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Dragon's Jazz Corner

Stefano Di Battista (as)


* STEFANO DI BATTISTA QUARTET / MORRICONE STORIES
stefano di battista(as,ss),
fred mardin(p), daniele sorrentino(b), andre ceccarelli(ds)
2021/Warner Music/

1 What Have You Done To Solange?
2 Fear Over The City
3 La Cosa Buffa
4 Veruschka
5 Once Upon A Time In America
6 Mitti, Una Sera A Cena
7 1900
8 The Great Silence
9 Flora
10 The Sunday Woman
11 The Mission
12 The Good, The Bad And The Ugly


コロナの影響で1年4ヶ月振りに出掛けたCDショップで見つけました。
イタリアのステファノ・ディ・バティスタ(as)も久し振りです。
最後に買ったのが2007年だったのでほぼ15年が経ったことになります。
認めてくれたのはかのミシェル・ペトルチアーニ(p)でそのままブルー・ノートの専属になっています。
それだけ実力があったということだと思います。

全12曲はエン二オ・モリコーネの映画音楽作品集です。
モリコーネと言えばマカロニ・ウェスタンですがその他にもいっぱい映画音楽を書いていました。
ロバート・デニーロの(5)「Once Upon A Time In America」は有名ですね。
クリント・イーストウッドの(12)「The Good, The Bad And The Ugly」(続夕陽のガンマン)も大ヒットを記録しました。
内容は実に完成度が高くて素晴らしいジャズ作品に仕上がっていると思いました。
1曲1曲は短いけれど珠玉の名演が詰まっていました。
映画音楽というとメロディや映画の雰囲気に流されてしまう場合がよくあるけどそんなことは感じさせません。
この4人は現在のバティスタのレギュラー・カルテットなのかな、まとまりが良くて一体感がありました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*STEFANO DI BATTISTA QUARTET / TROUBLE SHOOTIN'
stefano di battista(as,ss), baptiste trotignon(org), eric harland(ds)
russell malone(g)(1,5,6,7,11), fabrizio bosso(tp)(2,4,5,8,9,10)
nicola stilo(fl)(3,6), eric legnini(p)(11)
2007/BLUE NOTE RECORDS/

1 I Will Love You
2 Midnight Blue
3 The Serpent's Charm
4 Under Her Spell
5 The Jody Grind
6 Ehoes Of Brazil
7 Alexanderplatz Blues
8 Essaouira
9 Weather Or Not
10 This Here
11 Troule Shootin'


久し振りにステファノ・ディ・バティスタ(as)のアルバムを購入しました。
バティスタは「ドラ流演奏者リスト」のアルト奏者のトップにランクされている好みのプレイヤーです。
ここのところなぜか触手の伸びる作品ががなく、しばらくご無沙汰していました。
今回はオルガン・ジャズということでグイと興味を引かれました。
その上、ラッセル・マローン(g)やファブリジオ・ボッソ(tp)との共演となれば見逃すわけにはいきません。
オリジナルが8曲にその他3曲の構成です。
その3曲がケニー・バレル(g)の「MIDNIGHT BLUE」、ホレス・シルバー(p)の「THE JODY GRIND」、
ボビー・ティモンズ(p)の「THIS HERE」とくれば興味津々で聴いてみたくなります。
いずれもソウル・ファンキー・ナンバーとしてよく知られている曲ばかりです。
もちろんオリジナルもいいのですがこちらは耳に馴染んでいる分だけ聴きやすく評価もしやすいです。
一般的にオルガン・ジャズはソウル・ジャズと表現されると同時にある種のけだるさが特徴だと思っています。
グラント・グリーン(g)の作品に「IDLE MOMENTS」がありますがちょうどそんな時間を演出してくれます。
アメリカのジャズ・メンにとっては日本の演歌の感覚かな・・・リラックスした時の鼻歌にはよく出てくるようです。
しかし、ヨーロッパのオルガン・ジャズは明らかにアメリカのそれとは一線を画します。
リラックスして楽しみながら演奏しているのは感じますが、よりストレートでスマートな趣を持っています。
アメリカ発とは違うヨーロッパ感覚のオルガン・サウンドを聴くことができました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*STEFANO DI BATTISTA / 'ROUND ABOUT ROMA
stefano di battista(sax)
eric legnini(p), rosario bonaccorso(b), andre ceccarelli(ds)
symphonic orchestra "Les Archets de Paris"
2002/BLUE NOTE/

1 Anastasia
2 Amoroso
3 TarTaruga
4 Romeo And Juliet
5 The Other Side
6 Arabesque
7 Roma Anlica
8 The Next Nine Hours


イタリアのアルト・サックス奏者、ステファノ・ディ・バティスタの新譜です。
彼が注目されたのはミシェル・ペトルチアーニ(p)に認められてからでしたね。
今作品はオーケストラをバックに美しく切ないメロディに乗ってじっくりと聴かせてくれました。
全8曲中5曲が彼自身のオリジナルです。
ストリングスやオーケストラがバックのアルバムは好みが分かれますが私は結構好きです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*STEFANO DI BATTISTA QUARTET / STEFANO DI BATTISTA
stefano di battista(as,ss)
jacky terrasson(p), rosario bonaccorso(b), elvin jones(ds)
flavio boltro(tp)
2000/BLUE NOTE/

1 Elvin's Song
2 Johnny's Time
3 Nico's Dream
4 Your Romance
5 Little Red Ribbon
6 Adderley
7 Hall
8 Song For Flavia
9 Time For A Solo
10 Anastasia
11 Chicago 1987


ミシェル・ペトルチアーニ(p)に見出されたイタリア出身のステファノ・ディ・バティスタの新作です。
ブルー・ノートからは2作目になりますね。前作の「A PRIMA VISTA」も良かったですよ。
大体、プレイヤーが自分の名前を冠した作品には力がこもっているのでハズレが少ないです。
彼の音楽性を知ることが出来る意欲的な一枚です。
今作はドラムにエルビン・ジョーンズ、ピアノには個性派のジャッキー・テラソンを起用しました。
特に尊敬するエルビンとの共演は若い時からの夢だったようですね。
1曲目にはコルトレーンを彷彿とさせる見事なソプラノ・サックスを披露しています。
このアルバムがステファノの代表作になることは間違いないと思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)




*STEFANO DI BATTISTA / A PRIMA VISTA
stefano di battista(as,ss), flavio boltro(tp,fh)
eric legnini(p), rosario bonaccorso(b), benjamin henocq(ds)
1999/BLUE NOTE/

ステファノ・ディ・バティスタ、格好いい名前だね。ローマ生まれの30歳。
ミシェル・ぺトルチアーニのグループにいたそうですが、私は初めてです。
ヨーロッパのジャズは、結構シビアですけれど、
これも新感覚のハード・バップ・ジャズで、歯ごたえは十分です。
全12曲は「Lush Life」を除きメンバーのオリジナル。

(まじめ系)