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Dragon's Jazz Corner

Stefon Harris (vib)


*STEFON HARRIS DAVID SANCHEZ CHRISTIAN SCOTT / NINETY MILES
stefon harris(vib), david sanchez(ts), christian scott(tp),
remember duharte(p), osmar salazar(elb), eduardo barroetabena(ds),
harold lopez-nussa(p), yandy martines gonzalez(b), ruy adrian lopez-nussa(ds),
jean roberto san miguel(cong,per), edgar martinez ochoa(cong,per)
2011/Concord/

1 Nengueleru
2 E' Cha
3 City Sunrise
4 The Forgotten Ones
5 Black Action Figure
6 Congo
7 And This Too Shall Pass
8 Brown Belle Blues
9 La Fiesta Va


ステフォン・ハリス(vib)、デヴィッド・サンチェス(ts)、クリスチャン・スコット(tp)
の3人がキューバのミュージシャンと共演したアルバムです。
去年の「みんなのベスト3」にも選ばれていた1枚ですね。
全9曲はサンチェス、ハリスで5曲、キューバのピアニスト4曲の構成です。

まずは強烈なアフロ・キューバン・リズムが耳に飛び込んできました。
凄いです・・・体が揺れました。
このようなアフロ・キューバン・ジャズを聴くのは久し振りなのでとても新鮮です。
ピアノ、ベース、ドラム、コンガ、パーカッションが一体となって繰り出すリズムが熱い。
この呪術的なリズム感は素晴らしいです。
特にパーカッシブなピアノのバッキングが生み出す効果は抜群です。
キューバの二人のピアニストは印象に残りました。
この強力なリズムに乗ってハリス、サンチェス、スコットも全開でぶっ飛ばします。
気分良く、思いっきり演奏できたんじゃないでしょうか。
ハリスもサンチェスも自己のアルバムではいまひとつねじれたところがあるんでね。
このようにストレートに演奏してくれると嬉しいです。

内容はどれもいいですがメロディアスな(2)「E'CHA」、アフロな(6)「CONGO」、
(5)「BLACK ACTION FIGURE」におけるハリスのプレイなどに注目しました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*STEFON HARRIS & JACKY TERRASSON / KINDRED
stefon harris(vib), jacky terrasson(p)
tarus mateen(b), terreon gully(ds), idris muhammad(ds)
2001/BLUE NOTE/

ステフォン・ハリスとジャッキー・テラソンですよ。
期待のヴァイブ奏者と注目のピアニストとの共演は興味のあるところです。
全13曲、オリジナルが1曲づつとあとはスタンダード曲の構成です。
純粋なデュオ・アルバムではないけれどまるで二人のデュオを聴いているような感じがします。
リラックスした中にも適度な緊張感が感じられてスリリングな展開になっています。
ジャズ・アルバムとしての評価は高いです。

(まじめ系)


[My Foolish Heart], [Summertime], [What Is This Thing Called love],
[Never Let Me Go], [Little Niles], [Body & Soul]




*STEFON HARRIS / BLACK ACTION FIGURE
stefon harris(vib), tarus mateen(b), eric harland(ds)
steve turre(tb), gary thomas(fl,ts), greg osby(as), jason moran(p)
1999/BLUE NOTE/

前作に引き続いてステフォン・ハリスの2枚目のリーダー・アルバムです。
どこのCD屋さんでも売り切れで、入手に手間取る程の人気でした。
その期待が大きかった分、初印象としては、イマイチ物足りなさを感じました。
前作とはコンセプトが違いますので一概には言えませんが、今作品はまとまり重視の印象です。
悪くはないですが、やや優等生的かな。
まだ若いのですから、もっと荒々しく突っ走ってほしかったと言うのが正直な感想です。
いずれにしても、これからのジャズ・ヴァイヴを背負って立つ逸材には間違いがないでしょうね。

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]

(中間系)

[There Is No Greater Love]




*STEFON HARRIS / A CLOUD OF RED DUST
stefon harris(vib), mulgrew miller(p), jason moran(p), dwayne burno(b)
alvester garnett(ds), kimati dinizulu(per), greg osby(as), steve turre(tb)  
steve wilson(ss,ts), kaoru watanabe(fl), june gardner(vo)  
1998/BLUE NOTE/

注目のヴァイヴ・プレイヤー、ステフォン・ハリスの初リーダー・アルバムです。
録音時は25歳、ブルー・ノート・レーベルの期待の新人だそうです。
1998年、ダウン・ビート誌「ヴァイブ部門」の新人賞を受賞しています。
このアルバムでは、1曲を除いて、全て彼のオリジナルで占められていて新鮮な感じがします。
演奏内容も多彩で、プレイヤーとしてもコンポーザーとしても、可能性を秘めていると思います。
久しくヴァイヴには大物が現れていませんので、今後の彼の活躍に期待しましょう。

(中間系)