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Dragon's Jazz Corner
Marion Brown (as)
*MARION BROWN & JAZZ CUSSION / ECHOES OF BLUE
marion brown(as)
michael mohring(g), peter krug(b), bernd nawothnig(ds)
wolfgang kropp(per)
2000/DOUBLE MOON/
1 Mirante Do Vale
2 Naima
3 Little Sunflower
4 You Don't Know What Love Is
5 Prelude To A Kiss
6 Stella By Starlight
7 Polka Dots And Moonbeams
8 Echoes Of Blue
9 Once I Loved
マリオン・ブラウンのスタンダード集と聞いたら見逃すわけにはいきませんよ。
前作は同メンバーのラテン・テイストの作品で今いちマッチしませんでしたが、これは良いです。
ピュアで澄んだ透明感のある音色は彼がベジタリアンだからでしょうか。
哀愁を帯びた演奏はたまりません、さすがにスタンダードの解釈も新鮮ですね。
前衛派のマリオンはどうも、という方にも安心してお薦め出来るアルバムです。
「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(中間系)
*MARION BROWN QUINTET / MIRANTE DO VALE〜OFFERING U
marion brown(as), jay messer(g),
tom mcclung(p), mike marcus(b), chris daily(ds)
1993/Venus/
マリオン・ブラウンのピュアな心がダイレクトに伝わる感動的アルバム。
「オファリング」制作のキッカケとなった曲であるエルメート・パスコワールの名曲
「ミランテ」を「オファリング」の完結編。
ここにはパスコワールのほかにベニー・カーター、デイブ・バレル、
そしてマリオンの名曲「ラ・プラシータ」等が美しく、ディープなエモーションで溢れている。
(帯中よりの抜粋)
*MARION BROWN QUINTET / OFFERING
marion brown(as), jay messer(g),
tom mcclung(p), mike marcus(b), chris daily(ds)
1993/Venus/
E・S・Pでリーダー・デビューを飾ったマリオン・ブラウンの新作は、
ギターを加えたクィンテット編成でコルトレーンやミンガス、ランディ・ウェストンなど
ジャズ・ジャイアンツ達へのスピリチュアルな音楽の捧げものとして作られた。
マリオンの美しいアルト・サウンドが響き渡るホットでエモーショナルなこのアルバムは後世に残る傑作の一枚。
(帯中よりの抜粋)
[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]
*MARION BROWN & JAZZ CUSSION / NATIVE LAND
marion brown(as), ud hagen zempel(as), michael mohring(g),
peter krug(b), mathias reh(ds), wolfgang kropp(cong)
1991/ITM/
マリオン・ブラウンのドイツ盤です。
ピアノレスの2アルト・サックス、ギター、コンガ入りで軽いサウンド。
マリオンにしては珍しいと思います。
「Nica's Dream」、「I Can't Get Started」
* MARION BROWN QUARTET / LA PLACITA
marion brown(as),
brandon k.ross(g), jack gregg(b), steve mccraven(ds)
1977Rec/Timeless/
1 La Placita
2 Fortunato
3 Sonnymoon For Two
4 Bosco
5 I'm Sorry
6 Soft Wnd
マリオン・ブラウンは1931年生まれ、2010年に79歳で亡くなりました。
前衛、フリージャズのイメージが強いでしょうか。
初録音がジョン・コルトレーンの「アセンション」だったり、アーチー・シェップとの共演が話題になりました。
私は実に特徴的で伝統的なスタイルを持ったアルト・サックス奏者だと思っています。
繊細で美しい音色の持ち主で「アルトの詩人」との異名を持つ。
奏法、音色からは明らかにジョニー・ホッジス直系のアルト奏者ですね。
多くのバップ・アルト奏者のようにチャーリー・パーカーの影響はそれほど強くはありません。
むしろポール・デスモンドに近いのではと思っています
もちろんエリック・ドルフィやオーネット・コールマンの影響が強いのは感じます。
特に私が好きなのは前衛からオーソドックスなスタイルに戻ってきてからです。
今作もそんな傾向が強い一枚です。
最も有名な「La Placita」のライブ演奏がきけるのも嬉しい。
ロリンズの「ソニー・ムーン」やベニー・グッドマンの「ソフト・ウインド」も聴きどころになりました。
ただライブ音源なので録音はいまひとつです。
マリオンは後期になればなるほどピュアで澄んだ透明感のある音色になってきます。
哲学的で哀愁を帯びた演奏といい、彼がベジタリアンだったことと無関係だとは到底思えません。
(まじめ系)