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Dragon's Jazz Corner

Philip Catherine (g)


*PHILIP CATHERINE QUARTET / PLAYS COLE PORTER
philip catherine(g),
karel boehlee(p), philippe aerts(b), martijn vink(ds)
2011/Challenge Jazz/

久し振りにフィリップ・カテリーンの名前を見かけたので購入しました。
カテリーンはベルギー出身のギタリストでヨーロッパではよく知られた存在です。
そのコール・ポーター作品集で共演がカレル・ボエリー(p)なら聴いてみたいと思いました。

実にオーソドックスで端正な演奏です。
シングル・トーンで優しく暖かく、まるで歌を歌っているようなギター・プレイが聴けます。
慌てず騒がずの枯れた味わい・・・十分なキャリアを感じさせる大人のムードは特筆ものです。
カレル・ボエリーのロマンチックなピアノと併せて深夜のBGMにはピッタリじゃないかと思います。
いまひとつ刺激的なスパイスが欲しかったけど・・・。

(くつろぎ系)

「I Concentrate On You」、「So In Love」、
Why Can't You Behave」、
「Dream Dancing」、「From This Moment」、「Get Out Of Town」、
「In The Still Of The Night」、「Everytime We Say Goodbye」、etc




*PHILIP CATHERINE QUARTET / SUMMER NIGHT
philip catherine(g)
philippe aerts(b), joost van schaik(ds), bert joris(tp,fhn)
2002/DREYFUS/

「Summer Night」、「Time After Time」、「Laura」、
「If I Should Lose You」、「'Round About Midnight」、etc




*PHILIP CATHERINE QUARTET / BLUE PRINCE
philip catherine(g)
bert joris(tp), hein van de geyn(b), hans van oosterhout(ds)
2000/DREYFUS/

ベルギー出身のギタリスト、フィリップ・カテリーン(g)の新作です。
ご存知ない方も多いでしょうが50歳は過ぎていますしキャリアは長い人ですよ。
自己のアルバムよりも誰かのバックでプレイする方が良いタイプだと思います。
ラリー・コリエル(g)の影響でジャズ・ロックまで出来る幅広い音楽性の持ち主です。
ルーツは無論ジャンゴ・ラインハルト(g)で私はこちら系統の演奏の方が好きです。
今作品は何曲かを除いては中々良いです。特にバート・ヨリス(tp)はソフトな音色でいいなあ。
最近はフランス、ドレイファス・レーベルから意欲的に作品を出しているようですね。

(中間系)

「With A Song In My Heart」、「Memories Of You」、「Sweet Lorraine」




*PHILIP CATHERINE QUARTET / GUITAR GROOVE

phillip catherine(g),
jim beard(p), alfonso johnson(b), rodney holmes(ds)
1998/DREYFUS/

Part A: Groove
1 Merci Afrique
2 Sunset Shuffle
3 Guitar Groove
4 Good Morning Bill
5 Hello George
6 To My Sister
7 Chinese Lamp

Part B: Quiet Moments
8 Stardust
9 Here And Now
10 Nuances
11 Simply
12 For Wayne And Joe
13 Blue Bells


ヨーロッパのギタリストとしては、私が今一番注目しているフィリップ・カテリーンのアルバムです。
ヨーロッパ系のジャズ・ギターと言えば、ルーツはジャンゴ・ラインハルトですけれど、
彼もまさしくその系統で、題名通りグルービーなギター・プレイが聴けます。
共演の三人のアメリカ人がまた中々に凝った人選になっています。
ピアニストはマクラフリンやショーターのグループでお馴染みのジム・ベアード、
ウエザー・リポートのフュージョン系ベーシストのアルフォンソ・ジョンソンも参加しています。
バックも好演、特にアル・ジョンソンの安定したベース・ワークは相変わらずお見事です。

曲想によってパートA、パートBに分かれているのも面白い企画です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*PHILIP CATHERINE QUARTET / LIVE
philip catherine(g)
bert van den brink(p), hein van de geyn(b), hans van oosterhout(ds)
1997/DREYFUS/

1996年、オランダのジャズ・クラブでのライブ盤です。
全10曲はオリジナル6曲とその他4曲の構成。
クリアな音色とキッチリとしたギター・プレイは聴きどころ十分です。

「I Fall In Love Too Easily」、「Stella By Starlight」