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Dragon's Jazz Corner

Sonny Fortune (as)


*SONNY FORTUNE QUARTET / FOUR IN ONE
sonny fortune(as),
kirk lightsey(p), buster williams(b), billy hart(ds)
santi debriano(b)(8,10), ronnie burrage(ds)(10)
1994/Blue Note/

ソニー・フォーチュンのセロニアス・モンク作品集です。
(3)「Reflections」はカーク・ライトシー(p)とのしんみりとしたデュオ。
(8)「Pannonica」では達者なフルートが聴けます。

[Four In One], [Criss Cross], [Monk's Dream], [Hornin'In],
[Coming On The Hadson], [Trinkle Tinkle], [Hackensack],
[Ask Me Now]




* GARY BARTZ & SONNY FORTUNE QUINTET / ALTO MEMORIES
gary bartz(as), sonny fortune(as),
kenny barron(p), buster williams(b), jack dejohnette(ds)
1993Rec/Verve/

1 Stolen Moment (O..Nelson)
2 U.F.O (G.Bartz)
3 Jeannine (D.Pearson)
4 Minority (G.Gryce)
5 Billie's Bounce (C.Parker)
6 Embraceable You (G.I.Gershwin)
7 Capuchin Swing (J.McClean)
8 Lonely Woman (O.Coleman)
9 When Lights Are Low (B.Carter)
10 Warm Valley (J.Hodges)


ソニー・フォーチュンもまた70年代のマイルス・バンド出身のアルト・サックス奏者です。
先週紹介したデイブ・リーブマン(ts)と同時期に在団しました。
その後はエルヴィン・ジョーンズのジャズ・マシーンのメンバーとしても活躍しています。
フォーチュンはフリーからフュージョンまでこなす幅広い音楽性を持つミュージシャンです。
共演のゲイリー・バーツ(as)とは同年代の同志ということになります。
フォーチュンは今年の10月に79歳で亡くなったばかりです。

全10曲はバーツのオリジナル1曲を除いてはジャズの名曲が9曲の構成です。
どれもアルト・サックス奏者の作曲や演奏で有名な曲ばかりで選曲が興味深いですね。
オリバー・ネルソン、バーツ本人、ジジ・グライス、チャーリー・パーカー、ジャッキー・マクリーン、
オーネット・コールマン、ベニー・カーター、ジョニー・ホッジスの偉大なアルト奏者の名前が並んでいます。
作曲者が違う2曲のうち(3)はキャノンボール・アダレイ(as)の大ヒット曲で(6)はパーカーの演奏で有名です。

バックのメンバーがまた良くてケニー・バロン(p)、バスター・ウィリアムス(b)、ジャック・ディジョネット(ds)です。
ゲイリー・バーツとソニー・フォーチュンのアルト・サックス名手の二人の競演を存分に楽しめるアルバムです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*SONNY FORTUNE QUARTET / LAYING IT DOWN
sonny fortune(as),
kenny barron(p), cecil mcbee(b), billy hart(ds),
mulgrew miller(p)(4,8), santi debriano(b)(4,8)
1992/KONNEX RECORDS/

ソニー・フォーチュンのドイツ盤です。
ケニーバロンとマルグリュー・ミラーの2セットが聴ける徳用盤。
切れ味鋭いアルト・サックスが聴けました。

[Blue And Green]




*SONNY FORTUNE QUINTET / GREAT FRIENDS
sonny fortune(as), billy harper(ts)
stanley cowell(p), reggie workman(b), billy hart(ds)
2003(1986)/EVIDENCE MUSIC/

1 Cal Massey
2 Is It Not True Simply Because You Cannot Believe It ?
3 Thoughts
4 Equipoise
5 Synapse
6 East Harlem Nostalgia
7 Insight
8 Awakening


たまには重量級のガツンと聴き応えのあるものをと思ってこれを購入しました。
1986年のパリ録音ですが、このメンバーならまずは間違いがないところです。
特別なリーダーはいない企画盤のようで、全曲、メンバーのオリジナルで占められています。
ほぼぶっつけ本番でもビシッと決めてしまう力量はさすがに大したものだと思います。
私はビリー・ハーパー(ts)の参加が貴重だと思いました。
これにソニー・フォーチュンが刺激され、全員が「一丁、やってやろうか!」と気合が入った感じです。
期待にたがわぬ強力で重厚な演奏内容、やっぱりこれだけのメンバーが揃うと「凄い」と再認識しました。
”違いが分かる大人のジャズ”です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)