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Dragon's Jazz Corner

Michael Thomas (tp)


*MICHAEL THOMAS QUINTET / LIVE AT TWINS JAZZ
michael thomas(tp), zach graddy(ts)
darius scott(p), kent miller(b), frank williams IV(ds)
2009/Jazzhead/

リーダーのマイケル・トーマス(tp)をはじめメンバーはいずれも初見です。
ジャケットの雰囲気がいかにもハード・バップ風で良さそうだったので買ってみました。
1回、2回、3回、何度聴いても、いかにもダサい感じがしました。
上手くもなくスマートでもなく、不器用で朴訥としたジャズが流れてきたんです。
でも、なんか楽しい・・・観客と一体となってジャズを楽しいんでいる雰囲気が伝わってきました。
本来のジャズの原点がここにあるような気がしました。
「TWINS JAZZ CLUB」はワシントンにあるようですがここはジャズのメッカとは言えません。
でも毎夜こんな演奏が繰り広がれているならのぞいてみたくなりますよ。

選曲はオリジナルの他に嬉しい曲目が並んでいますね。
(3)「CANDY」、(5)「I REMEMBER CLIFFORD」はいずれもリー・モーガン(tp)の極めつけがあります。
ここでの「CANDY」と「I REMEMBER CLIFFORD」はトランペットのワン・ホーンで演奏されます。
このプレイがたまらないです。
訥々と演奏されるこの曲を聴いているとトーマスはこの曲が大好きで毎日毎日吹いてきたんだと思いました。
決して器用ではないけれど心に響いてくるものがあります。
(4)「A PECK A SEC」と(6)「MAJOR'S MINOR」はハンク・モブレイ(ts)とスタンリー・タレンティン(ts)の曲。
もうギンギンのハード・バップ・アルバムであることは間違いない選曲です。
ザチ・グラディ(ts)のテナー・ブロウもゴリゴリと熱く、メンバー全員が目いっぱいのプレイを聴かせてくれました。
やっぱり実戦で鍛えられ、たたき上げてきたジャズ・メンは一味違う熱さを持っています。

(くつろぎ系)