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Dragon's Jazz corner

Paquito D'rivera (as)


* PAQUITO D'RIVERA AND TRIO CORRENTE / SONG FOR MAURA
paquito d'rivera(as,cl),
fabio torres(p), paulo paulelli(b), edu ribeiro(ds)
2013/Sunnyside/

1 Chorinho Pra Voce
2 Song For Maura
3 Di Menor
4 Sonoroso
5 Cebola No Frevo
6 For Leny
7 Murmurando
8 Ceu E Mar
9 Paquito
10 1 X O
11 Tem Do
12 Recife Blues
13 Saidera


キューバ出身のパキート・デリヴェラ(as)との付き合いもけっこう長いです。
パキートはキューバの伝説的なバンドの「イラケレ」の出身です。
オリジナル・メンバーのチューチョ・バルデス(p)と共にアフロ・キューバン・ジャズの第一人者となりました。
今ではキューバ出身ジャズ・メンは普通に居るけど当時はアメリカとの国交は断絶状態にありました。
パキートは一番苦労した時代にアメリカに出国した先達の一人です。
だいぶ経ってからだけどその後に続いたのがゴンザロ・ルバルカバ(p)になるかな。
パキートはアルト・サックスの名手で今では珍しい楽器になったクラリネットの名手でもあります。
若い頃のパキートはパワフルでエネルギッシュで情熱に溢れていました。
バラードになればどこまでも美しくロマンティックな演奏を聴かせてくれたものです。

今作はブラジルの精鋭たちのトリオ・コヘンチとの共演でグラミー賞の「ベスト・ラテン・アルバム」を受賞しました。
全13曲は全て自身のオリジナルでパキートは作曲家としての才能にも恵まれています。
パキートの群を抜く演奏技術と展開力を味わうことが出来るアルバムです。
ちなみにジャケットの美しい女性のMAURAさんはパキートの母親だそうです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




* PAQUITO D' RIVERA TRIO / THE JAZZ CHAMBER TRIO
paquito d' rivera(cl), mark summer(cello), alon yavnai(p)
2005/Chesky/

1 Preludio Y Merengue
2 Difficult
3 Recorda A Papa
4 A Night In Tunisia
5 Alfonsina Y El Mar
6 Kalimba
7 Five After
8 Criatal
9 Improvisation
10 A Fuego Lento
11 Carinhoso
12 Niebla Y Cemento


キューバ出身のパキート・デリヴェラも好きなアルト奏者の一人です。
見出してくれたのはラテンの大御所のディジー・ガレスピー(tp)です。
パキートはまたクラリネットの名手でもあります。
ここはそのクラリネットと面白い組み合わせなので聴いてみたいと思いました。
特に「Cello」との共演が新味で室内音楽的なトリオが聴けました。
ジャズも好きだけどクラシックも好きという人にはいいんじゃないかな。

(中間系)




*PAQUITO D'RIVERA / BRAZILIAN DREAMS
paquito d'rivera(as,cl), new york voices(vo), claudio roditi(tp)
jay ashby(tb), helio alves(p), marty ashby(g)
oscar stagnaro(b), paulo braga(ds)
2002/MCG JAZZ/

キューバ出身のパキート・デリヴェラ(as)のラテン・ボサノバ集です。
ここでは珍しいクラリネットも披露していますよ。
ニューヨーク・ヴォイセス(vo)のスマートで洒落たヴォーカル・グループとの共演です。
インストゥルメンタルの曲ではラテンの熱いリズムを聴かせてくれました。
持って生まれたリズム感とでもいうのでしょうか。
本場出身のプレイヤーのラテン・ナンバーはさすがに一味違います。
クラウディオ・ロディッティのトランペットにも注目です。
ラテン・ボサノバ・ファンなら聴いてみたらいかがでしょうか。

(くつろぎ系)

「Corcovado」、「Desafinado」




*PAQUITO D'RIVERA QUINTET / LIVE IN THE BLUE NOTE
paquito d'rivera(sax), diego urcola(tp)
dario eskenazi(p), oscar stegnaro(b), mark walker(ds), etc
2000/HARF NOTE/

キューバ出身のベテラン・サックス奏者、パキート・デリベラのライブ盤です。
私は「イラケレ」時代から注目していました。
さすがに本家本元のラテン・ジャズはパワフルで熱いです。
アメリカではヒスパニック系の人口が増加中で益々ラテン・ジャズの人気が高まりそうです。
暑い夏には最適だと思います。ライブ感覚満点の楽しいアルバムですよ。
なんにも考えずにノリたい人向きです。その場合は大音量で聴くといいでしょうね。

(中間系)




*PAQUITO D'RIVERA / LA HABANA-RIO-CONEXION
paquitp d'rivera(as,cl), claudio roditi(tp), danilo perez(p),
romero lubambo(g), david finck(b), zack danzinger(ds), etc
1992/Messidor/

ラテンのリズムが心地良く実に魅力的です。
ゆったりとして美しく癒されます。
クラウディオ・ロデティ(tp)、ダニーロ・ペレス(p)、ロメロ・ルバンボ(g)などがバックに参加しています。
パキート・デリベラは新人の発掘にも貢献しました。




*PAQUITO D'RIVERA QUINTET / CELEBRATION
paquitp d'rivera(as,cl), claudio roditi(tp),
roger kellaway(p), makoto ozone(p), lincoln goines(b), joel rosenblatt(ds), etc
1988/CBS Columbia/

キューバ出身のパキート・デリベラ(as)はアメリカで成功した最初のジャズ・マンかもしれない。
情熱的かつロマンティックな演奏にはラテン・ジャズの魅力の原点があります。
今作はバックにストリングス・セクションが参加していて美しいです。
ピアノにロジャー・ケラウェイと小曽根真さんが参加しているのが嬉しい。