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Dragon's Jazz Corner

Myron Walden (ts)


*MYRON WALDEN QUINTET / MOMENTUM
myron walden(ts), darren barrett(tp),
david bryant(rhodes), 中村恭士(b), kendrick scott(ds)
2009/Demi Sounds Records/

マイロン・ウォルデン(ts)を最初に聴いたのは1996年のラッセル・ガン(tp)の作品でした。
その後もジェレミー・ペルト(tp)、最近ではブライアン・ブレイド(ds)の「フェロウシップ」で聴きました。
現在は37歳ということなので順調に成長してきたと思います。
当初はアルト・サックスでしたがどうやらテナー・サックスに転向したようですね。

今作は全てマイロンのオリジナルで占められていて意欲作だと思います。
ダーレン・バーレット(tp)とデヴィッド・ブライアント(p)は初見、
中村恭士(b)さんはHPのライブ・レポートや片倉真由子(p)さんの作品などで何度か紹介しています。
バークリーからジュリアードに学んだ逸材で期待のベーシストです。
ケンドリック・スコット(ds)も先進のドラマーとして売り出し中です。
この二人のリズム・セクションが強烈、加えてブライアントのローズが絡むと懐かしいサウンドになりました。

テナー・サックスにトランペットのフロントにピアノ・トリオは王道クインテットの組み合わせ。
おまけにローズ使用とくればもうお分かりですね。
お手本は初期のエレクトリックなマイルス・デイビス・クインテットです。
ズバリ、(5)「MILES」なんて曲名もあります。
1曲目「OF THREE WORLDS」を聴いてもらえばこのグループの魅力が分かると思います。
(2)「THE ROAD AHEAD」、(7)「WHAT GOES UP MUST COME DOWN」も良かった。
一番の聴きどころは(3)「PULSE」かな・・・ゆったりと刺激的で味のある演奏が展開されています。

ちなみにこのグループのライブ・アルバムも同時発売されています。
期待の程が分かりますね。
現在のニューヨークのジャズ・シーンの一片を切り取ったお薦めのジャズ・アルバムです。

[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]

(まじめ系)