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Dragon's Jazz Corner

Sonny Rollins (ts)


*SONNY ROLLINS SEXTET / WITHOUT A SONG
sonny rollins(ts), clifton anderson(tb), stephen scott(p)
bob cranshaw(b), perry wilson(ds), kimati dinizulu(per)
2005/MILESTONE/

1 Without A Song
2 Global Warming
3 Introductions
4 A Nightingale Sang In Berkeley Square
5 Why Was I Born
6 Where Or When


名実共にモダン・ジャズの巨人、ソニー・ロリンズ(ts)の2001年のライブ盤です。
齢70を越えてもそのパワフルでエネルギッシュな演奏には頭が下がる思いがします。
もちろん、往年のような圧倒的な迫力は望むべきもありませんがその挑戦的な姿勢には感動しました。
さすがに存在感は十分で当然ながら観客の反応や盛り上がりも凄いです。
ジャズ・ファンならあのロリンズと同じ空間にいるというだけでワクワク、ドキドキするでしょうね。
お得意のカリプソのリズムで始まる(1)「WITHOUT SONG」やバラードの(4)「A NIGHTINGALE〜」、
往年の凄みを垣間見せる16分強の長丁場の(5)「WHY WAS I BORN ?]などは聴き応えがあります。
付き合いの長いお馴染みのボブ・クランショウ(b)を除いては若手のメンバーで周りを固めています。
その若手が気合の入った素晴らしい演奏を繰り広げているので熟年ロリンズながらも十分におつりがくる内容です。
特にステフェン・スコット(p)やクリフトン・アンダーソン(tb)に注目、リズムセクションもグイグイと迫ってきます。
一枚を通してリズム感溢れる演奏を大いに楽しむことが出来ますよ。
ロリンズのライブ盤では”ビレッジ・バンガード”がつとに有名ですが、私のお勧めは「THE CUTTING EDGE」です。
1974年の作品、ここでの「To A Wild Rose」(邦題:野ばらによせて)は絶品、まさに感動ものです。
まだお聴きでない方は是非聴いてみて下さい。

ちなみにロリンズはこの10月末から11月上旬にかけて日本で引退公演を行います。
チケットの売れ行きも上々のようで東京での追加公演も決定しました。
それからオーネット・コールマン(as)の来日公演も決定したそうですよ。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*SONNY ROLLINS / GLOBAL WARMING
sonny rollins(ts), clifton anderson(tb), stephen scott(p)
bob cranshaw(eleb), idris muhammad(ds), perry wilson(ds)
victor see yuen(per)  
1998/Milestone/

御大ソニー・ロリンズの最新作です。
相変わらずの貫禄です。
水中メガネ風のサングラスが良く似合っています。
他に何も言うことはございません。
私にとってはそこに居てくれるだけでジャズだからです。

(中間系)




*SONNY ROLLINS QUINTET / OLD FLAMES
sonny rollins(ts), clifton anderson(tb),
tommy flanagan(p), bob cranshaw(b), jack dejohnette(ds), etc
1994/Milestone/

悠揚、まさに豊穣。
王道を行く巨人ロリンズ、トミー・フラナガン、ジャック・デジョネットらをバックに、
ジミー・ヒース率いるブラス・クワイアーも彩を添えた超話題作。
(帯中よりの抜粋)


[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]

[Darn That Dream], [Where Or When], [[My Old Flame],
[I See Your Face Before Me], [Predude To A Kiss]




*SONNY ROLLINS QUINTET & SEXTET / HERE'S TO THE PEOPLE
sonny rollins(ts),
clifton anderson(tb), roy hargrove(tp), jerome harris(g),
mark soskin(p), bob cranshaw(b), jack dejohnette(ds), al foster(ds), etc
1992/Milestone/

これがロリンズの”唄”です。
精鋭ロイ・ハーグローブの参加もさることながら、
他の追随を許さぬロリンズの”唄=スタンダード”はまさに圧巻。
(帯中よりの抜粋)

[Why Was I Born], [I Wish I Knew], [Someone To watch Over Me],
[Lucky Day], [Long Ago And Far Away]




*SONNY ROLLINS SEPTET / THE CUTTING EDGE
sonny rollins(ts),
rufus harley(bagpipes), yoshiaki masuo(g), stanley cowell(p),
bob cranshaw(b), david lee(ds), mtume(conga,per)
1974/Milestone/

逞しくも美しい音色、強烈なドライブ感でモントルー’74年の全聴衆を
興奮の渦に巻き込んだ巨人ロリンズの文句なしの迫真のライヴ!
(帯中よりの抜粋)

掛け値なしにソニー・ロリンズの名盤です。
いつ聴いても興奮してしまいます。
(2)「To A Wild Rose」(邦題:野ばらによせて)は唄ものの決定的名演。




*SONNY ROLLINS / ALFIE
sonny rollins(ts),
oliver nelson orchestra
1966/Impulse/

ロリンズが映画音楽に挑戦!
サウンド・トラックのスコアにオリヴァー・ネルソンが重厚なアレンジを加えたことで
素晴らしいジャズ作品に仕上がった。
名手が揃ったスモール・オーケストラによるサウンドも見逃がせない。
(帯中よりの抜粋)




* SONNY ROLLINS QUARTET / WHAT'S NEW ?
sonny rollins(ts), jim hall(g)(1,2,5,6)
bob cranshaw(b), ben riley(ds)(1,2,5,6), candido camerocongas(bongos)(3,4)
Willie Rodgriguez(per,vo)( 2,6), Dennis Charles(per,vo)( 2,6)Frabk Charles(per,vo)(2,6)
1962Rec/RCA/

1 If Ever I Would Leave You
2 Don't Stop The Carnival
3 Jungoso
4 Bluesongo
5 The Night Has A Thousand Eyes
6 Brownskin Girl


私が最初に入手したソニー・ロリンズ(ts)のアルバムです。
たしか高校1年だったか?
私がジャズ好きと知った友人のお姉さんがくれました。
本人はハワイアンが好きであまりジャズを聴かないからがその理由です。
その頃は普通にジャズが聴かれていた時代だからそういうこともあったんです。

ボサノバ、サンバ、カリプソ、レゲエ、サルサなどのラテン・リズムが入ってきたばかりでとても新鮮でした。
それでロリンズなりに新しいリズムを取り上げた作品です。
それぞれが面白いと思いますが私が聴くのはいつも1曲だけです。

それはスタンダード・ナンバーの(5)「The Night Has A Thousand Eyes」です。
邦題:「夜は千の眼を持つ」・・・通称「ヨルセン」で通用してしまうほどの有名曲です。
ボサノバのリズムで演奏されるこの曲は50年以上聴き続けている超愛聴曲になっています。
なぜならこの曲だけが別物のように完成度が高いからです。

今作は59年から2年間の隠遁生活を経て出した2枚目のアルバムですがその間ロリンズは練習に明け暮れたようです。
それがいつも橋の上だったので1枚目が「橋」になったのは良く知られた話ですね。
その時、ロリンズはこの「ヨルセン」を何度も何度も練習したと思うのです。
それだけにこの「ヨルセン」はまさに王者の風格で他者を寄せ付けない圧倒的な演奏になっています。
ロリンズのこれだけ艶っぽく官能的な演奏も珍しいと思います。
ジム・ホール(g)のイントロやリズムが美しくも素晴らしくて惚れ惚れします・・・もうたまりませんよ。
ボブ・クランショー(b)もベン・ライリー(ds)も名演です。
私は「ヨルセン」のベスト演奏はと聞かれたら迷わずこの1曲を上げます。