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Dragon's Jazz Corner

Richard Wyands (p)


*RICHARD WYANDS TRIO / AS LONG AS THERE'S MUSIC
richard wyands(p), ray drummond(b), grady tate(ds)
2001/SAVANT/

リチャード・ワイアンズ(p)はいわゆる隠れファンが多いピアニストです。
凄い?人気だそうです。この新譜も入荷次第即完売ということでした。
そのために私も1ヶ月以上も待たされる結果になってしまったんですよ。
レイ・ドラモンド(b)とグラディ・テイト(ds)というメンバーにも恵まれて快調にスイングしています。
ややスリルには欠けるけれどノリはやっぱり素晴らしいです。
買い安心感はありますよ、日本のジャズ・ファンの趣味の良さを感じさせる一枚です。

(中間系)

[Stolen Sweet], [As Long As There's Music], [Stairway To The Stars],
[What's New], [My Old Flame], [With The Wind And The Rain In Your Hair]




* RICHARD WYANDS TRIO / LADY OF THE LAVENDER MIST

richard wyands (p), peter washington (b), kenny Washington (ds)
1998/Venus Records/

1 Softly,With Feeling
2 Flamingo
3 When I Falling Love
4 So In Love
5 Lady Of The Lavender Mist
6 I Didn't Know What Time It Was
7 Born To Be Blue


リチャード・ワイアンズ(p)は1928年生まれの現在88歳になりますが健在のようです。
ワイアンズもまた日本のピアノ・トリオ・ファンには人気のあるピアニストだと思います。
私にとってもアルバムを見かければ「買ってみようか」と思わせる人でもあります。

ワイアンズは地味で控えめで目立たない存在ですね。
若い頃はエラ・フィッツジェラルドやカーメン・マクレーの歌の伴奏を務めていました。
裏方に徹して、決して目立たず、ただひたすらに歌手をバック・アップする。
それがワイアンズの地味な性格にもピッタリだったのではないかな。
そんなこともあってキャリアの割にはリーダー作も少なくて多分10枚に満たないと思います。
寡作家の典型なのでどの作品も貴重になります。

ケニー・バレル(g)やジジ・グライス(as)との共演で徐々に知られるようになってきました。
大向こうを唸らせるようなプレイはしないけれど、そのやさしくて暖かい音色に惹かれます。
今作はワイアンズの最後のリーダー作です。
ワイアンズが70歳、日本で制作されました。
安心感、安定感があって日本のジャズ・ファンの趣味の良さを感じさせる一枚です。

(中間系)




*RICHARD WYANDS TRIO / GET OUT OF TOWN
richard wyands(p), peter washington(b), kenny washongton(ds)
1997/Steeplechase/

リチャード・ワイアンズのアルバムはどれも渋くて安定感があります。
決して頭出しているわけではないけれど平均点が高いです。

[Get Out Of Town], [Love Dance], [Yardbird Suite], [Jitterbug Waltz]




* RICHARD WYANDS TRIO / REUNITED
richard wyands(p), peter washington(b), kenny washington(ds)
1995/Criss Cross/

1 Moment To Moment
2 Easy Living
3 The Lady In Love With You
4 Estate
5 Afternoon In Paris
6 How Long Has This Been Going On
7 Blues For Pepper
8 I'm Just A Lucky So And So
9 Moon And Sand
10 Yesterdays
11 Alone Together


先日、ヒュー・ローソン(p)を紹介したので今度は似た者同士のリチャード・ワイアンズ(p)の作品です。
ずっと以前に入手したものだけどタイミングがずれてしまいました・・・実はこういうものがかなりあります。
1995年、ワイアンズが67歳時のアルバムです。
60代ならまだまだ元気で当時の売れっ子リズムセクションの両ワシントンを従えての堂々たるトリオ盤です。
いつもはちょっと大人しく感じる演奏もここでは切れ切れのピアノを聴かせてくれました。
この日のワイアンズは絶好調でノッていた・・・ピーター(b)とケニー(ds)の演奏も申し分ありません。
素晴らしいピアノ・トリオ作品・・・感覚的にはワイアンズのベスト・プレイではないかと思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)