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Dragon's Jazz Corner
Mads Vinding (b)
*MADS VINDING TRIO / BUBBLES & BALLADS
mads vinding(b), jacob karlzon(p), morten lund(ds)
2008/BRO RECORDINGS/
マッズ・ヴィンディング&ヤコブ・カールゾン&モーティン・ルンドの組み合わせには魅力があります。
このヴィンディングが中心のスタンダード作品集は聴く前から「これはいいぞ」という予感がありました。
ウエイン・ショーター(ts)の(1)「NEFERTITI」、(6)「FOOTPRINTS」の2曲が新味です。
予想通り、久し振りに重厚で聴き応えのあるピアノ・トリオに出会ったような気がします。
このトリオは深い海のような感触でグーッと奥深く引き込まれるような感覚です。
最近思うのですがピアニストには切れと流れのどちらかを重視する傾向にあると思います。
もちろん、両方できる人が多いですがどちらかに偏っている感じがします。
二兎を追うのはむずかしいかも知れませんね。
カールゾンはどちらかというと後者でしなやかで美しい独特のタッチを持っています。
切れはあまり感じませんが音のつながりが微妙に個性的なんです。
全体を引き締めるヴィンディングのベースと好センス溢れるルンドのドラムスも聴き応えは十分です。
じっくりと聴けるピアノ・トリオでお薦めの一枚。
「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(まじめ系)
*MADS VINDING TRIO / SIX HANDS THREE MINDS ONE HEART
carsten dahl(p), mads vinding(b), alex reil(ds)
2000/STUNT/
このところ、トリオの好アルバムを連発しているマッズ・ビンディング(b)の新作です。
今回のピアニストはデンマーク出身のCARSTEN DAHLです。
この人はドラムからピアノに転向したそうでエド・シグペン(ds)のグループにいたようです。
タイプとしてはビル・エバンス、キース・ジャレット系でしょうか。
ドラムスにはベテランのアレックス・リールを起用していてオーソドックスなトリオ作品です。
「I Hear A Rhapsody」、「All Blues」、「Blue In green」、
「Autumn Leaves」、「I Can't Get Started」
(中間系)
*MADS VINDING TRIO / DADDIO DON
mads vinding(b), roger kellaway(p), alex riel(ds)
1999/STUNTS RECORDS/
1 Blue In Green
2 Days Of Wine And Roses
3 How deep Is The Ocean
4 A Child Is Born
5 Daddio Don
6 Seven
7 Squeeze Me
8 You Must Believe In Spring
マッズ・ビンディング〔b〕の作品。
どうしてもピアノのロジャー・ケラウェイが聴きたくて新宿まで買いに行きました。
なんとなくこれはいいぞという予感がありましたが想像以上に素晴らしいアルバムでした。
本当に久し振りにケラウェイを聴きましたが予想外の音の連発で私はもう完全に参りました。
この人は間違いなく隠れた?ピアノの巨人です。
ピアノ・トリオのアルバムとしても最上級の出来だと思います。
「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(中間系)