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Dragon's Jazz Corner

Steve Davis (tb)


*STEVE DAVIS QUARTET / ELOQUENCE
steve davis(tb),
hank jones(p), nat reeves(b), joe farnsworth(ds)
guests:roy hargrove(tp), steve nelson(vib), john lee(bg)
2009/Jazz Legacy/

中堅のトロンボーン奏者のスティーブ・デイビスの新作です。
デイビスはエリック・アレキサンダーの”ワン・フォー・オール”やチック・コリアの”オリジン”で知られています。
オランダのクリス・クロス・レーベルからリーダー作が何枚も出ています。
思うに私はほとんどトロンボーン奏者のアルバムは買っていません。
特別深い理由はないですがなんでだろう?
トロンボーン奏者そのものが極端に少なく地味なイメージもあって手が伸びないのかもしれませんね。
ドラ盤演奏者リストでもトロンボーン奏者はケビン・ユーバンクスがたった一人だけ。
それもサイド・マンなのでこれではどうしょうもない感じがしました。

ここではピアニストに大御所で91歳の怪物ハンク・ジョーンズを迎えてのストレートなジャズ作品です。
演目はそのハンクのオリジナルを含めてジャズの名曲ばかりです。
当然ながらJ.J.ジョンソン(tb)の名曲(11)「LAMENT」も入っています。
やっぱりハンク・ジョーンズに気を遣ったのか、聴き易いですがやや刺激に欠けると思いました。
しょうがない気もするけどデイビスの場合はもうちょっと鋭く尖がった方がいいですね。
ゲストにはロイ・ハーグローブ(tp)やスティーブ・ネルソン(vib)を迎えて新味を出しています。
セクステットで演奏されるのが(3)、(4)、(5)、ヴァイブを加えたクインテット編成が(7)、(8)です。
でも、今作は思い切ってワン・ホーンで通したほうが良かったかも。
(6)「MY SHIP」が最高の1曲でハンク・ジョーンズのソロも素晴らしい・・・これには参った。
ファンキーでノリノリのウエス・モンゴメリー(g)の(9)「ROAD SONG」もいい。

ところでこのレーベルを買ったのは2枚目ですがジャケットがケースに収まらない特殊なデザインです。
この取り扱いには困りますがなぜこんなことになるのか、理解できません。

[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]

(くつろぎ系)




*STEVE DAVIS / CROSSFIRE
steve davis(tb), eric alexander(ts), mike dirubbo(as)
harold mabern(p), nat reeves(b), joe farnsworth(ds)
1997/CRISS CROSS/

チック・コリアとオリジンのトロンボーン奏者、スティーブ・デイビスのアルバムです。
考えてみますと、トロンボーン奏者のリーダー・アルバムは、ここしばらく購入していないと思います。
テナーとアルトとの3管ですから、少し重たいサウンドですが、とても新鮮な感じがしました。
「OLD FORK」や「FALLING IN LOVE WITH LOVE」のトロンボーンも悪くないですねえ。
ゲストには、エリック・アレキサンダーやハロルド・メイバーンを迎えて、
中々カッコイイ、ストレートアヘッドなジャズを聴かせてくれますよ。
アルトの新鋭、マイク・ディルボにも注目して下さい。

(中間系)

[Old Folks], [Cousin Mary], [Falling In Love With Love],
[This Nearly Was Mine], [Con Alma]