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Dragon's Jazz Corner

Ralph Reichert (ts)


*THE RALPH REICHERT JERRY TILITZ QUINTET / BACK TO BACK
ralph reichert(ts), jerry tilitz(tb,vo)
enno dugnus(p), joachim gerth(b), bjorn lucker(ds)
2006/NAGEL HEYER/

2004年に発売された「RALPH REICHERT WITH RANDY SANDKE/ REFLECTIONS」はドラ盤になりました。
これは私の「2005年のベスト3」の最終選考までに残ったほどの仕上がりでした。
前回はトランペット、今回はトロンボーンとの組み合わせなのでちょっとサウンドが重厚になっています。
しかし、好みの差こそあれこちらの出来も相当なものです。
地味ですが音色が落ち着いているので、ゆったりじっくりと聴くには最適なアルバムだと思います。
この味わいはベテランならではのもの、古き良き時代を感じさせるゆったりとしたスイング感は心地良いです。
ところで、このテナーとトロンボーンと組み合わせでは「オペラハウスのゲッツとJJ」が忘れられません。
オスカー・ピーターソン・トリオ+コニー・ケイ(ds)をバックにスタン・ゲッツとJJ・ジョンソンがぶつかりあって、
二人が稀にみる創造力を発揮した歴史的名盤の1枚です。
ここで演奏されていた「CRAZY RHYTHM」と「BLUES IN THE CLOSET」の2曲が取り上げられているので
意識しているのは間違いのないところでしょうね。

(中間系)




*RALPH REICHERT QUARTET WITH RANDY SANDKE / REFLECTIONS
ralph reichert(ts), randy sandke(tp)
buggy braune(p), andreas henze(b), wolff reichert(ds)
2004/NAGEL HEYER/

1 Just In Time
2 My Ideal
3 Reflections
4 Darn That Dream
5 Bernie's Tune
6 Nancy With The Laughing Face
7 It Mightb As Well Be Spring
8 What Is This Thing Called Love


このドイツ盤ではオーソドックスでストレート・アヘッドなハード・バップ・ジャズが聴けます。
ハンブルグのバードランド・ジャズ・クラブでのライブ盤で、曲目も良く知られたスタンダードの名曲揃いで楽しめます。
ラルフ・レイチェルト(ts)とランディ・サンドケ(tp)の組み合わせです、限りなく美しいピアノにも注目して下さい。
テナー・サックスとトランペットのフロントはモダン・ジャズ・クインテットの王道ですね
案外、こういう作品が後々評価が上がるのではないかと思わせる仕上がりです。
ちょっと大きめの音量で鳴らすと、古き良き時代を彷彿とさせると同時に現代風の新しさも感じさせてくれます。
1曲目の”JUST IN TIME”で皆さんもきっと、「あー、いいなあー」と思いますよ。
続く”MY IDEAL”や”DARN THAT DREAM”のバラードにもグッときました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)