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Dragon's Jazz Corner

Stefano Bollani (p)


*ENRICO RAVA & STEFANO BOLLANI / THE THIRD MAN
enrico rava(tp) stefano bollani(p)
2007/ECM/

イタリアのエンリコ・ラヴァ(tp)とステファノ・ボラーニ(p)のデュオ・アルバムです。
ラヴァとECMなのでほぼ予想は付きますが別の味を聴いてみたいということで購入しました。
予想通りのリリシズム溢れる内容で秋の夜長にじっくりと聴くには最適のアルバムだと思います。
円熟のラヴァと気鋭のボラーニのコラボレーションが最大の聴きどころ。
この二人は気心の知れた旧知の間柄で今年の5月には東京BNで来日公演をしています。

(まじめ系)




*STEFANO BOLLANI TRIO/ GLEDA
stefano bollani(p), jesper bodilsen(b), morten lund(ds)
2004/STUNT RECORDS/

1 Aldrig Som Aldrig
2 Den Allersidste Dans
3 Moder, Jeg Er Traet, Nu Vil Jeg Sove
4 ArMband
5 Dansen Og Valsen
6 Morgenlys Over Kobenhavn
7 Kimer I Klokker
8 Glemmer Du
9 Gleda


このメンバーによる2枚目のアルバムになります。
イタリアのステファノ・ボラーニ(p)は期待の新進ピアニストで日本での人気も急上昇中です。
イェスパー・ボディルセン(b)とモーティン・ルンド(ds)はデンマークの時代を担う主流派プレイヤー。
3人のコンビネーションは抜群で、30代の若手プレイヤーによる最先端のヨーロッパ・ピアノ・トリオが聴ける逸品です。
前作の「MI RITORNI IN MENTE」(2003年)も素晴らしかったけれど、それより増してこのトリオは進化しています。
トリオそのものが醸し出す雰囲気には独特の個性があって聴く者の心に沁みてきます。
それほどにステファノ・ボラーニ(p)を中心とした三位一体のサウンドには魅力があります。
選曲もスカンジナビアの良く知られた曲を取り上げているようで、曲想も興味深く、そのアプローチも新鮮です。
これを言葉で言い表すのはむずかしいですね。どのトリオにもない、独自の世界を持っていると思います。
月並みですがこればかりは聴いて感じてもらわなくてはどうしょうもありません。
前作に引き続きボラーニのベスト・プレイが聴けるので一聴の価値は十分にあります。

[「ラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*STEFANO BOLLANI TRIO / FALANDO DE AMOR
stefano bollani(p), ares tovolazzi(b), walter paoli(ds)
2003/Venus/

ステファノ・ボラニのアントニオ・カルロス・ジョビン作品集です。
単純なボサノバ・アルバムになっていないところが聴きどころ。

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]




* STEFANO BOLLANI TRIO / BLACK AND TAN FANTASY
stefano bollani(p), ares tavolazzi(b), aslter paoli(ds)
2002/Venus/

1 Just One Of Those Things
2 Black And Ta Fantasy
3 Day Dream
4 I'm Thru With Love
5 It's Always You
6 It's You Or No One
7 La Ultima Noche
8 Flower Is A Lovesome Thing
9 The Sophisticated Lady


イタリア出身のステファノ・ボラニもまた硬派なピアニストです。
中々にユニークな展開力の持ち主でオリジナリティーを感じます。
力強いタッチと切れ味の鋭さを兼ね備えているので好きなピアニストの一人です。

全9曲は全てスタンダードで占められています。
スタンダード演奏でも曲想豊かでアプローチが新鮮です。
ここはボラニのレギュラー・トリオということもあって縦横無尽に展開しています。
甘さは控えめのスリリングな演奏が聴けました。
(1)「Just One Of Those Things」は好きな曲でヴォーカル・ライブではリクエストすることがある

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)




*STEFANO BOLLANI TRIO/ LES FLEURS BLEUES
stefano bollani(p), scott colly(b), clarence penn(ds)
2001/LABEL BLEU/

全13曲は自身のオリジナル8曲にその他5曲の構成です。
ステファノ・ボラニ(p)にの才気溢れるピアノが聴けました。




*ENRICO RAVA & STEFANO BOLLANI DUO / RAVA PLAYS RAVA
enrico rava(tp), stefano bollani(p)
1999/PHILOLOGY W/

エンリコ・ラヴァ(tp)とステファノ・ボラニ(p)のデュオ・アルバムです。
全曲ラヴァの作品を演奏する企画。
それもデュオでいうことなので相当思い切った企画ですね。
ラヴァのトランペットはまるで一遍の詩を聞いているようです。
それだけに説得のある演奏と言えます。
対するボラニも才能をあちこちに感じさせるプレイを聴かせてくれました。
ただ変化に乏しいので1枚を通して聞き続けるのはちょっとつらいかもしれません。

(まじめ系)