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Dragon's Jazz Corner

Masamichi Yano 矢野眞道(vo)


*MASAMICHI YANO / LIKE A LOVER My Portrait Of Carmen McRae
矢野眞道(vo)
宮前幸弘(p)、増根哲也(.b,arr)、嶌田憲二(b)、岡田朋之(ds)、
伊勢秀一郎(tp)、岩谷耕資郎(g)
2011/Impex/

1 Like A Lover
2 I Hear Music
3 Invitation
4 Nice Work If You Can Get It
5 A Song For You
6 I'm Glad There Is You
7 Dream Of Life
8 Them There Eyes
9 Dindi
10 Exactly Like You
11 'Tis Autumn
12 In Your Own Sweet Way
13 I'm Gonna Laugh You Right Out OfMy Life
14 Love Come On Stealthy Fingers


ライブ会場で矢野眞道(vo)さんから手渡しで入手しました。
まさに満を持した制作のようで矢野さんの特徴が良く出たアルバムだと思います。
男性のカーメン・マクレー(vo)に捧げる作品になっているのも珍しいんじゃないかな。
全14曲は選曲もよく考えられていて曲目によってメンバーも変わります。
(5)はベース、(9)はギター、(14)はピアノとのデュオです。
(1)「LIKE A LOVER」、(3)「INVITATION」、(5)「A SONG FOR YOU」、
(7)「DREAM OF LIFE」がお気に入り、大好きな曲の(6)「I'M GLAD THERE IS YOU」はボサノバ。
気心の知れた共演陣も好演していて、構成もいいし、まさに珠玉の名曲揃いです。
宮前幸弘さんのピアノ、岩谷耕資郎さんのギター、伊勢秀一郎さんのトランペットがいい味わい。
こういった感じのボーカルは私にとっても新鮮味に溢れていました。

男性ボーカルはノリや味が主流、彼のように語りかけるようにじっくりと歌い上げるタイプは少ないです。
ソフトでやさしく丁寧な歌唱法、歌の上手さは特筆もの、声量、声質共に申し分ありません。
矢野さんの歌には哀愁がある・・・これだけのボーカリストが知られていないのは惜しいです。
女性に比べて日本の男性ジャズ・ボーカル界はあまりに淋しいと思う。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)