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Dragon's Jazz Corner
Makoto Deguchi 出口誠 (p)
*MAKOTO DEGUCHI TRIO / WILL
出口 誠(p), 佐瀬 正(b), 井川 晃(ds)
2005/A.E. RECORDS/
1 Sweet Afternoon
2 I Will Not Change My Way
3 Waltz For Debby
4 Crystal Night
5 For My Friend
6 Be My Love
7 First Love
8 Cleopatra's Dream
9 I Love New York
10 In The Still Of The Night
2年前の発売時に話題になったアルバムですが買いそびれて最近ようやく入手しました。
正直、これほど良いとは思っていなかったので入手が遅れたのを悔やんでいます。
出口誠さん(p)の初リーダー・アルバムですが、ほぼ完成されたピアノ・プレイを聴くと驚きを感じました。
ビル・エバンス&ウィントン・ケリーのスタイルを合わせ持っていると言えば分かりやすいかも知れません。
リズム感、スイング感、タッチ、音色共に申し分なく、ストレートでありながら新鮮で刺激的です。
まさに満を持して出した自信の一作と言えます。
オリジナルが6曲、スタンダードが4曲と構成も良く、曲想が変化に富んでいてリズムも多彩です。
ビル・エバンスの「WALTZ FOR DEBBY」、バド・パウエルの「CLEOPATRA'S DREAM」を
取り上げたのは二人に対する敬愛の意味を含めたと同時にピアニストとしての意欲を表したものでしょう。
特に「CLEOPATRA'S DREAM」の演奏は素晴らしく、私は「フーム」と唸ってしまいました。
同世代の佐瀬正さん(b)、井川晃さん(ds)とのコンビネーションやバランスも抜群です。
日本人のピアノ・トリオとして確かな力量を感じさせる好アルバムなのでお勧めしたいと思います。
聴きやすく居心地が良いので私は何度も繰り返し聴いてしまいました。
中島啓江さんのバックやアーニー・セレックの来日公演にも参加し、ボーカルの伴奏にも定評があります。
力量は十分、これから益々注目度を増すのは間違いのないところでしょう。
「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(中間系)