Pollack)
7 Donna Lee (C.Parker)
8 Marie (I.Berlin)
9 Laura (J.Mercer)
10 Rosalie (C.Poter)


テディ・エドワーズ(ts)の懐かしい名前を見たので手が伸びました。
テディ・エドワーズはウエスト・コースト・ジャズ・シーンのテナー奏者としては知名度が高いと思います。
ハワード・マギー(tp)との「Together Again」(1961)の名盤があります。
バックのトリオがフィニアス・ニューボーン(p)、レイ・ブラウン(b)、エド・シグペン(ds)という垂涎もののメンバーです。

さて今作の全10曲は「女性の名前」にちなんだものです。
作曲者が当時の恋人に贈ったものでしょうね。
当然ながらやさしくて美しいメロディ・ラインを持った曲が多いです。
この手の企画はいかにもという安易な感じがするけど意外に「ありそうでない」ような気がします。
けっこう面白かったです。
テディの音色はソフトで明るくあっさりタイプ・・・くどくないのでこういう曲想にはピッタリだと思いました。
恋愛にしつこいのは嫌われる・・・多分・・・。

デューク・ピアソンの(1)「Jeannine」は2管のユニゾンと絡みがカッコイイ、さすがにピアソンです。
最も有名なのは(4)「Candy」になるかな、ちなみにテディの恋人名は「Saskia」なんだね。
チャーリー・パーカー(as)の(7)「Donna Lee」はマイルス・ディビス(tp)が俺の曲だと言ってます。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)




* TEDDY EDWARDS & HOUSTON PERSON QUINTET / CLOSEENCOUNTERS
teddy edwards(ts), houston person(ts),
stan hope(p), ray drummond(b), kenny washington(ds)
1999/HighNote/

1 Twisted
2 Blue And Sentimental
3 Pennies From Heaven
4 Night Train
5 I Don't Stand A Ghost Of A Chance
6 The Breeze And I
7 Little Girl Blue


テディ・エドワーズとヒューストン・パーソンのベテラン・テナー・マン共演の作品です。
テディ・エドワーズは西海岸を中心に活躍していました。
一時期クリフォード・ブラウン(tp)&マックス・ローチ(ds)の名コンボに在籍したこともあります。
1924年生まれ2003年に78歳で亡くなっています。
テディの音色はソフトで明るくあっさりタイプです。
ヒューストン・パーソンは1934年生まれなのでテディより10歳若いです。
こちらは84歳で未だ現役なのでジャズ怪物の一人になりますね。
パーソンは本来ソウル色が強かったですがソフトなムード路線に転換して成功しました。
現在はHighNoteレーベルの看板テナー奏者でプロデューサーも兼任しています。

そんな二人のテナー・プレイが満喫できるアルバムで徳用盤です。
特に(7)「Little Girl Blue」が聴きどころで、二人のバラード奏法を聴いて欲しい。
(3)「Pennies From Heaven」の絶妙なノリにも注目しました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)