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Dragon's Jazz Corner

Mal Waldron (p)


* MAL WALDRON & STEVE LACY SUPER QUARTET / LIVE AT SWEET BASIL
mal waldron(p), steve lacy(ss), reggie workman(b), eddie moore(ds)
1987/Padole wheel/

1 What It Is
2 Evidence
3 Snake Out
4 Let's Call This


マル・ウォルドロン(p)とスティーヴ・レイシー(ss)の共演盤は何枚かあると思います。
マルもまた誰にも似ていないユニークなピアニストで独特のテンポとタッチを持っています。
やはりエリック・ドルフィー(as,fl)との共演盤が印象的で一度聴いたら忘れることが出来ません。
* Mal Waldron Quintet / The Quest (1961)
* Eric Dolphy Quintet / At The Five Spot (1961)
レイシーはソプラノ・サックス一本に絞ってフリー・ジャズに走ったモンク信奉者の一人です。
フリーの世界ではよく知られたプレイヤーだと思います。
今作は1987年のライブ盤で一発勝負の緊張感に溢れた演奏が聴けました。

全4曲はマル自身のオリジナルが2曲とセロニアス・モンクが2曲の構成です。
全編にわたってマルとレイシーの世界が広がっていて、共演のレジー・ワークマン(b)も聴きどころになりました。
マルのピアノは本当に気持が良くてずっとその音に浸っていたいと思ってしまう。
マルは50年代には実験的な演奏にアプローチしていたこともありました。
そんなこともあってフリー系ジャズ・メンから好まれるピアニストなんでしょうね。
でも心底には確固とした伝統的なスタイルを持っている。
先進的でありながら伝統的・・・同じようなタイプのピアニストにマッコイ・タイナーやジョン・ヒックスがいます。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)