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Dragon's Jazz Corner

Peter Beets (p)


*PETER BEETS TRIO / PAGE TWO
peter beets(p), larry grenadier(b), willie jones V(ds)
2002/CRISS CROSS JAZZ/

オランダ期待のピーター・ビーツ(p)が率いるニューヨーク・トリオの2枚目のアルバムです。
今作はベーシストがロドニー・ウィテカーからラリー・グレナディアに変わっています。
全9曲中自身のオリジナルは3曲でジャズ・ジャイアンツの曲を取り上げています。
前作はガツンときて「ドラ流〜」にしましたが、これも悪くありませんよ。
なんと言っても、ピアノにパワー、勢いが感じられます。
叙情感中心のピアノ・トリオが全盛の時代には貴重ですね。
前作と比べていくらかスマートに感じるのはベース奏者の違いでしょうか。

(中間系)

「Without A Song」、「So What / Impressions」




*PETER BEETS TRIO / NEW YORK TRIO

peter beets(p), rodney whitaker(b), willie jones V(ds)
2001/CRISS CROSS/

1 Beets' Beat
2 The Game
3 First Song
4 It's Happening
5 The Nearness Of You
6 The Best Thing For You
7 Admirable
8 The Way You Look Tonight
9 Blues For The Apple


ピーター・ビーツ(p)はオランダ出身の新進ジャズ・ピアニストです。
全9曲中オリジナルが6曲、スタンダードが3曲の構成です。
ロドニー・ウィテカー(b)の強靭なベース・ワークに支えられて1曲目から快調に飛ばします。
ニューヨーク・トリオと銘打っていますがたしかに伝統的なヨーロッパスタイルとは違いますね。
どことなく懐かしさを感じる、理屈抜きで楽しめるピアノ・トリオの作品です。
デビュー作の出来があまりに良いので2作目以降が心配になってしまいました。
これからも注目していきたい人材ですね。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*PETER BEETS TRIO / FIRST DATE
peter beets(p), marius beets(b), jeff hamilton(ds)
2002(1996Rec)/Maxanter Records/

ピーター・ビーツ(p)のビ・パップ精神溢れるアルバムです。
全8曲はオリジナル4曲とガレスピー3曲とペティフォードが1曲です。

「Tricotism」、「Bebop」、「Con Alma」、「Groovin High」



*PETER BEETS TRIO / FIRST DATE LIVE
peter beets(p), marius beets(b), jeff hamilton(ds)
2009(1996 Rec)/Maxanter Records/

オランダ出身のピアニスト、ピーター・ビーツを聴くのも久し振りです。
この新譜はどこかで見たことのあるジャケットだと思いながら購入しました。
なぜか、ビーツのジャケットはどことなく似ているんです。
ビーツには「FIRST DATE」というアルバムがあります。
スタジオ録音盤で2001年に出ていますが、その前日のライブを収録した発掘盤です。
当然ながらメンバーも同じで曲目も6曲でダブっています。

選曲はオリジナル3曲とディジー・ガレスピー(tp)やオスカー・ペティフォード(b)のビ・パップが並んでいます。
近く、初来日公演の予定がありその記念盤だそうですが13年前ではちょっと無理がありますね。
しかし、中身は中々に濃いと思います。
ヨーロッパの伝統的なピアノとは一線を画したパワフルなピアノが最大の魅力です。
ビーツ兄弟が若さにまかせて突っ走っていてジェフ・ハミルトンの攻撃的なドラムスも聴きどころです。
ハイライトはそのまんまの曲名も(2)「BEBOP」で熱いプレイが聴けました。

(中間系)