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Dragon's Jazz Corner

Mike Murley (ts)


* MIKE MURLEY TRIO / SHIP WITHOUT A SAIL
mike murley(ts), reg schwager(g), steve wallace(b)
2016/Cornerstone/

1 In Love In Vain (J.Kern/L.Robin)
2 Folhas Secas (G.Debriro/N.Cavaquinho)
3 Ship Without A Sail (R.Rodgers/L.Hart)
4 Dexterity (C.Parker)
5 You Can't Go Home Again (D.Sebesky)
6 Ever After (K.Wheeler)
7 Mean Old Man (J.Taylor)
8 Know One (M.Murley)
9 Two Degrees East, Three Degrees West (J.lewis)
10 Cry Me A River (A.Hamilton)


カナダのテナー・サックス奏者、マイク・マーレイのドラムレス・トリオの作品です。
ちょっと前に聴いたエミリー・クレア・ バーロウ(vo)のアルバムのバッキングが良かったので入手しました。
マーレイを聴くのは2枚目になります。
マイク・マーレイ・トリオは以前ドラムレス・ファンのジャズ友に「いいから聴いてみてよ」と薦められました。

*Mike Murley Trio / Live At The Senator (2000/Cornerstone)

前回↑のギタリストはエド・ビッカートで今作はレグ・シュワガーです。
両者共にカナダを代表するギタリストなのでこの二人が聴けるだけでも貴重かもしれない。
なおシュワガーは今週紹介したダイアナ・パントン(vo)盤にも参加しています。

全10曲は自身のオリジナル1曲とその他9曲の構成です。
ジョン・ルイス(p)の名曲(9)「Two Degrees East, Three Degrees West」は珍しいかな。
マーレイのドラムレス・トリオはまず雰囲気を味わうアルバムです。
ゆったりと落ち着いたサウンドは大人の時間を過ごすには最適です。
焦らず騒がず、でもただ静かだけでもない秘めた熱さも感じさせる。
ドラムレス・ファンの通がこういうのを聴いているかと思うと「さすがだなぁ〜」と思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




* MIKE MURLEY TRIO / LIVE AT THE SENATOR
mike murley(ts), ed bickert(g), steve wallace(b)
2000/Cornerstone Records/

1 I Should Care (Cahn)
2 It's All Right With Me (Poter)
3 Every Time We Say Goodbye (Poter)
4 On The Spot (Murley)
5 Golden Earrings (Young)
6 Just In Time (Noble)
7 The Touch Of Your Lips (Noble)
8 Can't You See ? (Murley)


テナー・サックスのドラムレス・トリオも気になります。
今作はカナダのサックス奏者、マイク・マーレイのドラムレス・トリオです。
マーレイは初聴きですがカナダのジャズシーンには欠かせない実力者と聞いています。
ここでの注目は名手エド・ビッカート(g)の参加にありました。

全8曲はマーレイのオリジナル2曲とスタンダード6曲の構成です。
コール・ポーターとレイ・ノーブルが2曲づつ入っているのが目を引きました。
購入のきっかけは大好きな曲「Every Time We Say Goodbye」が入っていたことです。

ライブ盤でありながらしっとりとした落ち着いた演奏が聴けました。
演奏はどれも素晴らしくて甲乙つけがたいですがベストは(5)「Golden Earrings」か。
そのゆったりとしたスイング感がなんともニクい。
予想通り(3)「Every Time We Say Goodbye」も良かったです。
切なく歌うテナー・サックスの響きがたまりません

ビッカートのプレイはなんと表現したらいいのか?
バッキングでは後ろに下がり、ソロではグンと前に出てくる。
出しゃばるわけでもなく、控えめでもなく、出し入れがまさに職人芸です。
抜群の雰囲気を持っていてその存在感が凄い。
野太く堅実なスティーヴ・ウォレスのベースと共に三位一体の演奏をどうぞ。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)