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Dragon's Jazz Corner

Oliver Lake (as)


* OLIVER LAKE & TRIO 3 / TIME BEING
oliver lake(as,ss), reggie workman(b), andrew cyrille(ds)
2006/INTAKT RECORDS/

先週の若手ピアノレス・トリオがしっくりとこなかったので、それならこれはどうか?
選んだのはベテラン・ピアノレス・トリオの新作です。
オリバー・レイク(sax)、レジー・ワークマン(b)、アンドリュー・シリル(ds)がメンバーです。
写真を見るとみんないい顔していますね。
それぞれがフリー、アバンギャルドをくぐり抜けた猛者達、やはりこちらの方が安定感、安心感がありました。
若手と比べると尖がっていない分だけ感性が合うということだと思います。
逆に言えば双方とも年を取ったということでこれも良し悪しですが・・・。
これを小音量でBGMにしてあれこれやっていると心地良くて仕事がはかどります。
大音量だとつい聴き入ってしまうので逆効果になります。

(まじめ系)




*OLIVER LAKE / TALKIN' STICK
oliver lake(as), jay hoggard(vib)
geri allen(p), belden bullock(b), cecil brooks V(ds)
2000/PASSIN' THRU REC/

オリバー・レイク(as)の新作は曲は美しく中味はパワフルに仕上っています。
特に1曲目の表題曲のテーマは印象に残るメロディを持っていて中々良いですよ。
レイクはドルフィ系のアルト奏者で「ワールド・サキソフォン・カルテット」でのプレイが有名ですね。
レイクのプレイはフリー・トーンを交えながら刺激的でスリルがあります。
ジェイ・ホガード(vib)はフュージョン〜フリーまで幅広い音楽性の持ち主ですが
最近はまったく音沙汰がありませんでした。本当に久し振りで懐かしかったです。
彼のバイブが程良い味付けになっていると思います。
ジェリ・アレン(p)は先進的なスタイルを持つ女性ピアニストです。
セシル・ブルックス(ds)はプロデューサーもこなす才人、ということでメンバーに魅力を感じます。
じっくりとジャズを聴き込みたい人向き、私の評価はかなり高いです。

(まじめ系)




*OLIVER LAKE QUARTET / AGAIN AND AGAIN
oliver lake(as,ss),
john hicks(p), reggie workman(b), pheeroan ak laff(ds)
1991/Gramavision/

オリバー・レイク(as)のワン・ホーン・バラード作品集。
全8曲は全て自身のオリジナルです。
フリー、ロフト系のサックス奏者のバラードは甘辛く、苦味もあって切ないです。
ぜい肉をそぎ落とした美しくも鋭い演奏が聴きどころ。
ジョン・ヒックス以下のバックも素晴らしい。