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Dragon's Jazz Corner

Mikio Ishida 石田幹雄 (p)


*MIKIO ISHIDA TRIO / TURKISH MAMBO
mikio ishida(p), mattias svensson(b), tamaya honda(ds)
2008/FIVE STARS RECORDS/

1 Turkish Mambo
2 So Long Eric
3 Requiem
4 Salt Peanuts
5 Parigian Through Fair
6 I Didn't Know What Time It Was
7 Milestones
8 For Carl
9 I Got Rhythm
10 Waltz
11 Turkish Mambo (take2)
12 Amazing Grace (piano solo)


先日、石田幹雄さん(p)のソロ・ライブに行ってきました。
その時に新しいCDが出たばかりということで入手したのがこのアルバムです。
石田さんは2005年横濱ジャズ・プロムナードのグランプリ受賞者で将来が嘱望されています。
マティアス・スベンソン(b)と本田珠也さん(ds)との興味深いトリオです。
ライブではエネルギッシュでパワフルな演奏を聴かせてくれました。
フリー・ジャズに通じる激しいプレイが目立ちますが私はその反対側にある静に魅力を感じました。
石田さんは「動と静」、「熱と冷」の二面性が最大の持ち味だと思います。
そこで今作のレニー・トリスターノ(p)の2曲で「ハハー、なるほどなー」と納得しました。
彼のルーツはトリスターノ〜ビル・エバンスの流れだな思いました。
その他もよく考えられた選曲が並んでいて、石田さんの幅広い音楽性が垣間見えます。
スウェーデンのマティアス・スベンソンはヤン・ラングレン・トリオで知られていますが、これがいいです。
まったく別人のような刺激的なプレイで迫ってきました。
本田さんもこのトリオなら生き生きしていて、水を得た魚のようです。
三位一体のスリリングでユニークな展開を見せる魅力的なトリオでお勧めできます。

余談になりますが私が見た中で、海野雅威さん、佐藤丈青さん、とこの石田幹雄さんは面白いです。
それぞれの持ち味は違いますがこれからも注目していきたいと思っています。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)