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Dragon's Jazz Corner

Naoki Iwane 岩根直樹 (as)


*NAOKI IWANE QUINTET & SEXTET / DESERTED ISLAND
岩根直樹(as), 池田和裕(g),
george dulin(p), chris tordini(b), tommy crane(ds)
george garzone(ts)(5,6,7,8)
2007/What'sNew Records/

リーダーの岩根直樹(as)さんをはじめ全員が初見のフレッシュなメンバーです。
もちろん、ゲストのジョージ・ガーゾーン(ts)を除いてはですが。
岩根さんはガーゾーンが絶賛している期待のアルト奏者です。
元々はピアノ〜ドラム奏者だったようですがサックスに転向したと書いてありました。

初リーダー・アルバムですが全曲がメンバーのオリジナルです。
自分達の音楽を発信するとの意気込みを感じました。
現在のニューヨーク・コンテンポラリー・シーンの先頭を走っているのは誰か?
ひとつは間違いなくカート・ローゼンウィンケル(g)&マーク・ターナー(ts)の路線だと思います。
1曲目の「TWENTIETH CENTURY BEBOP」を聴いた時にはそのラインだと思いました。
ところが聴いているうちに段々違ってきてより軽快で東洋風な感じが出てきました。
ふと思ったんですが、か細く頼りない音色でフレーズをつないでいく奏法が今流行っているのではないかと。
一般的に賞賛の言葉として使われる「力強く切れのある奏法」とは一線を画した音作りです。
(5)、(6)を聴くと日本の雅楽に通じるというか、そんな感じがしました。

もう変拍子は当たり前ですね。
師匠のガーゾーンが目立たずそのサウンドに合わせているのが面白かったです。
(5)「TUNE NUMBER ZERO」における掛け合い、(7)では弾け具合といった聴き比べも楽しかった
(8)「CONCEPT OF PEACE」はテーマを持った組曲になっていてフリーの要素もあります。
岩根直樹さんと池田和裕さんの名前は忘れないでおきましょう。

--帯中よりの抜粋--
「直樹の音色、アイデア、クリエイティビティーは新鮮かつ独創性に満ちあふれ、
彼の音楽は常に新たな領域を作り出している」
--ジョージ・ガーゾーン--

[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]

(まじめ系)