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Dragon's Jazz Corner

Perico Sambeat (as)


* PERICO SAMBEAT QUARTET / ATLANTIS
perico sambeat(as,fl),
fabian almazan(p), pablo menares(b), rodrigo recabarren(ds)
2022/Nuba/


1 Somnis (P.Sambeat)
2 Joe (P.Sambeat)
3 El Rastro De Hiva (P.Sambeat)
4 Leviatan (P.Sambeat)
5 Forlane (M.Ravel)
6 Alisios (P.Sambeat)
7 Rabbit Dust (P.Sambeat)
8 Lem (P.Menares)


もう随分と前になるけどぺリコ・サンビエト(as)はスペインの大注目株でした。
今を時めくブラッド・メルドー(p)やカート・ローゼンウィンケル(g)と肩を並べていました。
サンビエトが初来日した時には池田篤(as)さんとの共演ライブを見に行きました。
あれから早20年が経ったか?・・・どう熟成したか?・・・久し振りに聴いてみたくなりました。

全8曲は自身のオリジナル6曲とその他2曲の構成です。
やはりスペインの鬼才と言われたぺリコはひと味違う演奏を聴かせてくれました。
まずはアルト・サックスの切なげな音色がいいです。
ルーツは誰でしょうね?
ポール・デスモンド(as)〜チャーリー・マリアーノ(as)のウエスト・コースト系にあるか。
湧き出でるアイデアとよどみないフレーズはとどまることを知らず素晴しいと思います。
共演者も実力者揃いでバランスもいいです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*PERICO SAMBEAT QUINTET / FRIENDSHIP
perico sambeat(as.ss)
brad mehldau(p), kurt rosenwinkel(g)(1,3,5)
ben street(b), jeff ballard(ds), carmen canela(vo)(9)
2003/ACT/

1 Memoria De Un Sueno
2 Orbis
3 Bioy
4 Eterna
5 Icaro
6 Mirall
7 Crazy She Calls Me
8 Actors
9 Matilda
10 Iris

スペイン出身の鬼才、期待のペリコ・サンビート(sax)の新譜は文句なしに良いです。
全10曲、1曲を除いて全て彼のオリジナルで占められており意欲が十分に感じられる作品です。
バックのメンバーにも恵まれたこのワン・ホーン・アルバムは彼の最高傑作になる可能性があります。
実はこのCDを見た時にピンとくるものがありました。
ブラッド・メルドー(p)、カート・ローゼンウィンケル(g)、ジェフ・バラード(ds)と揃えば悪かろうはずがありません。
メルドー、ローゼンウィンケルとは2度目の共演ということになりますか。
やっぱりメルドーもいいですね、1曲目から期待通りの展開になりました。
9曲目にはしっとり系のボサノバのヴォーカル、10曲目は短めのバラードが配置され構成も見事です。
今年聴いた中ではベストの作品、現時点でのベスト3入りは確実でしょう。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)




*PERICO SAMBEAT QUINTET / UPTOWN DANCE
perico sambeat(as.ss), michael philip mossman(tp),
david kikoski(p), bill moring(b), keith copeland(ds)
1992/GENERALITAT VALENCIANA/

ペリコ・サンビエトのお相手はマイケル・モスマン(tp)、ピアノにはデヴィッド・キコスキ。
全9曲は1曲を除いてサンビエトとモスマンのオリジナルです。
先進のハード・バップ・アルバムで気持良いです。