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Dragon's Jazz Corner
McCoy Tyner (p)
*McCOY TYNER QUINTET / ILLUMINATIONS
McCoy tyner(p)
gary bartz(sax), terence blanchard(tp), christian McBride(b), lewis nash(ds)
2004/TELARC/
1 Illuminations
2 Angelina
3 New Orleans Stomp
4 Come Rain Or Come Shine
5 Soulstice
6 Blessings
7 If I Should Lose You
8 The Chase
9 West Philly Tone Poem
10 Alone Together
マッコイ・タイナー(p)のこの作品は去年の6月に出ていますが熟年ジャズということで躊躇していました。
先週のロイ・へインズが良かったので、”これもあるかな”と思って入手してみました。
案の定、これがまた良かったです。
旧友のゲイリー・バーツ(sax)、すでにベテランの域に達したテレンス・ブランチャード(tp)とクリスチャン・マクブライド(b)、
マッコイ・グループでお馴染みの堅実派、ルイス・ナッシュ(ds)の組み合わせです。
近年の傾向としてはプレイヤーがそのままプロデューサーを兼ねる場合も多いですね。
しかしそれが必ずしも良い方向に向くとは限らず、中途半端な作品に終わることもまた事実です。
「餅は餅屋」というか、専門家に任せるのも悪くないと思います。
今作は明らかにそれが成功したケースだと思いました。
プロデューサーは女性のエレイン・マートーンで、メンバー、曲目、構成など実によく考えられています。
マッコイの4曲とメンバーのオリジナルが3曲、それにスタンダードと上手に振り分けられています。
曲想やメンバーの組み合わせもバラエティに富んでいてリスナーを飽きさせません。
まずはテレンス・ブランチャード、ブランチャードの純ジャズ路線は久し振りに聴きましたがこれが素晴らしい出来です。
クリスチャン・マクブライドとルイス・ナッシュのリズム・セクションも安定感のあるプレイぶりで聴かせます。
御大マッコイとゲイリー・バーツは枯れた味わいでずいぶんと丸くなりました。
私は(2)、(7)、(10)がお気に入りで何回も繰り返し聴いてしまいました。
(2)はラテン・フレーバーの印象的なテーマの曲でミディアム・テンポが心地良いです。
(7)はバーツ、(10)はブランチャードのカルテット演奏で、共にスタンダードの名曲として知られています。
なんと言ってもテレンス・ブランチャードが素晴らしいです。近年のマッコイのベスト盤になるかも知れませんよ。
「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(中間系)
*McCOY TYNER QUARTET / LAND OF GIANTS
mccoy tyner(p), bobby hutcherson(vib), charnett moffett(b), eric harland(ds)
2003/TELARC/
相変わらずの壮大なイメージの演奏が聴けます。
旧友ボビー・ハッチャーソンとの競演は気分良さそう。
*McCOY TYNER / McCOY TYNER TRIO
mccoy tyner(p), stanley clarke(b), al foster(ds)
1999/TELARC/
マッコイ・タイナーの新作です、スタン・クラークとの共演が新味でしょうか。
内容といえば、可もなし不可もなしのごく常識的なトリオ・アルバムだと思いました。
個人的にはスタン・クラークのアコースティック・ベースはピンときません。
やはり、エレクトリック・ベースでブンブン来てもらわないとね。
ということで、4曲目の「I WANT TO TELL YOU 'BOUT THAT」がお薦めです。
6曲目の「GOIN' WAY BLUES」も中々良い出来です。
日本題の「夜は千の目を持つ」は平凡で全然面白くありません。
余りにお手軽な題名を付けるのはやめてほしいなあ。
(中間系)
McCOY TYNER / AND THE LATIN ALL-STARS
mccoy tyner(p), jonny almendera(tim), gary bartz(as)
ignacio berroa(ds), giovanni hidalgo(per), claudio roditi(tp,fhn)
avery sharpe(b), steve turre(tb,shells), dave valentin(fl)
1999/TELARC/
これはマッコイ・タイナーとラテン・オール・スターズのアルバムです。
マッコイのラテンものはちょっと面白そうですから、私はすぐに聴きたいと思いましたが、
