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Dragon's Jazz Corner
Mariko Kajiwara 梶原まり子 (vo)
*MARIKO KAJIWARA / PITTER PATTER
梶原まり子(vo)、
橋本信二(g)、大口信一郎(p)、小杉敏(b)、村上寛(ds)
2016/Gate One/
1 When Sunny Gets Blues (J.Segal/M.Fisher)
2 Good Morning Heartache (E.Drake/E.Drake, D.Fisher, I.Higginbotham)
3 Exactry Like You (D.Fields/J.McHugh)
4 East Of The Sun (B.Bowman)
5 Bewitched (L.Hart/R.Rodgers)
6 Come Rain Or Come Shine (J.Mercer/H.Arlen)
7 I Fall In Love Too Easily (S.Cahn/J.Styne)
8 Everything Happens To Me (T.M.Adair/ M.Dennis)
9 The Way We Were (A.Bergman, M.Bergman/M.Hamlisch)
10 Everytime We Say Goodbye (C.Poter)
現在私には好きな3人の日本人女性ジャズ・ヴォーカリストがいます。
鈴木道子さん、清水秀子さん、とこの梶原まり子さんです。
3人の持ち味は違いますがそれぞれに個性的で素晴らしい歌手です。
道子さんはソウル、秀子さんはポップ、まり子さんはジャズ度が一番高いと思っています。
3人共に若い女性ヴォーカリストに人気があるのも共通しています。
今までまり子さんのCDだけ持っていなかったので今回入手出来て嬉しかったです。
さて今作の共演者は現在「昭和子供バンド」としてライブ活動を行っています。
私も何度か見に行っています。
遊び心があるやんちゃな「大人のジャズ」で聴きながらつい微笑んでしまうことも多い。
付き合いも長く気心が知れている、いわば盟友のジャズ・マン達なので阿吽の呼吸です。
まり子さんと夫君の橋本信二(g)さん、まり子さん&大口純一郎(p)さん、まり子さん&小杉敏(b)さん、
まり子さん&村上寛(ds)さんのコンビネーションも聴きどころになります。
以前、まり子さんのライブ・レポートで私はこう書いています。
「やっぱり梶原まり子(vo)さんのグルーブ感とスイング感は凄かったです。
強弱や緩急が微妙に変化するのでまるでアドリブを聴いているようなボーカル。
だからこそ大口さんとの掛け合いも面白かったです。
独特の間とタイミングは梶原さん独自のものでしょうね。
誰にも似ていない個性と味わいがあります。
グイと心に踏み込まれる感じもその通りでした。
これは麻薬みたいなもので時々は聴きたくなると思います。
梶原さんの「インプロビゼーションの世界」はそのままジャズの魅力でもあります。
やっぱり自分の世界を持っているのは最大の強みです。」
ベストは(5)「Bewiched」でまり子&信二の夫婦ならではのコンビネーションが聴けました。
(7)「I Fall In Love Too Easily」の絶妙なノリにも注目
その他の曲も安定感十分、聴き味が良くて聴きどころも多いです。
現在私のお気に入りの曲「Everything Happens To Me」」と「Everytime We Say Goodbye」が入っているのも良かった。
まり子さんは今でも歌うたびに「ドキドキ」すると言っていました。
それで題名をそのまま「Pitter Patter」にしたそうです。
まり子さんと信二さんのお店、高田馬場のライブ・スポット「Gate One」へ是非足を運んでみて下さい。
「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(中間系)