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Dragon's Jazz Corner
Mattias Svensson (b)
*MATTIAS SVENSSON TRIO / HEAD UP HIGH
mattias svensson(b), bill mays(p), joe la barbera(ds)
2009/Five Star Records/
今作はまずメンバーの組み合わせに興味を持ちました。
スウェーデンのベーシスト、マティアス・スベンソンにビル・メイズ(p)とジョー・ラ・バーベラ(ds)です。
スベンソンはヤン・ラングレン(p)・トリオで知られていて、話題の石田幹雄(p)さんのCDにも参加していました。
ビル・メイズはストレートでバップ色の強い、よくスイングするベテラン・ピアニストです。
ジョー・ラ・バーベラはいわずと知れた晩年のビル・エバンス・トリオのドラマーですね。
なんと面白い組み合わせなのか・・・一体どんなトリオで、どんな音が出てくるのかと思いました。
ストレート・アヘッドでオーソドックスながら力のあるピアノ・トリオが聴けました。
メイズもラ・バーベラもいつもとは一味違う派手で攻撃的な演奏を聴かせています。
この組み合わせにはみんなが刺激を受けているのを感じました。
演奏者自身が刺激を受けている・・・ライブでも感じますがこういうパターンが一番いいようです。
このトリオの良さは表題曲の(1)「HEAD UP HIGH」に全て現れているような気がします。
(2)「IT COULD HAPPEN TO YOU」と(3)「LULLABY OF THE LEAVES」も聴きどころ。
やや粗いかなとは思いますがジャム・セッション的な意外性と面白さが魅力です。
なお今作はマティアス・スベンソンの初リーダー・アルバムだそうです。
[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]
(中間系)