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Dragon's Jazz Corner

Michael Cochrane (p)


*MICHAEL COCHRANE TRIO / RIGHT NOW
michael cochrane(p), calvin hill(b), jeff hirshfield(ds)
2007/STEEPLECHASE/

1 Sit And Wait
2 The Seeker
3 Convergence
4 New Samba
5 Blues On The Dark Side
6 Ballad For Old Times Sake
7 Early Bird
8 Revelation
9 Right Now


ヨーロッパ流のスマートなピアノを聴いているとたまには粘っこいピアノ・トリオが聴きたくなります。
それでこのマイケル・コクランの作品を選んでみました。
デビュー時はもっと突っ張っていたピアニストだと思いますがオーソドックスなスタイルに戻っています。
元々がこういう感覚を持つプレイヤーだったんでしょうね。
全曲、自身のオリジナルになる意欲作は親しみやすいテーマが並び作曲能力も非凡です。
一般的には2、3曲のスタンダードを入れる構成が普通なので異色作とも言えます。
買うほうにとってもまったく知らない曲ばかりではちょっと考えてしまうところがあるでしょう。
私は特に(6)「BALLAD FOR OLD TIMES SAKE」と(8)「REVELATION」が印象に残りました。
但しこれは異名同曲、別テイクを違う題名で入れるのは珍しいのでよほどのお気に入りだと思います。
バップ、ブルース、バラード、ラテンとコクランの音楽性をさぐるには最適なアルバムです。
しかし、ホッとするアルバムではあるけれどガツンとくる感じではありません。
通好みというか、いかにも地味な人柄を偲ばせる落ち着いたトリオ作品に仕上がっています。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)