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Dragon's Jazz Corner

Mike Wofford (p)


*MIKE WOFFORD & HOLLY HOFMANN QUINTET / TURN SIGNAL
holly hofmann(fl), terell stafford(tp),
mike wofford(p), rob thorsen(b), richard sellers(ds)
2012/Caori Records/

1 The Dipper
2 Esperanca
3 Karita
4 Soul Street
5 Pure Imagination
6 The Girl From Greenland
7 M-Line


マイク・ウォフォード(p)とホリー・ホフマン(fl)の双頭クインテットの作品です。
マイクとホリーはご夫婦です。
ウォフォードはサラ・ヴォーンやエラ・フィッツジェラルドのバックとして活躍していました。
アレンジャーとしての評価も高いです。
収録曲はオリジナルが2曲にヴィンス・メンドーサ(arr,comp)、ボビー・ワトソン(as)、
ジミー・ホレスト(ts)、リチャード・トゥワージク(p)等が選ばれました。
特に24歳という若さ、麻薬過で早世したトゥワージクの曲が演奏されるのは珍しいですね。

西海岸の軽快で爽やかなサウンドをイメージするとちょっと違うかもしれません。
1、2曲目がやや硬いのでその印象が強くなりました。
フルートとトランペットのフロント2管は珍しいんじゃないかな。
楽器の性格上どうしてもトランペットが目立ってしまうから。
トランペッターにテレル・スタッフォードを起用したのはさすがの人選です。
あんまりしゃしゃり出ない控え目なテレルなのでフルートとトランペットのバランスが取れました。
構成もよく練られていて実にクールな仕上がり・・・グループとしての完成度は高いです。
聴きどころになったのはワトソンの(3)「KARITA」、(4)「SOUL SWEET」も面白かった。
(5)「PURE IMAGINATION」ではテレルが輝きに満ちたソロを聴かせます。

全体的にすんなりと乗れるというわけではないけれど一ひねりある作品です。
アレンジャーとしてのマイク・ウォフォードの実力と独特のリズム感とタッチが楽しめました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)