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Dragon's Jazz Corner

Steven Herring (vo)


* STEVEN HERRING / INTRODUCING
steven herring(vo),
stephen riley(ts), kirk knuffke(tp),
russ lossing(p), jay anderson(b), billy drummond(ds)
2019/SteepleChase/

1 That Old Magic (H.Arlen/J.Mercer)
2 They Didn't Believe (J.Kern/M.Rourke)
3 Begin The Beguine (C.Porter)
4 In The Well Small Hours (D.Mann/B.Hillard)
5 The Can't TakeThat Away From Me (G&I Gershwin)
6 Mona Lisa (J.Livingston/R.Evans)
7 The Girl From Ipanema (A.C.Jobim/N.Gimbel)
8 They Say It's Wonderful (I.Berlin)
9 Poor Butterfly (R.Hubbell/J.Golden)
10 The Nearness Of You (H.Carmichael/N.Washington)


スティーヴン・ハーリング(vo)は初見・・・これはねぇ〜、ジャズ・ヴォーカルとしては異色だと思います。
あまりにも端正、あまりにもキレイ過ぎる歌い方で私が持つジャズ・ヴォーカルのイメージと違いました。
ジャケットからは黒っぽくソウルな感じを受けましたが全然違います。
あえて言えばビリー・エクスタイン、ヴィック・ダモン、キング・コールなどのミックス・タイプか。
私はヴォーカルに疎く勉強不足ですが以前には似たジャズ・ヴォーカリストって居ないような気がします。

全10曲は全てスタンダードで占められています。
どこまでもキッチリと真面目に歌い上げていてジャズの持つフリーな感覚はありません。
超が付く優等生で「遊びがない感じ」って分かるでしょうか?
ところがバックのミュージシャン達はとてもジャズ的でこのコンビネーションは新鮮味がありました。
ヴォーカルとインストの落差を楽しむには最適のアルバムかもしれない。
ジャズ・ヴォーカルとしての好みはいまひとつだけどユニークな作品であることは確かです。
多分、ハマる人はハマる・・・これほど評価に迷ったのも珍しいかな。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)