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Dragon's Jazz Corner
Solid (grp)
*SOLID & SEAMUS BLAKE / VISITOR
bjorn vidar solli(g), daniel buner formo(org), hakon majset johansen(ds),
seamus blake(ts)
2011/Parallell Records/
1 Insert Witty Title
2 Moving On
3 Weeks On End
4 Writer's Block
5 Rules Of Etiquette
6 Chasing Fanshawe
7 Fresh Fruit
8 Here We Go
北欧ノルウェーのオルガン入りギター・トリオにシーマス・ブレイク(ts)が客演した作品です。
全8曲はメンバーのオリジナル6曲と他2曲の構成です。
曲想にはそれほど変化がなくやや一本調子のような感じがしました。
スタイルはカート・ローゼンウィンケル(g)を筆頭にする新感覚のサウンドです。
リーダーのビヨーン・ヴィダー・ソリ(g)もそのラインを踏襲しているようです。
オルガン・トリオ+テナー・サックス=ソウルというイメージでいると完全に裏切られますよ。
私もオルガン・トリオはこういうものという先入観を壊されました。
北欧独特のクールで静謐なサウンドはここでも生きています。
オルガンはどちらかというとキーボードに近いと思いました。
実に繊細でスマートでこういう使い方は新鮮でもありまた個性があります。
シーマス・ブレイクの馴染み方にも驚きました。
オリジナルのとても初演とは思えない・・・まったくピッタリとハマっているんです。
シーマスはいまひとつ掴みどころがない気がしますがやはり実力は相当なものです。
幅広い音楽性を持つシーマスの新しい一面を見ました。
シーマスはマイケル・ブレッカー(ts)の後継者に成り得ると思っていたけど全然違う。
器用さは無個性にも通じるのでここの評価はむずかしいです。
完成度の高いアルバムで音量の大小でまったく印象が変わってしまいます。
小音量なら就寝時のBGMに大音量ならゾクゾクとするジャズの魅力が味わえます。
「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(中間系)