「マッコイよお前もか」と、うんざりする人もきっといるでしょうね。
あちこちでこの種のアルバムを見かけますので、アフロ・キューバンのラテン系が流行っています。
アメリカでは今、これが売れ筋なのは間違いがないでしょう。
メンバーはビックリする程豪華ですが、内容は水準級だと思います。
但しサウンドは分厚いです、気楽に聴きましょう。
(2)「Poinciana」は大好きな曲。
モンゴ・サンタマリアの(3)「Afro Blue」とケニー・ドーハムの(7)「Blue
Bossa」も聴けます。
(中間系)
*McCOY TYNER QUINTET / PRELUDE AND SONATA
joshua redman(ts), antonio hart(as),
mccoy tyner(p), christian mcbride(b), marvin"smitty"smith(ds)
1995/Key's Stone/
ショパンの”プレリュード”、ベートーヴェンの”ソナタ”を驚異のメンツが見事なジャズに変えた。
(帯中よりの抜粋)
ジョシュア・レッドマン(ts)とクリスチャン・マクブライド(b)の参加が花を添えます。
[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]
「Loss Of Love」、「For All We Know」、「I'll Wait For You」、
「Soul Eyes」、「Smile」、「Good Morning, Heartache」
*McCOY TYNER QUARTET / INFINITY Featuring Michael Brecker
mccoy tyner(p), avery sharpe(b), aaron scott(ds)
michael brecker(ts)
1995/Impulse/
マッコイ・タイナー・トリオにマイケル・ブレッカーの組み合わせ。
これはもう良いに決まっています・・・会心のワン・ホーン・アルバムです。
感動の(7)「Impressions」も聴けます。
「I Mean You」、「Impressions」
*McCOY TYNER & BOBBY HUTCHERSON / MANHATTAN MOODS
mccoy tyner(p), bobby hutcherson(b)
1994/Blue Note/
マッコイ・タイナーとボビー・ハッチャーソンの組み合わせ。
久々の再会に二人は何を感じたでしょうか。
「Blue Monk」、「Dearly Beloved」、「I Loves You Porgy」、
「Soul Eyes」、「For Heaven's Sake」
*McCOY TYNER TRIO / SOLAR Live At Sweet Basil
mccoy tyner(p), avery sharpe(b), aaron scott(ds)
1991/Sweet Basil/
マイルスの魂を呼び起こすマッコイの”SOLAR” 感動!
「Solar」、「Don't Get Around Miuch Anymore」、「Darn That Dream」
*McCOY TYNER TRIO / REMEMBERING JOHN
mccoy tyner(p), avery sharpe(b), aaron scott(ds)
1991/Enja/
マッコイ・タイナーのジョン・コルトレーン・トリビュート盤。
「India」、「Giant Steps」、「In Walked Bud」、
「Like Someone In Love」、「Good Morning Heartache」
*McCOY TYNER / TENDER MOMENTS
lee morgan(tp), jurian priester(tb), james spaulding(as,fl),
bennie maupin(ts), bob northern(french), howard johnson(tuba),
mccoy tyner(p), herbie lewis(b), joe chambers(ds)
1967Rec/Blue Note/
ジョン・コルトレーンの呪縛から脱却、
アフロ・アメリカン志向を前面に打ち出したマイルストーン的名作。
(帯中よりの抜粋)
マッコイ・タイナー九重演団によるスケールの大きな作品です。
改めて聴いてみてもいいなぁ〜と思います。
*McCOY TYNER QUARTET / THE REAL McCOY
mccoy tyner(p), joe henderson(ts), ron carter(b), elvin jones(ds)
1967Rec/Blue Note/
マッコイ・タイナーのブルー・ノート移籍第一弾です。
フロントにジョー・ヘンダーソン(ts)を迎えてマッコイの張り切りぶりがうかがえます。
「パッション・ダンス」が印象的でこれもよく聴いたアルバムの1枚です。