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Dragon's Jazz Corner

Rick Germanson (p)


*RICK GERMANSON QUARTET / LIVE AT SMALLS
rick germanson(p), paul gill(b), lewis nash(ds),
eddie henderson(tp)
2012/SmallsLIVE /

1 So Tired
2 Surrey With The Fringe On Top
3 Shorter Waltz
4 Interloper
5 The Single Petal Of A Rose
6 Say It (Over & Over Again)
7 Edge


「ライブ・アット・スモールズ」の1枚です。
リック・ジャーマンソン(p)のリーダー作を紹介するのは2枚目になります。
ジャーマンソンはルイス・ヘイス(ds)のグループで活躍したようにバップ・テイストが強いです。
現在では珍しいタイプのピアニストだと思います。
エディ・ヘンダーソン(tp)とルイス・ナッシュ(ds)の両ベテランを迎えての演奏は聴いてみたかった。
全7曲はオリジナル3曲にその他4曲の構成です。

1曲目にボビー・ティモンズ(p)の曲を持って来たところにジャーマンソンのこだわりが見えます。
ソウル&ファンキーなプレイがジャーマンソンの目指すところだと思います。
ボビー・ティモンズ〜シダー・ウォルトン〜ベニー・グリーン〜リック・ジャーマンソンの流れが出来た。
バップ・ピアニストの王道か・・・これはとても嬉しいですね。
加えてジャーマンソンにはマッコイ・タイナーやハービー・ハンコックの流れもあります。

エディ・ヘンダーソンも72歳・・・さすがに速い展開の曲はつらくなったけどまだまだ元気です。
カルテットのベストは(2)「SURREY WITH FRAINGE ON TOP」かな、(7)「EDGE」もそのままに鋭い。
(5)「THE SINGLE PETAL OF A ROSE」はピアノ・ソロ、(6)「SAY IT」はトリオで聴かせます。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*RICK GERMANSON TRIO / YOU TELL ME
rick germanson(p), gerald cannon(b), ralph peterson(ds)
2005/FRESH SOUND NEW TALENT/

1 Entropy
2 Dance Of The Forgotten
3 In The Cut
4 Theme For Eliot
5 Angel Eyes
6 It WasA Very Good Year
7 Alter Ego
8 Erika's Endeavor
9 Born To Be Blue


スペインの「Fresh Sound New Talent」盤からはそれこそ次々と新人のリーダー作が紹介されています。
このリック・ジャーマンソンもその一人でこれが2枚目のリーダー・アルバムになります。
私はルイス・ヘイス(ds)のTCB盤(スイス)”Dreamin'Of Cannonball”
とジェレミー・ペルト(tp)のCRISS CROSS盤(オランダ)”Insight”で彼のプレイを聴いています。
2枚共にギンギンのハード・バップでした。
今作は同時にラルフ・ピーターソン(ds)のトリオものは珍しいのではと興味を引きました。
全9曲はオリジナルが5曲、スタンダード3曲と惜しくも亡くなったジェームス・ウイリアムスの曲を取り上げています。
オリジナルに聴きどころが多く、ベースとのデュオで聴かせる(5)、ウイリアムスの(7)にも注目しました。
パワフルで硬質なスタイルを持つピアニストでカチッとしたプレイを聴かせてくれました。
やや硬さを感じますが、ドライブ感、スイング感は十分で最近では珍しい個性派と言えるかもしれません。
ラルフ・ピーターソンの勢いに負けないピアニストと言ったら分かりやすいでしょうか。
そういった意味でソフトで甘さを感じさせるピアニストとは一線を画します。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)