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Dragon's Jazz Corner

Robert Glasper (p)


*ROBERT GLASPER TRIO / IN MY ELEMENT
robert grasper(p), vicente archer(b), damion reid(ds)
2007/BLUE NOTE/

1 G&B
2 Of Dreams To Come
3 F.T.B
4 Y'outta Praise Him (Intro)
5 Y'outta Praise Him
6 Beatrice
7 Maiden Voyage / Everything In Its Right Place
8 J Dillalude
9 Silly Rabbit
10 One For'Grew
11 Tribute


私がロバート・グラスパー(p)を初めて知ったのは3年ほど前の2004年の夏でした。
拙ホーム・ページの読者から「凄いピアニストがいるので是非聴いてみて下さい」とのメールが来ました。
グラスパーはブラッド・メルドー(p)に続く次世代を担う逸材だという触れ込みでした。
それで早速購入したのがスペインから出ていた■「Mood」(Fresh Sound N.T/2003)(ドラ盤150)↓です。
聴いてみますとたしかにスケールの大きさを感じさせ、大物感を漂わせていると思いました。
次に出た■「Canvas」(Blue Note/2005)(ドラ盤201)↓も当然ドラ盤入りを果たしました。
今作が3枚目のリーダー・アルバムになります。
サム・リバース(ts)とハービー・ハンコック(p)の2曲を除いては全て自身のオリジナルです。
先日紹介したチャールス・トリバー(tp)盤にも起用されていたので驚いたばかりです。
思ったよりもずっと幅広く、奥行きがあるピアニストかもしれませんね。
今のところはどこに向かうのか、どうにも掴みどころがないというのが最大の魅力でしょうか。
ところで、大柄のグラスパーは誰かに雰囲気が似ているなーと思ってずっと考えていました。
何か気になっていたのですが昨日の夜、ベットの中でふと思い付きました。
「そうだ!ランディ・ウエストン(p)だった」・・・というわけで昨日はグッスリと眠られました。
2003年にはすでに初来日しているようなので日本のジャズ・ファンの目ざとさにはつくづく感心します。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)




*ROBERT GLASPER TRIO / CANVAS
robert glasper(p,fender rhodes,kalimba), vincente archer(b), damion reid(ds)
mark turner(ts)(2,8), bilal(vo)(7,10)
2005/BLUE NOTE/

1 Rise And Shine
2 Canvas
3 Portrait Of An Angel
4 Enoch's Meditation
5 Centelude
6 Jelly's Da Beener
7 Chant
8 Roit
9 North Portland
10 I Remember


大物の風格を感じさせるロバート・グラスパー(p)のメジャー第一弾・ブルーノートからの新作です。
私は2003年のスペインのニュー・タレント盤で注目しました。
一聴すれば瑞々しくキラリと輝きを見せるピアニストだということがすぐに分かると思います。
ゴスペルやヒップ・ホップの影響も感じさせるので幅広い音楽性の持ち主です。
そういった意味ではハービー・ハンコック(p)に共通するところがあり、彼が尊敬しているのも当然ですね。
ハンコック派というのは珍しいので純ジャズ路線からはちょっと外れるかもしれません。
ここでもフェンダー・ローズなどを駆使しています。ファンの好みや評価が分かれるところでしょうか。
しかし大きな可能性を秘めている逸材です。
1曲を除いて全て自身のオリジナルで勝負、今はまだバラードよりはアップ・テンポに魅力を感じています。
注目のマーク・ターナー(ts)が2曲にゲスト参加しているのも興味がありました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*ROBERT GLASPER TRIO / MOOD
robert glasper(p), bob hurst(b), damion reed(ds)
bilal(vo), mike moreno(g), john ellis(ts), marcus strickland(ts)
2003/FRESH SOUND/

1 Maiden Voyage
2 Lil Tipsy
3 Alone Together
4 Mood
5 Don't Close Your Eyes
6 Blue Skies
7 Interlude
8 In Passing
9 L.N.K.Blues


ロバート・グラスパーはある人に紹介されて購入しました。
ブラッド・メルドー(p)に続く次世代を担う逸材だという触れ込みでした。
聴いてみますとたしかにスケールの大きさ、大物感を漂わせていると思います。
音楽性も幅広く、ヴォーカル入りの(1)と(5)にはフュージョン・テイストを感じさせ、
テナー入りの(4)、(9)はコルトレーン・サウンドそのものです。
トリオ演奏は5曲ですがテクニックは抜群、ユニークな音使いと力強く切れの良いタッチは素晴らしいです。
この作品については一貫性がない作りなので好みが別れるかもしれませんね。
トリオだけなら文句なしの好盤でしょう。
もうすでに日本公演も行っているようです。
まったく日本のピアノ・ファンは目ざとくて感心します。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)