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Dragon's Jazz Corner

Peter Bernstein (g)


* PETER BERNSTEIN QUARTET / SINGS LIVE !
peter bernstein(g),
brad mehldau(p), christian mcbride(b), gregory huthinson(ds)
2017/Smoke Sessions Records/

Disk1
1 Blues For Bulgaria 17:59
2 Hidden Pockets 11:37
3 Dragonfly 18:42
4 Jive Coffee 19:03
5 Pannonica (T.Monk) 8:47

Disk2
1 Useless Metaphor 11:51
2 Let Loose 15:22
3 All Too Real 13:19
4 Resplendor 8:41
5 Crepuscule With Nellie / We See (T.Monk) 14:34
6 Cupcake 13:49


ピーター・バーンステインは現在世界で最も多忙なジャズ・ギタリストですね。
それこそどこにでも出ているので寝るヒマがあるのかと思います。
それだけジャズメンの信頼が厚いということでしょうか。
確かに何でも出来る実力の持ち主で確実性があり、安心感、安定感は十分です。

今作は2015年1月に行われたリンカーン・センターのライブ2枚組です。
発売までに時間がかかったのはメンバーの契約問題だと思います。
ここはやはりメンバーが魅力的で手が伸びました。
バーンステイン、ブラッド・メルドー(p)、クリスチャン・マクブライド(b)、グレゴリー・ハッチンソン(ds)。
このメンバーなら見逃すことは出来ません。

全11曲はセロニアス・モンク(p)の2曲を除いて全て自身のオリジナルです。
そのほとんどが10分を超える長丁場になっています。
20分近い曲もいくつかあるので気合を入れて聴かねばなりませんよ。
バーンステインのクリアで切れ味鋭いギター・プレイが満喫出来ます。
各人にも十分なソロ・スペースが与えられていて聴き応えは十分です。
ただ愛聴盤にするには1曲づつが長いのでちょっと厳しいかも知れません。
そんなに緊張感は続かないから・・・。
それよりも現在の最高峰のメンバーによるライブという記録盤としての価値が出るような気がします。
やはりメルドーの存在が大きいと思います。
今作がバーンステインの代表作になるのは間違いないです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)




*PETER BERNSTEIN + 3 / STRANGER IN PARADISE
peter bernstein(g)
brad mehldau(p), larry grenadier(b), bill stewart(ds)
2004/VENUS RECORDS/

このピーター・バーンスタインのアルバムは今年の年初に出たものですがずっと迷っていました。
注目のブラッド・メルドー(p)・トリオとの共演ですからね、気になって結局買うことにしました。
ピーター・バーンスタインは特に誰に似ているということはありません。
新旧取り混ぜた独自のスタイルを持っていると思いますがもう一つインパクトが欲しいところです。
テクニシャンでも派手さがないので典型的な玄人?好みのプレイヤーではないでしょうか。
メルドーも自己のアルバムよりはリラックスしていてストレートな表現で聴きやすいです。
この二人は旧知の間柄でクリス・クロス盤などでの共演も多くお互いに慣れ親しんだ仲です。
白眉の1曲は(4)の「HOW LITTLE WE KNOW」でトリオとのバランスは最高です。
4者一体のドライブ感が素晴らしい、各人のインター・プレイにはゾクゾクしました。
4ビートで奏でるギター・プレイが魅力の(6)、ブルージーな演奏を聴かせる(8)など。
曲目もバラエティに富んでいてよく考えられている構成だと思います。
それにやっぱりメルドーの一味違うアプローチは楽しめました、聴きどころの一つになっています。
メルドー・トリオをバックにしたこのギター・アルバムは貴重な一枚になるかもしれません。

(中間系)




*PETER BERNSTEIN QUARTET / HEART'S CONTENT
peter bernstein(g)
brad mehldau(p), larry grenadier(b), bill stewart(ds)
2002/CRISS CROSS /

1 Little Green Men
2 Heart's Content
3 Relativity
4 Constant Conversation
5 Dedicated To You
6 Simple As That
7 Public Domain
8 Blood Count

ピーター・バーンステインもこのところ精力的に活動していますね。
比較的オーソドックスなギター・スタイルの持ち主です。
全8曲中、6曲が自身のオリジナルになっています。
ここでの魅力はメンバー構成ということになるでしょうか。
今や超人気のピアニスト、ブラッド・メルドーとは再会セッションになります。
それぞれの道を歩んでからの共演ということで、お互いに思い入れもあったでしょうね。
二人の個性のぶつかり合いも聴きどころの一つになっています。
彼の代表作の一枚になるのは間違いないと思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*PETER BERNSTEIN QUINTET / BRAIN DANCE
peter bernstein(g), larry goldings(org), billy drummond(b),
eric alexander(ts), steve davis(tb)
1996/CRISS CROSS JAZZ/

現在ジョシュア・レッドマンやルー・ドナルドソンのグループでも活躍する
ピーター・バーンステインの通算3枚目のリーダー作は
今最もジャズ界の話題を独占しているエリック・アレキサンダーを迎えたクインテット編成。
(帯中よりの抜粋)