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Dragon's Jazz Corner

Shirley Scott (org)


*SHIRLEY SCOTT / SOUL SONG
shirley scott(org,vo), stanley turrentine(ts),
eric gale(g), bob cranshaw(b), rolando martinez(elb),
ray lucas(ds), specs powell(ds), bernard "pretty" purdie(ds)
1968Rec/Atlantic/

ジャズ再発廉価版シリーズの1枚です。
シャーリー・スコットは名実共に女性ジャズ・オルガン奏者のナンバー・ワンです。
後にも先にも彼女以上のオルガン奏者は見当たらず、これからも、もう出ないと思う。
もっとも他にはトゥルーディ・ピッツとカーラ・ブレイくらいしか聴いたことがありませんが。
オルガン奏者の代表格はジミー・スミスですがシャーリーの人気も大したものでした。
ソウル度ではジミー・スミスを凌いでいるかもしれません。
旦那のスタンリー・タレンティン(ts)との共演盤も多いです。
普通、オルガン・トリオのフォーマットはオルガン、ギター、ドラムスですね。
オルガンにはフット・ベースがあります。
でも彼女はオルガン、ベース、ドラムスとのトリオを選択しました。

今作もまたタレンティンとのご夫婦共演盤です。
自身のオリジナル1曲を除いてポピュラー・ヒット作品集。
オルガンのアルバムには1、2曲のポピュラー曲が入るのが通例ですが全曲というのは珍しい。
(6)「LIKE A LOVER」ではヴォーカルも披露していますが中々に可愛らしい声で雰囲気十分。
ベストはボブ・ディランの(4)「風に吹かれて」かな。
グルービーなエリック・ゲイルのギターとボブ・クランショーのエレベにも注目です。

(くつろぎ系)

[When A Man Loves A Woman], [Blowin' In The Window], [Like A Lover]




*SHIRLEY SCOTT QUARTET / QUEEN OF THE ORGAN
shirley scott(org),
stanley turrentine(ts), bob cranshaw(b), otis"candy"finch(ds)
1965/Impulse/

今作は初めて聴きましたがいいですね。
シャーリー・スコット(org)とスタンリー・タレンティン(ts)のご夫婦コンビでは一番ではないかな。
ライブ盤だけにリラックスしていてとても良い雰囲気なんです。
ファンキー&グルービーでノリノリの演奏、観客も大いに楽しんでいる光景が浮かんできます。
なんと言ってもタレンティンのプレイが素晴らしいと思いました。
実にすんなりとスムーズなので驚かされ、こんなにスマートだったのかと認識を新たにしました。
ライブでこそ実力を発揮するタイプとみました。
(1)「JUST IN TIME」でタレンティン、(7)「RAPID SHAVE」でのシャーリーはもう最高です。
二人のベスト・プレイが聴けます。
このCDに入っている(3)〜(6)はLPには収録されていませんでした。
時間の関係で泣く泣くカットされたんでしょうね。
長時間録音可能なCDになって余すところなく伝えられています。
LPのA面とB面の間にこの未収録曲を全部入れた構成も面白いです。
トータル70分はいささか長いですが十分に楽しむことができました。

(くつろぎ系)

[Just In Time], [Squeeze Me], [Can't Buy Me Love], [That's For Me]