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Dragon's Jazz Corner

Najponk (p)


* NAJPONK TRIO / AND TENER TITANS
ondrej stveracek(ts), osian roberts(ts),
najponk(p), taras voloschuk(b), marek urbanek(ds)
2017/Gats/

1 Introdiction By Glenn Spicker
2 All Crean (D.Gordon)
3 Rhythm-a-Ning (T.Monk) / dedicated to Hans Groiner
4 Take The Coltrane (D.Ellington)
5 Blue Monk (T.Monk) / dedicated to Hans Groiner
6 Impressions (J.Coltrane)
7 All Crean (D.Gordon) - afternoon rehearsal take


もう10年位前になるのかな、チェコのナイポンク・トリオが大きな話題になったのは。
ナイポンクが紹介されるや否や確かな実力と個性的な名前で日本のピアノ・ファンを席巻してしまった。
バド・パウエル系のジャズの王道をいくピアニストで、メリハリのある切れ味鋭い演奏が素晴らしいです。
どれを聴いても間違いないという安定感と安心感があって聴き味がとても良いです。
やはり大人気のようで毎年新作も次々に発売されています。

ジャケットを見た途端に「これはいいぞ」という予感がありました。
3週間前に紹介したばかりのチェコのOndrej StveracekとイギリスのOsian Robertsの2テナーの競演です。
企画は日本の「ガッツ・プロダクション」なので演出もバッチリと決まりました。
テナー二人の個性がハッキリしているので聴いていて面白かったです。
共にコルトレーン系でパワフルであるけれどOndrej Stveracekは切れ味、Osian Robertsはうねるテナーが特色です。
デクスター・ゴードン(ts)を彷彿とさせる豪快さも持っています。
そのデックスの1曲目の「All Crean」でギュッと心を鷲づかみにされました。
(7)「Impressions」では二人の個性が浮き上がる・・・ナイポンク・トリオの素晴らしいバッキングにも注目です。
チェコ・ジャズの最高峰が聴けたと思います。
テナー・バトルの作品は数多く存在しているけれど、これもまた記憶に残る一枚になりました。
最後にリラックスしたリハーサルの1曲が加えられているのもプロデューサーの心の中が見えるようです。
雰囲気がいいので「どうしてもお蔵入りにしたくはなかった」という気持が・・・。

なお(3)と(5)の2曲はモンク研究のオーストリアのピアニスト、ハンス・グロイナーに捧げるものになっています。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*NAJPONK TRIO / THE REAL DEAL
najponk(p), jaromir honzak(b), matt fishwick(ds)
2012/Animal Music/

1 Love Letters
2 I'll Remember April
3 Softly As In A Morning Sunrise
4 Too Young
5 Listen Here
6 Sonora
7 Just A Closer Walk With Three
8 Smile
9 Wahoo
10 Solitude
11 Based On Bach, Bird & Trane
12 Je Te Veux


ナイポンクはチェコの人気ピアニストだそうです。
名前はあちこちで見聞きしていましたが聴いたのは初めてです。
去年のベスト3にも選ばれた一枚でジャズ仲間の評価も高いです。
聴いてみるとたしかに聴き味がいいですね。
メリハリのある切れ味鋭いピアノは気持いいです。
演目はスタンダード中心で聴きやすく気分爽快になりました。

ナイポンクはバド・パウエル系のジャズの王道をいくピアニストで安心感があります。
(3)「SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE」ではよく伸びるベースに支えられてその神髄が聴けました。
(4)「TOO YOUNG」、(10)「SOLITUDE」も聴きどころ、最後にポツンとあるソロ・ピアノは憎い演出です。
その他にも(5)でエディ・ハリス(ts)のゴスペル、(6)ではハンプトン・ホーズ(p)のブルースが聴けます。
全体的にベースとの相性はいいですがドラムスはややアマイところがあるかも。

ところでジャケット写真の真ん中はドラマーだったんですね。
てっきりこの人がナイポンクだと思っていました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)