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Dragon's Jazz Corner

Renato Sellani (p)


* GIANNI BASSO & RENATO SELLANI DUO / BODY AND SOUL
gianni basso(ts), renato sellani(p)
2008/Venus/

1 Body And Sou.
2 La Mer
3 Star Dust
4 Ma L' Amore No
5 Deep Purple
6 Pennie From Heaven
7 My Foolish Heart
8 I Should Care
9 Watch What Happens
10 Miss Bo
11 Solamente Una Vez
12 I Love You


イタリア・ジャズ界の両巨頭、テナー奏者のジャンニ・バッソとピアニストのレナト・セラニとのデュオです。
最近好んで聴くのはテナー・サックスのアルバムが多くなりました。
テナー・サックスは私が一番好きな楽器だから。
特にベテランの晩年の演奏に好きな作品が多いです。
激動の時代をくぐり抜けて年輪を加えてようやく落ち着いた演奏が聴けるからです。
シブく深い味わいはベテランならではのものです。
私は90年代以降の熟年〜老年になったジャズ・メンの演奏を聴くのが好きだなぁ〜。

全12曲はバッソのオリジナル1曲除いて残り11曲のスタンダード作品集。
バッソとセラニのデュオなら悪かろうはすがありません。
味わい深い演奏が聴けました。
ゴツゴツ感のあるバッソのテナーと流麗なセラニのピアノの絡みがたまりません。
特にルグランの名曲(9)「Watch What Happens」〜バッソのオリジナル(10)「Miss Bo」の流れが良かった。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




* RENATO SELLANI TRIO / MY FOOLISH HEART
renato sellani(p), massimo moricone(b), massimo manzi(ds)
2008/Venus/

1 Besame Mucho
2 I Love Y, Porgy〜Summertime
3 My Foolish Heart
4 So In Love 〜I Love You
5 Corcovado
6 Stella By Starlight
7 My Funny Valentine
8 But Not For Me
9 Autumn Leaves
10 It Could Happen To You


イタリアのベテラン・ピアニスト、レナト・セラニの作品です。
イタリアもまたヨーロッパのジャズ大国の一つですね。
イタリア・ジャズにはお洒落で明るいイメージを持っています。
イタリア出身のジャズメンを思いつくままに上げていくとジャンニ・バッソ(ts)、エンリコ・ピエラヌンチ(p)、
レナト・セラニ(p)、フランコ・セリ(g)、エンリコ・ラヴァ(tp)、二コラ・コンテ(g)、フランコ・アンブロゼッティ(tp)、
ファブリジオ・ボッソ(tp)、フラビオ・ボルトロ(tp)、ステファノ・ボラニ(p)、ジョバンニ・ミラバッシ(p)、
フランチェスコ・カフィーソ(as)、ダニール・スカナピエコ(ts)、ステファノ・ディ・バティスタ(as)など。
ジャズ友の評価が高いのはピエラヌンチかな、カフィーソは現在私の収集対象になっています。

レナト・セラニは1926年生まれ、2014年に88歳で亡くなっています。
今作は2007年録音なのでセラニが81歳時の作品になります。
イタリアの巨匠、大御所の名称にふさわしい貫禄とシブい演奏が詰まっていました。
何とも言えない本当に枯れた演奏なんですよ。
良く知られたスタンダード作品集ですがセラニの手にかかると全然違う感じがします。
タッチが絶妙で音が空間に漂ってくるよう・・・二重にも三重にも深い味わいがあります。
表題曲の(3)「My Foolish Heart」はこの曲のベストの演奏が聴けました。
ここから続く(4)「So In Love」の素晴らしさにはまさに鳥肌が立ちました。
これは凄い・・・ピアノ・トリオの絶品・・・くれぐれもジャケットに惑わされてはいけませんよ。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*ENRICO RAVA & RENATO SELLANI / LE COSE TNUFILI
enrico rava(tp fhn), renato sellani(p)
2001/PHILOLOGY/

このところ意欲的に活躍中のエンリコ・ラヴァ(tp、fhn)の作品です。
このレナト・セラニ(p)とのデュオ・アルバムは今回で2枚目になると思います。
続作が出るというのは前回が好評だったのでしょうね。
今回もしっとりと落ち着いたスタンダード作品集になっています。
これからの秋の夜長に聴くにはぴったりの作品です。
但し、トランペットとピアノのデュオは私の好みなので万人向けとは言えませんよ。

(中間系)




*ENRICO RAVA & RENATO SELLANI DUO / RADIO DAYS
enrico rava(tp), renato sellani(p)
2000/PHILOLOGY W/

エンリコ・ラヴァ(tp)とレナト・セラニ(p)のデュオ・アルバムです。
ラヴァはともかくレナト・セラニはほとんど知られていないと思います。イタリア盤です。
1曲を除いては全てイタリアのバラード曲?で全然馴染みがありませんがそれだけに新鮮です。
トランペット系とピアノのデュオは私の個人的な好みでもあります。
特別に収集しているわけではありませんが見つけると必ず買いたくなってしまいます。
ベテランの二人による美しい旋律とシットリとしたインタープレイが魅力です。
まさに大人のジャズというか、一篇の詩を読んでいるような感じがしますよ。

(中間系)